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ロック・オブ・エイジズ [Music,Movie&Musical]

トム・クルーズが出ている、ロック・ミュージカル。

以下、映画の内容に関するネタバレあり。
これから『ロック・オブ・エイジズ』を
観に行く予定の方はご注意下さい。

ストーリーは、多くのミュージカルがそうであるように
ツッコミどころ満載の荒唐無稽&単純明快。
そしてクサい。実にクッサい!(笑)。
でもそのバカバカしさがたまらなくおもろい。
そもそもロック自体がお笑いと紙一重だもんね。

時代が'80年代というのも、まさに自分の青春時代であったりするので
使われている楽曲のみならず、いろんなものがツボにはまりまくる。

特にBON JOVIやジャーニーなんかは
個人的にも大好きなので、テンションが上がって
知らないうちに手足がリズムを取っていたりする。
ライブの場面なんかは「あぁーっ、そこに混ざりてぇ〜!」なんて思ったり。


元々ブロードウェイ・ミュージカルだった作品で
実は去年西川貴教氏が主演で日本版の公演もあったのだけど
ほっとんど興味がなかった(^o^;。
(そういえば時々FM Nack5でCMが流れてたっけねぇ)。

だからどんな内容なのかも全く知らなかったのだけど
映画のトレイラーや、雑誌の映画評などを見る限り
アタシはてっきりトム・クルーズが主役なのかと思っていた。
だって「落ちぶれたロックスターが、夢を追う若者に出会った」とかいう
キャッチコピーも付いてるしさ。
だけども、本当の主役は「落ちぶれたロックスター」のステイシーじゃなくて
「夢を追う若者」の方だったりする。
ロックミュージシャンを目指してライブハウスで働いている青年・ドリューと
シンガーになることを夢見てオクラホマからやってきた女の子・シェリー。
この二人が主役のハズなんだけれども
…結果的にトム様が、主役の若者二人を完全に食ってしまってる(^^;。

パンフレットでもこの扱いだし。
rockofages.jpg


完全にイッちゃってるトム・クルーズがなんとも言えずイイのだ。
酒浸り・女浸りで目つきも言動もイカレている。
ストイックのスの字もなく、
お腹のあたりでちょっとダブついてる贅肉にも
「落ちぶれたロックスター」らしい妙なリアリティがある。
そして、そんなんでもカッコイイんだからズルい。

もう一人、イッちゃってるのが、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
ロックは悪である!そしてその悪の象徴であるステイシー・ジャックスを
異様なまでに憎み、ロック撲滅運動に励む市長の奥様という役柄なのだけど
その鬼気迫る歌と、キレキレのダンスがもう最高!。
でも、その「イッっちゃってる」ぶりも
物語の終盤で、隠された彼女の過去が明かされると
「ははぁ〜、どうりで」と、大いに納得するのである。

あとは、そうそう
ライブハウスのオーナー役のアレック・ボールドウィンと
その従業員ロニー役のラッセル・ブランドもかなりイイ味。
えっ?!二人はそういう関係?!と驚かされる場面もあり。


巷ではトム・クルーズの歌の巧さが評判になっているようだ。
なんでも1日5時間・週5日のボイス・トレーニングを受けたそうだけど
確かに巧い。へぇー、こんなに高い声が出るんだ!と感心したけれども
でもやっぱりカリスマ・ロックスターにしてはシャウトが足りない。
ロックの魂がちょっと足りない。
やはりロックは付け焼き刃ではダメなのだ!と
エラそうなことを思ったりなんかして(笑)。

即ち、ロックは歌の巧さではないのだ。魂なのだ!。
(そりゃ歌も巧いに越したことはないけどさ^o^;)。

そもそもロック・ミュージカルという分野があるけれども
個人的には「ミュージカル」という時点で
もはやロックじゃないんじゃないの?という気がしないではない(^^;。


クライマックスでドリューとシェリーが“Don't Stop Believin'”を歌う。
実際はジャーニーの曲だけれども
まだ無名のミュージシャンであるドリューが
シェリーのために作った歌、という設定になっていて
その曲がステージで歌われるのを聴いたステイシーが目を輝かせる。
そして次のシーンでは、ステイシーが自分のライブで
ちゃっかり自身のレパートリーとして高らかに歌い上げている。

ちょっ!それはヒドいんじゃないの?!、
なんでその曲、自分のもんにしちゃうわけ?!
どこまで俺様?この男!!!
とちょっと憤慨していたら、
次の場面でちゃんと「この曲を作った歌に敬意を!」と、
ドリューのことをステージに招いて紹介する。

あー、ヨカッタヨカッタと安心する反面
いいと思ったら、アンタそーやって
何でもお構いなしに自分のものにしちゃうワケね(^^;、なんて思ったり。
しかしまぁ、若手ミュージシャンからしたら
自作の曲を、憧れのしかも大御所のロックスターが認めてくれて
それを歌ってくれるってだけで光栄の極みってヤツなのかも知れないね。


楽しい映画だったので、もう一度観たいなという気もするのだけど
…な〜んで地元でやってないかなぁ(-_-;。


そういえば、今日この映画を観たのは
TOHOシネマズ六本木ヒルズだったのだけど
このシネコンに来たのは、『ウォーロード』の前夜祭以来だった。
たまたま上映スクリーンも、あの時と同じ一番大きな《スクリーン7》。
なんだかちょっと懐かしかった。



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『ロック・オブ・エイジズ』の公式サイトはコチラ


サウンドトラックはコチラ。

ロック・オブ・エイジズ オリジナル・サウンドトラック

ロック・オブ・エイジズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2012/06/27
  • メディア: CD



トム様の歌う“Wanted Dead Or Alive”など、
サウンド・トラックもいいけれど
オリジナルを集めたコンピレーション・アルバムとか出ないんだろうか。
どちらかというとそっちが聴きたい。
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コメント 2

ガブリエル

これボイストレーニングについたのがアクセルローズなんですよねぇ。アクセルが人に教えるところ… 想像出来ないっすねm(_ _)m
by ガブリエル (2012-09-23 00:21) 

梅屋千年堂

>ガブリエルさん
えええええーーーーっ?!そーなんですかっ。
ビックリ&意外です。
ステイシー(トム)の外見がアクセル・ローズっぽいのはそのせい?!。
(ってバンダナだけですかね^^;)。

by 梅屋千年堂 (2012-09-23 00:34) 

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