四国三県二日旅【8】

《サンライズ瀬戸》の巻

二日間で四国三県を回る旅もいよいよ大詰め。
今年も乗るのだサンライズ。

発車は21:26なのだけど、その30分前にはホームに入ってくるというので
寒い中、早めに行って待ち構えていたら、
予定よりも数分早くサンライズ瀬戸はやってきた。





あまりにも寒いので、車両の写真を撮ったら速攻車内へ。
今回もB寝台シングル。
進行方向向かって右側（つまり朝日が見えるであろう側）の2階の個室。
個室内部の写真は、これまでも散々載せてきたので今回は割愛(^^;ゞ。
というか今回は荷物が多くて、居住空間が狭いので
とても他人様にお見せできる状態ではないという話もないではない（^o^;。

そんな大荷物をなんとか部屋の隅っこに押しやって
リラックス出来る服装に着替え一息つくと、窓の外にはお月様。


そうこうしているうちに、あっと言う間に発車時間の21:26。
ゆっくりと滑るように動き出す列車。
あー、何度乗ってもワクワクするこの瞬間。

坂出を出て、ほどなくすると瀬戸大橋を渡り始める。
外はもう真っ暗だし、何も見えないんじゃないかと思っていたのだけど
来るときに見た、あの工業地帯の灯りが綺麗なこと！。
そうか、昼間は今ひとつな工業地帯の景色も、
夜はこんな風に様変わりするんだ。

ま、動いてる電車の中からだし、こんな写真しか撮れないけどね。


工業地帯の灯り以外でも、遠くの方でチラチラ光る小さな灯りも美しく
思った以上に夜の瀬戸大橋は美しかった。

本州に上陸し、児島駅を経て岡山着。ここでサンライズ出雲と連結。
ここから先は見慣れた景色…ってほどでもないけど
サンライズ出雲と違って、「あ〜もう山陽本線か〜」という感じ。

窓の外は相変わらずお月様が明るいので
山間部を走っていても、期待したほど星は見えないけれども、
それでもオリオン座や北斗七星はハッキリクッキリ。
サンライズに乗るのはこれで3度目だけど、
これまで今ひとつ夜間の天候に恵まれず、
車窓から星がこんなに綺麗に見えたのは初めてなので、
ちょっと感動（・_・、）。
もし新月の夜だったら、もっと綺麗な星空が見えただろうな。
（次に乗るときは新月の夜を狙ってみるか…なーんて）。

夜食として買っておいたパンをパクつきながら、
どこかの駅を通りすぎる度に、動体視力を総動員して駅名を確認し
その都度iPod touchに入れている地図アプリMapFanで確認してみる。
和気・上郡・相生・竜野・姫路…
岡山県内から兵庫県内に突入し、だんだん神戸に近づいてくると
星も見えにくくなってくる。

00:12三ノ宮、00:32大阪で停車。
知らない間に京都を通りすぎ…なんだかちっとも星が見えなくなったなぁ…
なーんて思っていたら、山科あたりから「あれ？もしかして雪積もってる？」。
友人が住む、石山あたりではもう完全に《雪！》。
しかもハンパなく降ってる（＠o＠）。
た、確かにこのあたりは冬に通ると大抵雪が積もってはいるけども。
まさかこんなにしっかり降っているとは〜。

そんなわけで琵琶湖線を走行中はずーっと雪。
でもそれはそれで飽きない。
外灯もポツン・ポツンとしかないような寂しい場所（多分安土あたり？）を
寝台列車はひた走る。

01:43、米原通過。


結局雪は関ヶ原を通過するあたりまで降っていたような気がするが、
そこを通りすぎてしまうと、またウソのように雲が切れて
積雪もまったくない、という状態。今更ながら日本って凄いなぁ。

列車で長旅をしていると、
「あー、◯◯ちゃんちはこのへんだねぇ」とか
「××んちは確かこのあたりだったよなぁ」などと
友人・知人が住んでいるあたりの駅を通過するたびに
シミジミと思い起こしたりする。
これは新幹線ではなかなか味わえない感覚だ。

