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旅の風景 安野光雅 ヨーロッパ周遊旅行 [EXHIBITION]

静けさと涼を求めて美術館。

場所は新宿。
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(なげーよ!^o^;)。

新宿…それはアタシが最も苦手とする街。行けば99%迷子になる街。
でもこの美術館には過去にも行ったことがあるし
今回はきっと迷子にならずに辿り着けるはず!。

そのように自分を信じて突き進んでいったのだが…

やはり迷子になった_| ̄|◯。
西口から、地下通路を通ってコクーンタワーのところから
地上に出ればいいんだもんね〜♪と、地下通路を歩き始めたけど
いつまでたっても「コクーンタワー」の表示が出てこない(-"-?。
ずーっと行き過ぎて、あれ?もう都庁のとこに出ちゃうじゃん?と
地下通路をまた戻って行って「このへんか?」ってとこで地上に出てみる。

特徴的な損保ジャパン日本興亜本社ビルがすぐ目の前に見えたので
そこから横断歩道を渡って目的地には辿り着けたけれども
なんでコクーンタワーの下に辿り着けなかったのだ?!。

…答えは簡単。
新宿に慣れてる方には「バカだなぁ」と思われるだろう。
西口のロータリーを挟んで、右側の地下通路に行くべきだったのに
左側の地下通路を自信満々で突き進んでいたのだ。
まぁね、ちょっと変だなとは思ったのだ。
方向的に、コクーンタワーの出口は通路の右側にあるはずなのに
右側にはずーっと動く歩道があったから(^o^;。


まぁ無事に辿り着けたので良しとしよう(爆)。
美術館のある42階までエレベータで上がって、チケットを買い求め展覧会場内へ。

まず最初に、安野光雅氏の略歴が書かれたボードが掲示されている。
安野光雅…1926年生まれ。
えっ?!…えーーーーっ?!。1926年生まれってことは現在御年89歳!。
そんなにご高齢だったとは。
確かにアタシが中学生の頃、既にたくさんの書籍が出版されていたけれども
今きっと70代くらいなんだろうな〜と思っていた。
しかもそこに出ている写真の若々しいこと。
「好き」を一生の仕事にしている人はどこか違う気がする。


安野氏がこれまで旅をしてきた
ヨーロッパ各地の風景を描いた約100点の作品が展示されている。

前半は割と粗いタッチでラフに描かれた風景画。
それらは、これまで出版された絵本のために描かれたものの原画で
横にはその絵本から抜粋されたテキストがキャプションとして掲示されているのだけど
これをじっくり読んでから作品を観ると、結構時間がかかる。
時間がかかるけれど、これをちゃんと読んでからの方が
作品がもっと興味深いものになるので、スルーすることなく
「読んでから観る」を繰り返す。

どの作品も、鉛筆でサッサッサッとスケッチした上から
これまたサッサッサッと水彩絵の具で彩色されている。
中にはちょっと遠近法が妙な感じだったり、
建物が歪んでるような感じのものもあるけれど
こんな風に、サッサッサッと素敵な絵が描けるなんてカッコイイ。

でもアタシが好きなのは、おそろしく緻密に描かれた『旅の絵本』のシリーズ。
中学生か高校生の時に、書店でこの絵本を見つけて「凄い!」と思い、
友人への誕生日プレゼントにしたことを憶えている。

イタリア、イギリス、スペイン、デンマークなど
ヨーロッパの様々な街が俯瞰で描かれている。
子供の頃は、実際に存在する風景が描かれていると思っていたのだけど
実はいろんなモチーフを混ぜ合わせてあって
想像の世界でもあることを知り、目からウロコ。

どの作品にも、青い服を着た「旅人」が描かれていて、
ちょっとした「ウォーリーを探せ」状態。
他にも、聖書や名画、おとぎ話の一場面などの小ネタも盛り込んであって
1枚の絵の世界の中に引き込まれてしまう(^o^;。

