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福田美術館 [EXHIBITION]

(今年のネタは今年のうちに 其の二)

12月28日に新大阪に到着し、まず向かったのが京都・嵐山。
ここに是非とも訪れてみたい美術館があったから。

うわっ…渡月橋は人も車もいっぱい。
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かつての賑わいを取り戻したかのように見える。

ちなみに渡月橋の近くでは護岸工事中。
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パワーショベルなどものともしない白鷺たち。

渡月橋を渡って右に折れ、少し歩いたところに福田美術館はある。
(いけね、美術館の外観写真撮り忘れた^o^;)。
ここで今開催中なのが『芭蕉と蕪村と若冲』という展覧会。
文字通り松尾芭蕉、与謝蕪村、伊藤若冲の作品が展示されている。

主なお目当ては若冲だが、期待通りカッコイイ若冲がいっぱい!。

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『楼閣山水図』
タイトルを見なければ、ちょっと何が描いてあるのか分からない。


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『菊図』と『髑髏図』
『髑髏図』は版画なのだけど、いわゆる浮世絵などとは異なり
正面摺りとか拓版画と呼ばれる手法だそう。


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『菊図』は筋目描きがスゴイ。


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『玉蜀黍図』
とうもろこしの葉っぱの感じがイイ。
ちなみに賛は加賀国の俳人・千代女によるもの。
「見送るに眼のはなされぬ花野かな」と書いてあるらしい。


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『柳に雄鶏図』


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『牡丹と蝶図』
牡丹の花や葉の、墨の濃淡の使い分けが見事。

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『鯉魚図』これはめちゃめちゃカッコイイ。
この画像ではわからないけど、鯉の鱗は筋目描き。


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『山水図』
パッと見まるで瑪瑙の断面図のようだけど、山水図。


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応挙なんかと比べると全然かわいくない『仔犬図』。
若冲、ワンコはあまり好きじゃなかったのか?とすら思えてくる(^^;。


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『小槌と宝珠図』
若冲最晩年の作。
若冲が亡くなったのは85歳なのに、おめでたい図柄に合わせて
あえて88歳で描いたというサバを読んだ署名付き。
宝珠の上のグジャグジャグジャッって描かれているものが
ちょっと謎なんだけど…一応、火炎?。
小槌の持ち手も「こんだけ?」って感じだけど
ちゃんと描いてあったら多分面白くないんだと思う。


そして若冲の真骨頂『群鶏押絵貼図屏風』
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(右隻)

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(左隻)


なんか若冲ばっかりで蕪村の写真がないけど…
いいな!って思ったのが若冲ばっかりだったもんで。

あとは松尾芭蕉の『野ざらし紀行図巻』。
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芭蕉の直筆と思ったらなんだか有り難さがハンパない。
添えられた絵も素朴で良いのだ。


福田美術館は決して広くはないけれど、
いい作品をいっぱい持ってるし、居心地がいい。
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そして最後はカフェ『パンとエスプレッソと福田美術館』。
窓際のカウンター席からは、渡月橋がよく見える。
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ここでチーズケーキとカプチーノを頂いて帰る。
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一緒に頼んだカプチーノも美味しかった〜。

んんん〜至福(* ̄▽ ̄*)。

さぁ、次なる目的地へ。
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