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日本国宝展 [EXHIBITION]

本当は昨日行ってきたんだけど、
見応えがあり過ぎて…観終わった後グッタリ_| ̄|◯。
(昨日途中までは記事を書いていたのだけど、力尽きた…笑)。

というか、ウフィツィ美術館展を観た後に行ってしまったのが
グッタリの一番の要因かも。

どちらも人気の大規模展覧会なので、午後の遅い時間に行けば
それほど混んでいないかも〜と、まずは14時半くらいから
東京都美術館でウフィツィ美術館展鑑賞。
2回目なのでサラッと流し観して、好きな作品だけをじっくり観るつもりだったのに
観始めたら結構真剣になっちゃって(^^;、どの作品も割としっかり見入ってしまった。
(思っていたよりも混んでいなかったこともあり…)。

そしてその後、東京国立博物館に移動。
すっかり夕暮れ。
01_twilight.jpg


02_kokuho.jpg
日中は大体30〜40分の待ち時間になっていたようだけど
アタシが着いた16時45分くらいには10分待ちになっていた。
今日から閉幕の7日まで毎日20時閉館になり、時間に余裕があるので
もしあまり待つようならどこかでお茶でもしてから…と思っていたが
10分なら待つうちに入らないなと、列の最後尾に。
そしておそらく10分もかからないうちに入場。

ロッカーに荷物を預けて、いざ鑑賞!といきたいところだが
やっぱりちょっと休憩したいのと、少しでも混雑を避けたいのとで
平成館のラウンジにある上野精養軒でコーヒーを1杯。
15分くらい休んで、展覧会の入口のある2階に上がって行ったけど
まだまだ混んでいそうだったので、先にグッズショップ《国宝店》へ。

国宝展サイト内のグッズ紹介ページで、
「あ、これいいな」「あれもいいな」と一応の目星を付けていたのだけど
やはり開催最終週ともなると完売商品続出。
知り合いへのプレゼント用に緑地彩絵箱シリーズのブックカバーでも…と
考えていたのだけど、残念ながら完売。がま口もポーチも完売だった。

テキトーに買い物を済ませて、展覧会を観始めたのが17時半くらいだっただろうか。
とても17時半過ぎとは思えない混雑ぶりだが、
今週はもう金印の展示も終わっているし
開幕当初の正倉院の宝物を展示していた頃と比べたら
きっと全然空いている方なんだと思う。
それなりに展示物に近づいたり、時には立ち止まってじっくり観ることも出来たので。

今回の展覧会では、
特に「祈り」「信仰心」と関係の深い国宝が集結している。

展示品すべてが国宝ってのはやっぱりスゴイ。
その中には展示期間が限定されているものも多数あって
全部を網羅するには一体何回通えばいいんだ?!という感じ。
行く前はどんな国宝が展示されているのか
あまり細かくチェックしていなかったのだけど
帰ってきて出品リストを眺めながら「あー、これ観たかった〜」
「あー、これも観てみたかった〜」というものも多かった。
例えば…
「鳥毛立女屏風」「緑地彩絵箱」「源氏物語絵巻 柏木」
「一遍上人絵巻」「花鳥図」、
そして何度観てもやっぱり観たい長谷川等伯の「松に秋草図」等々。

全てが国宝だと思うと、ついついどの展示物もじっくり観てしまう。
普段だったらよくわからない〜とスルーしてしまう
「◯◯経」といったものや刀剣関係までも、ほほ〜などと見入ってしまう(^^;。

「あ、これどっかで観たよ」というものも幾つか。
薬師寺の仏足石や、法隆寺の玉虫厨子、
島根県立古代出雲歴史博物館の銅鐸、興福寺の多聞天立像…
それらの国宝との再会もちょっと嬉しかったりなんかして。

今回初めて(おそらく初めて…^^;)観た国宝の中で印象に特に残ったのは
・「阿弥陀聖衆来迎図」
 3幅が並んだ幅が4mという大きな来迎図。
 何が印象的って、右端で琵琶を持った仏様の満面の笑み!。
 こんなにものすごく笑ってる仏様、あんまり見たことがない。

・「雲中供養菩薩像 南14号・北13号」
 意外に大きい。平等院で勢揃いしてる姿をいつか観てみたい。

・「天橋立図」
 雪舟等楊の名作。前期は「秋冬山水図」だったらしいんだけど
 こちらは以前観たことがあるので、「天橋立図」が観られて良かった。
 本当の天橋立にも行ってみたい。

・「縄文のビーナス」「縄文の女神」「仮面の女神」「中空土偶」「合掌土偶」
 すなわち国宝土偶軍団!。
 国宝土偶5体が勢揃いするのは史上初なんだとか。
 それらの摩訶不思議なルックスを見るにつけ、
 誰がどんな思いを込めて作ったのだろうかと想像してしまう。
 どれも個性豊かなのだけど、合掌土偶と中空土偶は顔の造作がどことなく似ている。
 割と近い場所で出土したのかな?と見てみると
 合掌土偶は青森県八戸市で、中空土偶は北海道函館市。
 まぁ…近いっちゃ近いし、遠いっちゃ遠い(^^;。
 岡本太郎が縄文文化に影響されたことは知られているけれども
 確かに縄文時代の土偶や土器にはアート的な要素が多いと思う。
 なんか…見てて飽きない。

