放浪の天才画家 山下清展 [EXHIBITION]
昨日の話。
山下清の作品に会いに、千葉県立美術館へ。
今から2週間くらい前だったか、
BS日テレの『ぶらぶら美術・博物館』という番組で
この展覧会の特集をやっていた。
山下清のことはもちろん知っていたけれど
その作品は貼り絵ばかりだと思っていた。
ところが、この番組で…というか、この展覧会では
貼り絵だけでなく、水彩画やペン画も紹介されていた。
えっ?、山下清ってこんな絵も描いてたの???。
そんな意外性から、是非ともこの展覧会に行ってみたくなった。
会期は7月10まで。急がなければ!。
千葉県立美術館は、京葉線千葉みなと駅から徒歩で約10分。
美術館周辺には殆ど人がいなかったので「空いてるかも〜♪」と
期待して中に入ったら、あらビックリ!。
みんないったいどこから湧いてきたのか(笑)、結構な混み具合。
だけど、全然知らなかった。
こんなところにこんないい感じの美術館があったとは。
(まぁこっちの方に来ることってあんまりないからなぁ^^;)。
展示は、山下清の八幡学園時代のちぎり絵から、
放浪の旅に出ている間の作品、その時の絵日記風の作品、
ヨーロッパ旅行へ行った時の作品、遺作となった東海道五十三次のペン画
そして清の遺品など、多岐にわたって楽しめる。
普通、山下清と聞いて多くの人がイメージするのは
こうした貼り絵の作品だと思う。
これ、ホントに手でちぎって貼り合わせてるの?!ってくらい
ひっじょぉーーに細かい(@o@)。
色紙が手に入らない時には、古切手をちぎってその代わりにしたり、
細い線状の部分は色紙をこより状に縒って貼り合わせる。
ちぎった紙の断面の白い部分すらも巧みに利用しているように見える。
色使いもまるで印象派、あるいはゴッホ。
物凄く計算し尽くされているように見えるのだけど
もしこれが計算でないとしたら、この人はホンットに天才だ。
でもアタシが驚いたのは、この貼り絵の技術だけではない。
これこれ!。こんな絵も、山下清は描いていたのである。
もう、あんまり素敵なもんだから
ご覧の通りポストカードをいつになく買い漁ってしまった。
これらは主に1960年代に、
ヨーロッパを旅したときに描いたものらしいのだけど
なんというか、この《今風》なタッチ!。
イラストレーションというか、グラフィックというか…。
それとフェルトペンで描いたという、このテの作品。
これもとっても良い!。
なんだか、山下清の作品っていうのは
それを観ていると、例えそれが自分が見たことのない風景だとしても
「あぁ、きっとここはこんな風景なんだろうな」と
想像できてしまうという不思議さがある。
そして、この展覧会を観終わった後は、美術館の外の風景までも、
「山下清だったら、きっとここはこんな作品になるだろうな」
という感じで、山下清の作品風に見えてきてしまう。
余談だが、自分の世代で言うと
山下清っていうと芦屋雁之助の『裸の大将放浪記』のイメージが強くて
「ぼぼ、ぼくは、お、おにぎりが好きなんだなぁ」
の名台詞(?)が思い浮かぶと思うのだけど
実際の山下清は、別におにぎりが大好きだったわけではなく
「もし目の前におにぎりとお寿司があれば、お寿司を選びますよ」
と、清の甥っ子の浩氏がテレビで話していたのが印象的だった。
…そりゃ普通は寿司の方がいいわな(笑)。
今年に入って、いろんな展覧会に行ったけど
個人的には岡本太郎と山下清という、
日本を代表する二大アーティストに目覚めた2011年上半期だった。
自分の趣味・趣向も、ちょっと広がったのかなという気もする。
この後は、このあたりの展覧会に行かなくちゃ。
『ジョセフ・クーデルカ プラハ1968』
〜7/18(月・祝)@東京都写真美術館
『空海と密教美術』
7/11(水)〜9/25(日)@東京国立博物館 平成館
『ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展』
9/17(土)〜11/6(日)@川崎市民ミュージアム
------------------------------------------------------
『放浪の天才画家 山下清展』
7月10日(日)まで、千葉県立美術館にて開催中。
------------------------------------------------------
《オマケ》
近くまで来たので、またちょっと寄ってみた。
'95年の夏イベ会場。千葉ポートパークの円形芝生広場。
普通に撮ってもつまらないので、ミニチュアライズ。
男性が二人くらい、離れたところで日向ぼっこ(日陰ぼっこ?^^;)
しているくらいは、他に誰もおらず、鳥に占拠されている状態だった。
(わかりづらい動画だけど…^^;)。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
ちょっと夏イベが恋しい暑さの今日この頃である。
山下清の作品に会いに、千葉県立美術館へ。
今から2週間くらい前だったか、
BS日テレの『ぶらぶら美術・博物館』という番組で
この展覧会の特集をやっていた。
山下清のことはもちろん知っていたけれど
その作品は貼り絵ばかりだと思っていた。
ところが、この番組で…というか、この展覧会では
貼り絵だけでなく、水彩画やペン画も紹介されていた。