岐阜もそんな駅の一つ。
学生時代の友人の顔を思い浮かべつつ、さすがにちょっと眠くなってきたので
ここらで少し寝ておくことにした。

1時間半くらい経ったところで、列車が停まったことに気が付いて目が覚めた。
10cmほどブラインドを上げて隙間から覗いたところ、
どうやらそこは名古屋らしい。

あとで写真の撮影時刻を見てみたら02:33。
とりあえず、携帯のアラームを05:30にセットして再び眠りに就く。

だけどもアラームが鳴る前に、またどこぞで停車したことに気付きまた起きる。
ぼんやりした頭のままブラインドを上げて、
次に通過した駅名をチェックしたところ、吉原。
さっき停車していたのは富士駅らしい。
もうすぐ沼津か…早いな。

外はまだ暗い。向こうは海、なのかな。
ブラインドを上まで上げると、目の前にさそり座がドドーン！と。
そうか、朝が近づいてサソリが東の空に現れる頃
逃げるようにオリオンは西の空に消えていくんだっけね。
この季節のこの時間に星空を眺めることなんてまずないから
冬のさそり座なんて、もしかしたら初めて見たかも知れない。

北斗七星に、オリオン座に、さそり座。
なんとなく去年THE ALFEEのライブで使われていた
ドットイメージを思い出したりなんかして。


アラームが鳴る前に起きてしまったけど、もうこのまま起きてることにした。
トイレ行って顔洗って、身支度調えて、荷物も整理して、
さーて、あとは朝を待つばかり…と、フと窓の外を見てビックリ！！！。
東の空がスゴイ色になってる！。時計を見ると05:50。

今日の日の出は06:20頃だと思って油断してた。
なんだこのスゴイ色は！。
慌ててカメラを取り出してシャッターを切る。

ウソみたいだけど、ホントにこんな色。真っ赤っカ！。







♪Midnight Last Train　朝焼けに向かって突っ走る！
（『JOURNEY』 作詞：高見沢俊彦）

♪カモ〜ン！ゴアヘッ！リヴ！アン！レッダイ！
サンライズ号に乗るたびに、こんな朝を待っていたんだよ〜(T^T)。










6時38分、ギリギリまで粘っていたけれど
もうあと数分で横浜なので、カメラも片付けた。

あー、3度目にしてやっとサンライズ号で朝日を拝むことが出来た。
満足感に浸っているうちに06:44横浜到着。
あっと言う間に走り去るサンライズ号。


これまでずっと上りのサンライズ号にしか乗ってこなかったけど
この次は下りのサンライズに乗って、
瀬戸内海の朝日を見るってのもいいかも知れないな。






いやー…あっと言う間だったけど、楽しい旅だった。

帰宅して、この度使った切符を広げてみる。

ぐるーっと四国を半周した感じになるのかな。
我ながら結構な移動距離だ（^^;。
そして、四国を電車で回るのは結構大変だ、ということがよく分かった。


今回の旅ではさほど衝動買いすることもなく
自分土産も最初から予定していたこれだけ。


こんぴらさんの「幸福の黄色いお守り＋こんぴら狗」。


お守りなんてどーすんの？！って感じだけど
一応「本宮まで行ってきました」的な記念に。

で、買ってきたのはいいが、やっぱりどーしたらいいのか分からず
職場のロッカーの中にぶら下げている（^o^;。
御利益がありますように…。



《TO BE CONTINUED...食べ物ネタに続く》




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《オマケ》

おぉ〜！すごくイイじゃないのさ！！！。





演奏全編はおもろいし、メイキング篇も感動的だよ〜(T^T)。

まぁ詳しくはコチラから。

コメント 6

こんばんは。
四国旅行楽しく見させていただきました♪
ワタシは四国は上陸しtことないので、いつか行ってみたいなーと。

のどごし＜生＞、いやー、感動の仕上がりですね。
現場にいてもそりゃ感動的でしたが、映像にするとまた違いますね~。
メイキング編は、会場でも待ち時間に流されたんですよ、大スクリーンで。
その場でうるっと来ちゃいました。。。
ただ、意外にも別録りしてなかったんだか、観客の歓声とか静かですね。
ＣＭだからかもしれませんけど、盛り上がり感が。。。(^_^;)

