テート美術館展 [EXHIBITION]
8月9日に観てきた展覧会・其の一。
国立新美術館で開催中の
『テート美術館展 光 −ターナー、印象派から現代へ』。
到着したら、まずは腹拵え(いきなり?笑)。
いつものように美術館の地下にあるカフェテリア・カレで
展覧会コラボメニューである
《仔羊のトマト煮込み ブラックオリーブのピューレ バターライス添え》
をいただく。
なにやら海苔のように乗っかってるのがブラックオリーブのピューレ。
仔羊のお肉はややクセはあるけれど
すっごくやわらかく煮込んであって美味しい〜(*^^*)。
野菜もいろいろ入っていてバランスも良い。
テート(TATE)は英国が所有する美術品を収蔵・管理する組織。
テート・ブリテン、テート・モダン、テート・リバプール、
テート・セント・アイブスという4つの国立美術館の連合体。
今回はそのテートのコレクションから「光」をテーマにした
18世紀末から現代までの作品の約120点が展示されている。
製作年代にかかわらず「光」というものに着目して
様々な作品が選ばれているので
展示作品のタイプが多岐にわたっていて面白い。
展示の一部は撮影が可能。
いや、展示の一部は撮影不可…と言った方が正しいか。
それくらいの感じで、多くの作品が撮影OKとなっている。
ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー『湖に沈む夕日』
タイトルを見ないと何が描かれているのか分からないけど(^^;
言われてみれば確かにそう見える。そして空気感も伝わってくる。
この数十年後に現れる印象派もそうだけど
写真のように「見たまま」をそのまま描くのではなく、
こんな描き方を発明した当時の画家は本当に凄いと思う。
ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー
『光と色彩(ゲーテの理論) −大洪水の翌朝− 創世記を書くモーセ』
かつてジョン・マーティンに帰属
『パンデモニウムへ入る堕天使 「失楽園」第1巻より』
…なんだか映画『スター・ウォーズ』のコンセプトアートみたい。
ジョン・エヴァレット・ミレイ『露に濡れたハリエニシダ』
「木の霊が放つ力強い声」に着想を得た作品とのこと。
なんだかこの絵が放つ光の方へ行ってみたい気持ちになる。
ふと振り返ると、展示室の中央に鏡で出来た立体作品。
「これは…?」と近づいてみるとなんとヤヨイちゃんの作品。
草間彌生『去っていく冬』
穴の中にも不思議な草間ワールドが広がっている。
ヴィルヘルム・ハマスホイ『室内』
2020年に東京都美術館で『ハマスホイとデンマーク絵画』があった時に
観たいと思っていたけれど、コロナ禍の影響で予定よりも
早く閉幕してしまい見そびれてしまったハマスホイ。
たった2作品でもこうして観られて良かった。
ペー・ホワイト『ぶら下がったかけら』
近づいてみると…
夥しい数の丸い紙片がオーナメントのようにぶら下がっている。
うぉ〜…スゴイ、と思ったけれど、
この作品のどこらへんに「光」を感じたらいいのかは
アタシにはいまひとつ分からなかった(^^;。
ゲルハルト・リヒター『アブストラクト・ペインティング(726)』
リヒターも昨年東京で展覧会があっのだけど
気になりつつも見逃してしまったのでこれも観られて嬉しい。
251cm × 351cmの大きな作品。
カンヴァス上の絵具をスキージー(ヘラ)を使って広げて
削り取るという手法で描かれた抽象絵画なのだけど、
アタシにはなんだか雨に濡れた夜の街の路面のように見えた。
撮影不可の(あるいはうまく撮影できないので撮らなかった)作品で
印象に残ったのは
●ケベジュ・ジェルジの写真作品
●リリアン・レイン『液体の反射』
●キャサリン・ヤース『廊下』
●ジュリアン・オビー『雨・足音・サイレン』『トラック・鳥・風』『雨・足音・電話』
●ジェームズ・タレル『レイマー・ブルー』
●リズ・ローズ『光の音楽』
特にリリアン・レインとジェームズ・タレルのインスタレーションは
なんだか不思議な世界に誘われる感覚だった。
展示の最後を飾るのは現代アーティスト、
オラファー・エリアソンの『星屑の素粒子』という美しいインスタレーション。
光り輝く多面体の直径は170cm。
