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国宝 薬師寺展 [EXHIBITION]

東京国立博物館で開催中の
『平城遷都1300年記念 国宝 薬師寺展』を観に行った。

様々なメディアでも取り上げられているけど
このたび奈良・薬師寺金堂の日光・月光菩薩のお二人が
初めて揃ってお寺を飛び出し上京した(笑)。

薬師寺に納められている時には、
絶対に観ることが出来ない後ろ姿を拝めるとあって、話題を呼んでいる。

薬師寺展のサイトによれば、土日・平日にかかわらず
午前中は非常に混雑しているとのことなので、午後から出掛けることにした。

とは言ってもやっぱり国立博物館の敷地内に人々が次々と吸い込まれていく。
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いつにも増して年配の方が多いようだ。

国立博物館・本館。
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しかし、今日はここではない。

薬師寺展が行われているのは平成館。
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2005年に行われた『ベルリンの至宝展』もここだった。
去年『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の実像展』で訪れてるから
まぁ大体1年ぶりの平成館だ。

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チケットはオンラインで購入済みなので
プリントアウトしたバーコードを入り口で提示して入場。

展示室1の入り口で音声ガイドを借りる。
音声ガイドのナレーションは、あの『家政婦は見た!』の市原悦子。
『まんが日本昔ばなし』のような語り口だったりして(^^;・・・と思ったら
至って普通の(だがしかし味のある)ナレーションだった。

しっかし・・・混んでるなぁーーーっ(x。x)。
入ってすぐ右手にガラスケースがあって、板絵神像が展示されてるんだけど
もうビッチリと隙間なく人間が連なってて何にも見えやしない。
まいっか。多分観てもよくわかんないし(^^;。

そんなこんなで最初の展示室はスルッとスルー(笑)。

次の展示室は、展示物そのものがデカいので見易かった(^^;。
薬師寺東塔の伏鉢(塔のてっぺんの長く突き出た部分を支えてるもの)だとか
水煙の実物大複製などが展示されていて
「ほぉ〜、こんなにでっかいんだ(@o@)」と驚くことしきり。
水煙なんか、下からでは絶対細かいところなどは見えないのに
飛天(天女・天童)が透かし彫りになっている。
ちなみに“水煙”とは、塔が火災に遭わないようにという祈りを込めて
このように呼ばれているのだそうだ。

そしてスロープ状になった通路を進んでいくと早くも月光・日光菩薩立像の登場である。

まずは、少し高い目線から2体の仏像を観る。
これも薬師寺の中では決して観ることの出来ないアングルだ。
高さは3mくらいあるので遠目に観てもかなりの迫力。
片足に重心をかけたリラックスした姿勢が特徴的。

今度は下に下りていって、間近に観てみる。
着衣の襞や装身具が細かく表現されているのがよく分かる。
前から観ると、そ〜んなに大きな違いはないように見える2体だが
後ろ姿は大きく異なる。
日光菩薩の背中はがっしりとして男性的。
月光菩薩の背中はスラッと背骨のところが凹んでいて女性的。

展示の仕方も工夫しているなと思った。
全体的に赤を基調とした室内で、いくつかの方向から仄暗い照明を当てている。
その照明によって出来た影が、菩薩像の後ろの白い壁に投影されて
神々しい雰囲気を醸し出している。

こうやって普段は観ることの出来ない角度から
見させてもらえるのはとても有り難いことなんだけど
やっぱりこの人たちのいるべき場所はここじゃないな、という気がしてならなかった。
“祈り”のために作られたものは、“祈り”のための場所にいるのがホントだな、と。

なんだかもうホントに“博物”(悪く言えば“見せ物”)になっちゃって、
仏像としての畏れ多さが感じられない。
自分も含めて、菩薩の周りをぐるぐる回ってじろじろ観て・・・。
海外から有名な絵画が来たのとはちょっとワケが違うと思うんだよね〜。
なんか・・・こんな扱いでいいのかねぇ〜・・・(^^;なんて
ちょっと後ろめたい気持ちになってしまった。
後ろめたかったので、菩薩像の前でコソッと手を合わせてきた。