ちなみに、このＣＭ編、ほんのちょこっとですが、「乾杯」後のアンコールの映像が混ざってまーす。
きっと気が付きますよ(^^)/


by namizo (2013-03-01 22:27) 

＞namizoさん
今、一応「僕らの音楽」点けてますが見られるでしょうか…。
（途中から点けたのでもうやっちゃったかな？）。
なんというか、真知子さんと清子さんの人柄が良いですよね。
素敵なCMに仕上がって良かったです。

「乾杯」の後のアンコール、ですか？。
うーん、やはり行ってない者にはよくわかりません(^^;ゞ。
真知子さんと清子さんの再会の場所が
埼玉県立近代美術館っぽいことくらいしか…（笑）。

by 梅屋千年堂 (2013-03-01 23:38) 

そうです　あの日
そろそろ寝ようかと思って　雨戸を閉めたとき
西の空が明るかったので　ふっと空を見上げました

月明かりに照らさせながら
夜行列車で旅をする梅屋さん
いいなあ～なんて思いながら
しばらく窓を開けて　眺めてたんですよ
そうそう　こんな月でした（梅屋さんの記事の写真を見ながら）

こんな事を書くとロマンティスト？が　バレてしまうので
あえて控えてたんですけどね～（笑）
今だから言っちゃいます

そうですか？　滋賀の辺りは雪が降ってたんですね～
深々と雪が降る中　列車はひた走る
旅情があっていいですね～

私も　また何処か旅行に出たくなってきました

おっ！待ちに待った　食べ物べものネタがアップされてる～
では～またお邪魔します（笑）

by K-子 (2013-03-02 22:39) 

＞K-子さん
夜行列車の旅は良いです。
窓の外の風景をぼんやり眺めながら、いろいろ考えたり何も考えなかったり、
沿線に住む友達のことを思い出したり、読みかけの本を読んでみたり、
好きな音楽を聴いてみたり、夜食にアンパンマンを囓ってみたり…
ロマンティストのK-子さんにもぴったりだと思いますよ。

行ってきたばかりなのに、もう次の旅がしたくなってます。
日帰りで箱根あたりに行きたいけど、スギ花粉がオソロシイし（^^;
さしあたっては5月の倉敷かな。
こちらは毎度お馴染みとんぼ返りの職場直行ですが。

食べ物ネタ、駅弁が少なくてスミマセン（笑）。
松山で駅弁が買えなかったのが実に悔やまれます。
（まぁその代わりじゃこ天カレーに巡り会えたわけですが…）。

by 梅屋千年堂 (2013-03-03 03:01) 

連日、記事がUPされる度、楽しく拝見しておりました。

こんぴらさん、私も行ってみたいところの一つです。
あれだけの石段を登っていくんだから、体力のあるうちに、行かなくては…

そして、前回のサンライズ号の記事を拝見した時も思ったのですが、私も一度は乗ってみたいなぁ、と｡｡｡
が、名古屋は停車しないので、なかなか難しいんですよね、旅の行程が。
でもいつか乗ってみたいです♪

ふと気づけば、１ヶ月後は春のツアーMy初日静岡。
まだまだ先だと思っていましたが、１ヶ月前だと思うと、もうあと少し、という気がしてワクワクし始めています（←気が早いですか？？）

by ゆき (2013-03-07 03:29) 

＞ゆきさん
こんぴらさん、良かったですよ〜。
苦しいけれど、やはり上まで上りきった達成感は格別です。
年配の方も大勢上って行かれますから、
まだまだ数十年先でもきっと大丈夫ですよ。
（見栄張って一気に行こうとするから苦しいんであって…^o^;）。

THE ALFEEの春ツアーも開幕から1ヶ月を切りましたね。
川口・大宮ともチケットを入手し、
アタシも今からワクワクドキドキです。
春もウルトラマン、来るといいなぁ…（楽しみなのはそこ？！笑）。

by 梅屋千年堂 (2013-03-07 19:06)