ゆっくりと回転しながら、展示室の壁にそれ自身の影や反射した光を映し出す。
オラファー・エリアソン…聞き覚えがあるな。
多分どこかで作品を観ているハズ…と過去ブログを遡ったところ
2017年の横浜トリエンナーレに出展していた。
エリアソンについてググっていたら、今年11月にオープンする
麻布台ヒルズギャラリーの開館記念で展覧会があるらしい。
行かなくちゃ!。
展覧会特設ショップでは、なかなかに魅力的なグッズがひしめいていたけれど
これはどうしても絶対欲しい!というものはなかったので、
ポストカードのみ数枚購入。
このあとは近所のサントリー美術館へ移動。
-----------------------------
《悲しいオマケ》
越谷・大宮ダメだった…_(:3 」∠)_。
国立新美術館で開催中の
『テート美術館展 光 −ターナー、印象派から現代へ』。
到着したら、まずは腹拵え(いきなり?笑)。
いつものように美術館の地下にあるカフェテリア・カレで
展覧会コラボメニューである
《仔羊のトマト煮込み ブラックオリーブのピューレ バターライス添え》
をいただく。
なにやら海苔のように乗っかってるのがブラックオリーブのピューレ。
仔羊のお肉はややクセはあるけれど
すっごくやわらかく煮込んであって美味しい〜(*^^*)。
野菜もいろいろ入っていてバランスも良い。
テート(TATE)は英国が所有する美術品を収蔵・管理する組織。
テート・ブリテン、テート・モダン、テート・リバプール、
テート・セント・アイブスという4つの国立美術館の連合体。
今回はそのテートのコレクションから「光」をテーマにした
18世紀末から現代までの作品の約120点が展示されている。
製作年代にかかわらず「光」というものに着目して
様々な作品が選ばれているので
展示作品のタイプが多岐にわたっていて面白い。
展示の一部は撮影が可能。
いや、展示の一部は撮影不可…と言った方が正しいか。
それくらいの感じで、多くの作品が撮影OKとなっている。
ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー『湖に沈む夕日』
タイトルを見ないと何が描かれているのか分からないけど(^^;
言われてみれば確かにそう見える。そして空気感も伝わってくる。
この数十年後に現れる印象派もそうだけど
写真のように「見たまま」をそのまま描くのではなく、
こんな描き方を発明した当時の画家は本当に凄いと思う。
ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー
『光と色彩(ゲーテの理論) −大洪水の翌朝− 創世記を書くモーセ』
かつてジョン・マーティンに帰属
『パンデモニウムへ入る堕天使 「失楽園」第1巻より』
…なんだか映画『スター・ウォーズ』のコンセプトアートみたい。
ジョン・エヴァレット・ミレイ『露に濡れたハリエニシダ』
「木の霊が放つ力強い声」に着想を得た作品とのこと。
なんだかこの絵が放つ光の方へ行ってみたい気持ちになる。
ふと振り返ると、展示室の中央に鏡で出来た立体作品。
「これは…?」と近づいてみるとなんとヤヨイちゃんの作品。
草間彌生『去っていく冬』
穴の中にも不思議な草間ワールドが広がっている。
ヴィルヘルム・ハマスホイ『室内』
2020年に東京都美術館で『ハマスホイとデンマーク絵画』があった時に
観たいと思っていたけれど、コロナ禍の影響で予定よりも
早く閉幕してしまい見そびれてしまったハマスホイ。
たった2作品でもこうして観られて良かった。
ペー・ホワイト『ぶら下がったかけら』
近づいてみると…
夥しい数の丸い紙片がオーナメントのようにぶら下がっている。
うぉ〜…スゴイ、と思ったけれど、
この作品のどこらへんに「光」を感じたらいいのかは
アタシにはいまひとつ分からなかった(^^;。
ゲルハルト・リヒター『アブストラクト・ペインティング(726)』
リヒターも昨年東京で展覧会があっのだけど
気になりつつも見逃してしまったのでこれも観られて嬉しい。
251cm × 351cmの大きな作品。
カンヴァス上の絵具をスキージー(ヘラ)を使って広げて
削り取るという手法で描かれた抽象絵画なのだけど、
アタシにはなんだか雨に濡れた夜の街の路面のように見えた。
