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ハプスブルクとゴシック写本【2】 [EXHIBITION]

(2つ前の記事のつづき)。

ハプスブルク展のいろいろを調べておこうと
国立西洋美術館のサイトを観ていたら、
こんな展覧会を常設展の方でやっていることを知った。

『内藤コレクション展
 ゴシック写本の小宇宙 −文字に棲まう絵、言葉を超えてゆく絵』

カリグラフィーに興味を持つようになってから
中世ヨーロッパの写本にも興味を…
いや違うな。逆だ。
元々こうした写本に興味があったから、
カリグラフィーにも興味が湧いたのだ。
もちろんそれらの写本に何が書いてあるのかなんて
皆目わからないのだけど、文字を彩る装飾の美しさや
どことなく謎めいた雰囲気を漂わせているところに惹きつけられる。

で、こうした写本の類は西洋美術の展覧会で
資料としてちょろちょろとお目にかかることはあるが
こんかいの展覧会のように、まとまった数を観られることは滅多にない。

これは是非とも観ておかねば!。

展示室は、新館2階の版画素描展示室だという。
ここに辿り着くためには、本館の常設展示を通過していかなければならない。
まぁターッと早足でスルーすればいいや…と思っていたんだけど
な、なんだか15〜17世紀の宗教画がすっごく良くて
とてもじゃないが素通りできない!( ̄口 ̄;)。

結局かなり時間をかけてじっくり鑑賞してしまい
なんだかもう疲れてきたぞ…(-_-;って頃に、版画素描展示室に到着。
06_gothic.jpg

展示室内はなんと撮影可。
全部撮ってるとキリがないので、
あ〜これは装飾が綺麗だな…と思ったものを厳選して撮影。

『ラテン語詩篇集零葉:詩篇109(イニシアルD/聖三位一体)』
01_manuscript.jpg


『ラテン語時祷書零葉:聖母の時祷・晩課(イニシアルD)』
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こういったイニシアル文字の装飾にとっても心惹かれるのだ。


『ラテン語詩篇集零葉:詩篇69(イニシアルS/水柱から天の神に祈るダヴィデ王)』
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『セント・オールバンス大修道院聖書由来のラテン語聖書零葉:
 詩篇37、38(イニシアルD、D/ダヴィデ王;枠装飾と鳥を伴うバ・ド・パージュ)』
04_manuscript.jpg
これは文字の周りの、鳥と植物の装飾がイイ。


『ベスティアリウム(動物寓意集)』
05_manuscript.jpg

いや〜何が書いてあるのか分からなくても
装飾や絵を観ているだけで十分楽しい(*^^*)。眼福眼福。
なんだか他の誰よりも長く、ここに入り浸っていた気がする。



1階のミュージアムショップでは
現在の展示に関連した書籍を扱っていることが多いので
もしかしたらこういう西洋の図像に関する本が売ってるかも?と
ちょっと期待しながら覗いてみたら…あるある!いっぱいある!。

なかでもすっごく惹かれたのがこの本。

ヨーロッパの装飾と文様

ヨーロッパの装飾と文様

  • 作者: 海野 弘
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2013/11/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

もうとにかく表紙が素敵。

ただし、ここでは買わず、
とりあえずAmazonの欲しいものリストにぶちこんで
何日か経ってまだ欲しいという気持ちが変わらなかったら買う、
ということにしておいた。
(そしていまだそのままだがポチるのも時間の問題か…^o^;)。
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