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PARIS オートクチュール展 [EXHIBITION]

三菱一号館美術館で開催中の
『PARIS オートクチュール −世界に一つだけの服』という展覧会。

自分自身ががブランドものを持つということに殆ど興味はないが
そのブランドが発信するデザインをアートとして捉えて
鑑賞することには大いに興味がある。
例えば、米国のアカデミー賞授賞式などで
ハリウッド女優たちが着ているドレスやアクセサリーをチェックするのは
かなり楽しみだったりする。

この展覧会は、19世紀後半にパリで誕生したオートクチュールの歴史を
その始まりから現代まで辿ってみようという展覧会。
2013年にパリ市庁舎で開催された展覧会を、
三菱一号館美術館に合わせて再構成したものらしい。
hautecouture_1.jpg

4日に始まったばかりで、5月までやっている展覧会なので
まだそんなに混んではいないだろうとたかをくくっていたのだけど
どうしてどうして!思った以上に混雑していて吃驚仰天。
当然のことながら、来館者は9割9分が女性である。

展覧会は7つの章で構成されていて
第1章:オートクチュールの発明 19世紀
第2章:コルセットの終焉から「狂乱の時代」のジュエル・ドレスまで 1900-1929
第3章:贅沢なエレガンス 1930
第4章:オートクチュール、40年代に直面 1940
第5章:技巧を凝らすテーラリングと50年代のファッション写真 1950
第6章:オートクチュールと60年代の再生 1960
第7章:オートクチュールの現在 1970-
という具合。

割とフツーに着られそうなものから、斬新なものまで様々。
共通して言えるのは、どれも「素敵だなぁ〜…」と溜息がでること(笑)。

特に「いいなぁ〜」「好きだなぁ〜」と思ったのは
●クリスチャン・ラクロワ『イヴニング・アンサンブル《クー・ド・ルーリ》』
 展覧会のポスターになっているドレス。
●マドレーヌ・ヴィオネ『イヴニング・ドレス』
 NHKでやっている海外ドラマ『ダウントン・アビー』の登場人物が着ていそう。
●ジャン=ポール・ゴルチエ『イヴニング・ドレス《青い鳥》』
 すっごくエレガントかつセクシーなブルーのドレス。
●イヴ・サンローラン『イヴニング・ドレス』
 今回の展示されているドレスの中で、個人的に一番「素敵!」と思ったドレス。
 前身頃はきっちり首まで締まっているのに、
 バックスタイルはお尻近くまでパックリ(◎_◎)。
 そのパックリ空いた部分にあしらわれたレースのがとにかく綺麗。
●アレキサンダー・マックイーンによるジヴァンシィ『パンツスーツ』
 テーラードのパンツスーツのようなドレス、のようなパンツスーツ(笑)。
 グレンチェックの生地に施されたブルーの刺繍が綺麗。
●クリスチャン・ディオール『イヴニング・ドレス《黒いカーネーション》』
 なんと言ってもネーミングがカッコイイ。
●パコ・ラバンヌ『ミニドレス』
 5mm角くらいの金属片を繋ぎ合わせた超ミニのドレス。

展示されているのはお洋服のみならず、クチュリエが描いたデザイン画もあって、
これらも立派にアート作品として成立している。
フランソワ・コラールという写真家が撮影した
クチュリエや職人の手を撮影したモノクロ写真もあり、これがまた洒落ている。



ミュージアムショップも思ったよりも充実していて
展覧会オリジナルグッズの他、アクセサリーや洋書のデザイン本、
なども販売されていた。

多分ポストカードはないだろうなぁ〜と思っていたのだけど、あった!。
買ってきたのは、ゴルチエとサンローラン。
hautecouture_2.jpg


とにかく、観ているだけで目の保養になる展覧会だった(*^^*)。
(しかし今日は花粉症の症状が最悪で、終始鼻がズビズビ状態で鑑賞していたことはナイショだ)。
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こたろう

今更のコメントでスミマセン。
アルフィーと美術品に引き寄せられてきた梅屋さんのところで、またひとつ共通点を見つけました。
着れもしないし、ブランドもあまり知らない、買うこともないけど、私もオートクチュール大好きです!(^^)アカデミー賞授賞式の時は女優のドレスが見られる、レッドカーペットがお目当てでした。あとテレビ東京のファッション通信も見てましたよん。

サンローランとディオールのドレスはやはり美しかったのですね。やっぱり直に見ないとその美しさはわかりませんよね。布の質感とかもわかるからまた面白そうだなぁ。着物とはまた違う魅力だもんなぁ。
この展示会には行こうと思っているのですが、やっぱり激混みですかぁ。気持ちがなえるなぁ。でも、三菱一号美術館だから映える展示ではありますよね。
(本当は今日行く予定だったけど、雪が降るほど寒かったので)
来週に行く予定の、桜とお江戸見物のひとつに加えようと思います。

by こたろう (2016-03-26 14:34) 

梅屋千年堂

>こたろうさん
オートクチュール展、素敵でしたよ〜(*^^*)。
混んではいましたが「激」というほどでもないので
平日であればそんなにストレスを感じることなく観賞できると思いますよ。

今年のアカデミー賞は胸元がV字型にパックリ開いた
超セクシーなドレスが多かったように思います(^^;。
特にシャーリーズ・セロンの真っ赤なドレスは
観てるこっちがドキドキしました(笑)。

by 梅屋千年堂 (2016-03-26 23:51) 

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