撮影不可の(あるいはうまく撮影できないので撮らなかった)作品で
印象に残ったのは
●ケベジュ・ジェルジの写真作品
●リリアン・レイン『液体の反射』
●キャサリン・ヤース『廊下』
●ジュリアン・オビー『雨・足音・サイレン』『トラック・鳥・風』『雨・足音・電話』
●ジェームズ・タレル『レイマー・ブルー』
●リズ・ローズ『光の音楽』
特にリリアン・レインとジェームズ・タレルのインスタレーションは
なんだか不思議な世界に誘われる感覚だった。
展示の最後を飾るのは現代アーティスト、
オラファー・エリアソンの『星屑の素粒子』という美しいインスタレーション。
光り輝く多面体の直径は170cm。
ゆっくりと回転しながら、展示室の壁にそれ自身の影や反射した光を映し出す。
オラファー・エリアソン…聞き覚えがあるな。
多分どこかで作品を観ているハズ…と過去ブログを遡ったところ
2017年の横浜トリエンナーレに出展していた。
エリアソンについてググっていたら、今年11月にオープンする
麻布台ヒルズギャラリーの開館記念で展覧会があるらしい。
行かなくちゃ!。
展覧会特設ショップでは、なかなかに魅力的なグッズがひしめいていたけれど
これはどうしても絶対欲しい!というものはなかったので、
ポストカードのみ数枚購入。
このあとは近所のサントリー美術館へ移動。
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《悲しいオマケ》
越谷・大宮ダメだった…_(:3 」∠)_。
2023-08-11 16:24
コメント(9)
早速の返金大魔王降臨。
秋ツアー参戦出来るのでしょうか?
かなり不安な出だしではあります。
中々厳しいご時世ですの~。
by ポチヒコ (2023-08-11 19:45)
>ポチヒコさん
最近は先にお金を振り込んだりはしないので
返金…というよりも落選大魔王でしょうか。
どっちにしてもあまりお目にかかりたくないですね。
しかしながら争奪戦はまだ始まったばかり。
まだチャンスはいくらでもある!と思うことにします。
by 梅屋千年堂 (2023-08-11 21:21)
いろんな展示品がある展示会なのですね。
面白そうだし、ご飯も美味しそう!
落選大魔王はうちにも来ました。
越谷、大宮ともに落選_| ̄|○
その後、越谷は友達のご厚意で参加できることになりましたが、自力で取れたのは宇都宮のみでした。
by YAYOI (2023-08-11 22:35)
テート?
でも梅屋さんの記事、写真から雰囲気を感じております。
光の、、光を、、それぞれてすがなんとなく、、面白いと思っちゃうのがありました〜!
大宮落選、同じです
by おかん (2023-08-12 20:52)
>YAYOIさん
国立新美術館の展覧会に来たときは、
こうしたコラボメニューも楽しみの一つです。
とはいえ、今回の《仔羊のトマト煮込み》は
これのどこがテートでどこが光なのかよく分かりませんが(^^;ゞ。
(もしかしてマーク・ロスコの『黒の上の薄い赤』のつもりかも?)。
早くも2会場確定、おめでとうございます。
アタシもとりあえずどこか1ヶ所でも決めて安心したいです。
>おかんさん
割と気軽に観られる展覧会です。
展覧会の公式サイトを観て頂くともっと雰囲気が分かると思います。
おかんさんは宇都宮は当選されたのでしょうか。
とりあえず1ヶ所でも取れるとちょっとホッとしますね。
アタシも早くホッとしたいです〜(笑)。
by 梅屋千年堂 (2023-08-13 00:11)
さすが!その通りです。
宇都宮はお陰様で当たりました。
by おかん (2023-08-13 02:12)
>おかんさん
地元が取れて良かったですね。
アタシも秋のヨコケンは自力でなんとかしたいものです…。
by 梅屋千年堂 (2023-08-14 00:19)
TBSテレビでこちらの展覧会の紹介していたのを偶然みました。
最後の星屑の素粒子、すっごく綺麗で実際見てみたい!と思いました。
by おかん (2023-08-16 23:20)
>おかんさん
そうなんです。
『星屑の素粒子』はとても美しくてずーっと観ていても飽きません。
タイトルも素敵ですよね。
by 梅屋千年堂 (2023-08-17 01:31)