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エル・グレコ展 [EXHIBITION]

実は1週間前に行っていた展覧会。

この1週間、仕事は忙しいわ、花粉症がひどくて集中力ゼロだわで
なかなかこの展覧会の記事のアップが出来なかった…(-_-;。

前売り券も買って気合い十分だったというのに、あっという間に2月も末。
他にもいろいろな展覧会があるし、早く行っておかねば〜。

というわけで、上野公園。
elgreco_1.jpg

そして東京都美術館。
elgreco_2.jpg

エル・グレコっていうのは「ギリシャ人」という意味のペンネーム。
本名はドメニコス・テオトコプーロスという、ちょっと噛みそうな名前。
掻い摘んで言えば、ギリシャで生まれて
イタリアで修行してスペインで活躍した画家。

エル・グレコって名前も憶えやすいし、
一度目にすれば忘れられないほどの強烈なタッチなので
あまり美術に興味がない人でも「あ〜」と思い浮かべることが出来るかも。

独特のコントラスト。
ブリーチバイパスを使ったような色合い。
暗いところには黒、明るいところには白。
な〜んか蒼白くて血色の悪い人達(笑)。
そんな、ひと目でエル・グレコだと分かる作品が日本に集結。

今のところ日本には2枚のエル・グレコの作品がある。
1つは国立西洋美術館の『十字架のキリスト』。
もう1つは倉敷にある大原美術館の『受胎告知』。
どちらも宗教画なので、エル・グレコと言えば宗教画のイメージだけど
イタリア時代などは肖像画を得意としていたらしい。

その肖像画も「いかにもエル・グレコ」。
それにしてもこの時代(16世紀後半)に、この画風の肖像画は
かなり斬新だったんじゃないかと思う。
この時代に、エル・グレコに自分の肖像画を依頼した人っていうのは
相当モダンで常に流行を先取りする人だったんだろうな。

この展覧会の目玉は、ポスターにもなっている『無原罪のお宿り』。
よくぞこのような大作を借りられたものだ。
高さ347cm、幅174という大きな作品。
この絵だけが展示されている部屋に入っていくと
床から天井まで、もう目一杯な感じ。

作品の目の前に立ってみると、その迫力に圧倒される。
なんだか知らないけどウルッときた。
1枚の絵を観てウルッときたのは
ドラクロワの『民衆を導く自由の女神』以来かも。

この展覧会の「一度見上げたら、忘れられない」という
キャッチコピーはウソでも大袈裟でもない。
この1枚だけでも、かなりのインパクト。
これだけを観るためだけに、この展覧会に行ってもいいくらいだ。


もちろん、この他にも心をググッと惹きつける作品がいくつか。
『白貂の毛皮をまとう貴婦人』
『聖衣剥奪』
『十字架のキリスト』(国立西洋美術館所蔵でなくゲッティ美術館所蔵の方)
『受胎告知』
…などなど。

宗教画はお芝居の一場面を観ているようにドラマチック。
なんだかもう背景から何から大仰なのがいい(笑)。

『白貂の毛皮をまとう貴婦人』ではすっごい美人が描かれているのだけど
この絵だけはいわゆるエル・グレコのタッチではないので
「なんだ〜こういうのも描けるんじゃん」などと上目線で感心してしまう。
顔だけ観ていると「ホントにエル・グレコ作品なのか?」と疑いたくなるけど
貴婦人の手を観れば「あ〜、やっぱりエル・グレコ」なのである。

エル・グレコを120%堪能できるこの展覧会。
心底素晴らしいなと思った。


お土産はトートバッグとTシャツとチョコレート。

チョコレートはモロゾフだから普通に美味しい。
elgreco_choco.jpg

トートバッグとTシャツはロゴマークが気に入ってつい…。
elgreco_goods.jpg
久々に散財しちゃったな〜って感じ(笑)。


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ラファエロの『大公の聖母』をエル・グレコ風にいじってみた…つもり。
grecochic.jpg
…ちょっと(いやだいぶ)違うかっ。
すんませーーーーーん!!!===ヘ( ;^^)ノ。
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