・「善財童子立像・仏陀波利立像」
 去年国宝に指定されたばかりのニューフェイス。快慶作。
 特に善財童子の方は、今にも歩き出しそうな躍動感。
 もう大分ハゲチョロだけれども、
 下半身に纏う衣の裾あたりに残る彩色の跡なんかを見ると
 当初はとても綺麗だったんだろうなぁと想像できる。
 元々は、奈良県桜井市の阿部文殊院の渡海文殊を取り巻く4人の脇侍のうちの2人。
 これも5像揃って並んでいる姿を是非とも拝してみたいと思った。

・「観音菩薩坐像・勢至菩薩坐像」
 こちらは大原三千院の阿弥陀三尊坐像の脇侍。
 亡くなった人を極楽浄土に導くために来迎した姿を現しているのだけど
 上半身を前に倒した姿勢が、いかにも「お迎えにきました」という風情。
 臨終に際して、もしこんな方々が迎えに来てくれたら
 確かに安心して死ねるような気がした。
 これも3体揃った姿をいつか大原三千院に観に行ってみたい。


と、なんだか「行きたいところ」がたくさん出来てしまった国宝展(^^;。
一通り展示を観終わって、再度グッズショップ「国宝店」に立ち寄ってみる。
展示を観た後で「あ、これ欲しい」となる場合もあるから…
と思ったからなんだけど、ナカッタ(・o・)。
結局買ってきたのは合掌土偶のポストカード、
それと「国宝店」のシンボルアートの象さん、これが可愛かったので
こちらのポストカードとマスキングテープ。
あとは他人様へのお土産用に土偶ビスケット(笑)。
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さすがはナショナル・トレジャー!。
ホンットに見応え120%で、くたびれる展覧会だった(^o^;。



さぁ、来週は世田谷美術館に魯山人を観に行こう。
(そして再来週は幸ちゃんの書写真展と、ジョルジョ・デ・キリコだ!)。

年賀状にも取りかからなくっちゃ〜!ヘ( ;^^)ノ。
ということで、ちょっと休みがちになるかも知れません…。
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きゅう

冷静に考えたら通常の展覧会は国宝は多くて2〜3点、5点以上あれば必見なのですが、全部国宝というのは「さすが東博」ですね。
実際置いてあるところに見に行きたくなる気持ちもわかります。
(特に三千院の阿弥陀三尊ですね)

今回の展示物はほとんどが作者が「何のため」作ったのか不明だったり、祈りの対象として作った物なので最初は「美術品」としては考えていなかった(かもしれない)ものが、後世になって「国宝」になるということに心ひかれますね←わかりにくいですが。

そのあたりが自分が仏像などにひかれる理由かもしれません(もちろん最初から「美術品」な絵画等にもひかれますが)。


明日は名古屋公演ですが10月の名古屋は「台風が来るような来ないような」で雨を心配してカレンダーを買わなかったのですが、明日は「とっても寒い」らしく今回の秋ツアー名古屋はちょっと気候条件が…。

そしてTour Final Radioがあるわけですが「THE ALFEEぴあ」の桜井さんのQ&Aで「本番前にラジオ収録があるとイヤな時がある」とあったので「この番組でしょうか?」と思ったことはナイショです。でも番組内ではユーモアたっぷりで話してくれる桜井さんはさすがですね。
(だからこの番組と断定されてないって)
by きゅう (2014-12-06 02:07) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
西洋美術における宗教絵画や彫刻などもそうですが
「祈り」という確かな目的のために作られた絵画や彫刻というのは
どこかやはり魂を感じるというか、
それを制作した人、依頼した人、それに向かって祈る人の
真摯な気持ちが伝わってくるようで感動します。
「美術品」として作られたわけではなかったものが
後世に「美しいもの」「優れたもの」として伝えられるのは
それにまつわる人々の、そんな誠実さがあってのことなのかなぁと思ったりもします。
(うまく言えませんが…)。

王子が以前どこかで「芸術品は《それが本来あるべき場所》で観るのが良い」
というようなことを話していたような気がしますが
「祈り」のために作られたものは、
「祈り」の場所で観るのが本当は正しいのだと思います。
美術館や博物館などの明るい場所で、いろんな方向から観られるのは
本当に素晴らしいし有り難いことですが、
やっぱり本来の姿で(仏像だったらお堂の中で)観てみたら
どんなに素晴らしいんだろう!と想像してしまいますね。

というわけで、いつかきっと近い将来アタシは行くでしょう、三千院と安部文殊院。


今頃名古屋では、外の寒さなどものともせずに熱く盛り上がっていることでしょう!。
お時間があるときにでもまたいろいろ聞かせて下さいね。

桜井さんがイヤな気持ちになってないことを確かめるべく
今夜は頑張ってTOUR FINAL RADIOを聴こうと思います。

by 梅屋千年堂 (2014-12-06 20:22) 

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