絵の中に引き込まれながら、なんかこの感覚って…
山口晃の描く鳥瞰図を観ている時の感覚と同じだー
日本画の展覧会で洛中洛外図屏風を観ている時の感覚と同じだー
と、思った。
要するに、アタシはこういう緻密な俯瞰図が大好物らしい(^^;。

あまりにも1枚1枚を真剣に観すぎたので、かーなーりくたびれた(x。x)。


最後はミュージアムショップでお買い物。
きっと欲しいポストカードがいっぱいあり過ぎて大変だろうなぁ…
と、思っていたのだけど、意外と展示作品のポストカードが売られていなくて
ホッとした…というか、ちょっと残念。
『旅の絵本』シリーズのポストカードとか、欲しかったんだけどなぁ。

というわけで、ポストカードは1枚だけ購入。
(展示されてなかった作品のものだけども…^^;)。
あとはちょっと迷ったのだけど、この絵本も買ってきた。

旅の絵本(2) イタリア編 【改訂版】 (安野光雅の絵本)

旅の絵本(2) イタリア編 【改訂版】 (安野光雅の絵本)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2006/11/25
  • メディア: 大型本



30年以上前、友人にこの本をプレゼントした際に
自分用としても買いたかったのだけど、
当時はお金がなくて一度に2冊は買えなかった…
ということをフと思い出したので、買っちゃおうかな〜と。
Amazonでも買えるけど、敢えて「ここ」で。

イギリス編、デンマーク編、スペイン編などがあったけど、選んだのはイタリア編。
小ネタの中に、イエス・キリストの物語が盛り込まれていたり
ミケランジェロやボッティチェリの作品が描かれていて面白そうだったから。
家に帰ってきてじっくり観ていたら、
それだけではなく、イタリアとはまったく関係ない(^^;
童話やおとぎ話なんかも結構たくさん描かれていて、かなり楽しめた。




やっぱり夏の美術館はいいなぁ。
静かだし、(寒いくらい)涼しいし(^o^;。

9月までの間に、ここらへんも押さえておきたい。

『ペコちゃん展』@平塚美術館(〜9/13)
『アール・ヌーヴォーのガラス展』@パナソニック汐留ミュージアム(〜9/6)
『春信一番! 写楽二番!』@三井記念美術館(〜8/16)
『動きのカガク展』@21_21 DESIGN SIGHT(〜9/27)
『アール・デコの邸宅美術館』@東京都庭園美術館(〜9/23)
『THE ART OF BVLGARI』@東京国立博物館 表慶館(9/8〜11/29)
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こたろう

初めまして。
美術館鑑賞、THE ALFEEのLIVEレポ、私も大好きなので、いつも梅屋さんのブログを拝見しています。
今まで、コメントしたくて、でも書けなくて。を繰り返していました。なので、いま、こうやって書くことが出来て嬉しいです。

安野光雅さん、ステキですよね。
柔らかなタッチで描かれる懐かしい風景が、旅行に行った気分にさせてくれませんか。
私も旅人さん探し、しましたよ〜。

もうすぐ夏イベですね。
お互いいっぱい楽しみましょう〜!
by こたろう (2015-07-23 21:51) 

梅屋千年堂

>こたろうさん
初めまして、ようこそいらっしゃいました♪。

>>旅行に行った気分にさせてくれませんか。
そうなんです。
ラフなタッチの作品でも、安野さんの作品を観ていると
見たこともないはずの実際の風景が想像できるのです。
あー、きっとこんな景色なんだろうなぁと、空気感が伝わってくるのです。

自分も旅先で、目に留まった風景をこんな風にサササッと描けたら
どんなにかいいだろうと思います(無理だけど^o^;)。

明明後日には夏イベですね。
名古屋ファイナルが終わった時には「1ヶ月以上あるのか〜」と思いましたが
やっぱりあっと言う間でしたね(^^;ゞ。
今年は1日だけですが、1日だけだからこそ思いっ切り楽しみたいと思います。

また気軽にコメントしに寄ってくださいね。

by 梅屋千年堂 (2015-07-23 22:16) 

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