えっ?、山下清ってこんな絵も描いてたの???。
そんな意外性から、是非ともこの展覧会に行ってみたくなった。
会期は7月10まで。急がなければ!。
千葉県立美術館は、京葉線千葉みなと駅から徒歩で約10分。
美術館周辺には殆ど人がいなかったので「空いてるかも〜♪」と
期待して中に入ったら、あらビックリ!。
みんないったいどこから湧いてきたのか(笑)、結構な混み具合。
だけど、全然知らなかった。
こんなところにこんないい感じの美術館があったとは。
(まぁこっちの方に来ることってあんまりないからなぁ^^;)。
展示は、山下清の八幡学園時代のちぎり絵から、
放浪の旅に出ている間の作品、その時の絵日記風の作品、
ヨーロッパ旅行へ行った時の作品、遺作となった東海道五十三次のペン画
そして清の遺品など、多岐にわたって楽しめる。
普通、山下清と聞いて多くの人がイメージするのは
こうした貼り絵の作品だと思う。
これ、ホントに手でちぎって貼り合わせてるの?!ってくらい
ひっじょぉーーに細かい(@o@)。
色紙が手に入らない時には、古切手をちぎってその代わりにしたり、
細い線状の部分は色紙をこより状に縒って貼り合わせる。
ちぎった紙の断面の白い部分すらも巧みに利用しているように見える。
色使いもまるで印象派、あるいはゴッホ。
物凄く計算し尽くされているように見えるのだけど
もしこれが計算でないとしたら、この人はホンットに天才だ。
でもアタシが驚いたのは、この貼り絵の技術だけではない。
これこれ!。こんな絵も、山下清は描いていたのである。
もう、あんまり素敵なもんだから
ご覧の通りポストカードをいつになく買い漁ってしまった。
これらは主に1960年代に、
ヨーロッパを旅したときに描いたものらしいのだけど
なんというか、この《今風》なタッチ!。
イラストレーションというか、グラフィックというか…。
それとフェルトペンで描いたという、このテの作品。
これもとっても良い!。
なんだか、山下清の作品っていうのは
それを観ていると、例えそれが自分が見たことのない風景だとしても
「あぁ、きっとここはこんな風景なんだろうな」と
想像できてしまうという不思議さがある。
そして、この展覧会を観終わった後は、美術館の外の風景までも、
「山下清だったら、きっとここはこんな作品になるだろうな」
という感じで、山下清の作品風に見えてきてしまう。
余談だが、自分の世代で言うと
山下清っていうと芦屋雁之助の『裸の大将放浪記』のイメージが強くて
「ぼぼ、ぼくは、お、おにぎりが好きなんだなぁ」
の名台詞(?)が思い浮かぶと思うのだけど
実際の山下清は、別におにぎりが大好きだったわけではなく
「もし目の前におにぎりとお寿司があれば、お寿司を選びますよ」
と、清の甥っ子の浩氏がテレビで話していたのが印象的だった。
…そりゃ普通は寿司の方がいいわな(笑)。
今年に入って、いろんな展覧会に行ったけど
個人的には岡本太郎と山下清という、
日本を代表する二大アーティストに目覚めた2011年上半期だった。
自分の趣味・趣向も、ちょっと広がったのかなという気もする。
この後は、このあたりの展覧会に行かなくちゃ。
『ジョセフ・クーデルカ プラハ1968』
〜7/18(月・祝)@東京都写真美術館
『空海と密教美術』
7/11(水)〜9/25(日)@東京国立博物館 平成館
『ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展』
9/17(土)〜11/6(日)@川崎市民ミュージアム
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『放浪の天才画家 山下清展』
7月10日(日)まで、千葉県立美術館にて開催中。
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《オマケ》
近くまで来たので、またちょっと寄ってみた。
'95年の夏イベ会場。千葉ポートパークの円形芝生広場。
普通に撮ってもつまらないので、ミニチュアライズ。
男性が二人くらい、離れたところで日向ぼっこ(日陰ぼっこ?^^;)
しているくらいは、他に誰もおらず、鳥に占拠されている状態だった。
(わかりづらい動画だけど…^^;)。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
ちょっと夏イベが恋しい暑さの今日この頃である。
2011-07-01 22:37
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コメント(2)
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>山下清っていうと芦屋雁之助の『裸の大将放浪記』のイメージが強く・・・
私もです(^^)b確か日曜夜9時の連ドラだった様な・・・主題歌の感じも
良くて、今で言う癒しのドラマだった気がします(^^)
by なおち (2011-07-02 10:35)
>なおちさん
そうそう、日曜9時でしたよね。
当時は自分の意志ではなく、兄が観てるのにつられて観てました。
随分と脚色されてはいたみたいですが
展覧会を観ていたら、改めてドラマも観てみたくなりました。
by 梅屋千年堂 (2011-07-03 03:37)