なんだかメインの日光・月光菩薩が思いの外早く出てきてしまったので
気が抜けたのか、あとは軽く流す感じで観終わってしまった。

他のみどころとしては
・聖観音菩薩立像
・玄奘三蔵座像
・慈音大師像
・吉祥天像
などなど・・・。

おそらくこの展示を観た人の殆どがそうだと思うけど
この二人が無事に役目を終えて奈良に帰ったら
今度はこっちが行かなくちゃ!薬師寺!!と強く心に決めたのだった・・・。




展示をすべて観終えると、そこに待っているのはミュージアムショップ。
数々の“薬師寺グッズ”が販売されていたけれど
購買意欲をそそる物はナシ(ホッ・・・;^_^A)。

平成館を後にして外に出る。
ちょっと喉が渇いたので、東洋館の前にあるアジアンカフェでちょっと休憩。
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さ、オレンジジュースでビタミン補給したところで
張り切って次いってみよーーー!!!(^o^)/。

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東京国立博物館



国宝 薬師寺展の公式サイトはコチラ
東京国立博物館にて6月8日(日)まで開催。

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コメント 4

ともちゃん

いつまで、今週もただいま~!・・・なのだろうか?(笑)。

梅ちゃん、今度は仏像観て来たんだね。
絵画とは違って、本来別の場所にある物が、博物館の中にいるって・・・
なんか不思議な感じがしそうだね。
それに結構大きいみたいだし、かなりの迫力だったのでは?!。


さて実家のこの部屋、久しぶりに「ちょっと寒い」と感じる今日この頃(^_^;)
そちらも今日は冷えてるんだよね?コチラも本日の最高気温15℃(>_<)。
そんな急激に温度が変化されると、体がついてかないよ。
来週の日曜までは絶対に風邪引かない!って頑張ってんのに(^_^;)。

そう、来週の日曜はとうとうこの春のアタシのファイナルライブの広島!。
夏が無いとわかってたら、もうちょっとどっかに行きたかったなぁ・・・
(不良主婦の囁き^_^;)。

もちろん梅ちゃんは2日とも参加だよね!。久々に会えるの
楽しみにしてるよ(^o^)。
最高にキレてハジケテ燃え尽きて(灰)になろ~!!!。

てなワケでまた来週(^^)/~~~。

by ともちゃん (2008-05-10 23:14) 

梅屋千年堂

>ともちゃん
おかえり〜。
そろそろいらっしゃるんじゃないかとみんなで噂してました(ウソです笑)。
こっちも今日は寒かったよ〜{{ (>_<) }}。
なんか台風まで来てるってどーゆーこと???。地球が狂ってるね。

そうそう、あと1週間で広島なんだよねー。
で、ともちゃんファイナルなの?。
そーだよ、今年も夏イベないしソロも(今のところ)ないし
追加しちゃえば〜?。大阪とか名古屋とか。
名古屋はこれから一般発売だからなんとかなるかもよ〜。
と、善良な主婦を惑わず悪魔のササヤキ( ̄ー ̄)。

また来週ー!広島でネ!。
by 梅屋千年堂 (2008-05-10 23:57) 

きゅう

2006年の夏イベの時に国立博物館にいったときは工事中で閉鎖された館ががあったり、ビニールシートばかり目立ったのですが、こんなにきれいなんですね。
その時は東洋館のアジアンカフェに寄ろうとしたら、なぜかすべての席が外国人観光客(?)で埋まっていてしり込みして帰ってきました。

音声ガイドだけでも聞いてみたい気が…聞きながら柱の陰から仏像を見て「見たわよ…」ってコッソリやってみたいです。

確かに展示してあると美術作品になってしまいますが、運んでくるのは凄いことですよね。運ぶ方々の緊張感は想像できないです。
by きゅう (2008-05-13 01:33) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
「見たわよ…」・・・ウケてしまったではないですか(^凹^)。
音声ガイド、・通常版 ・家政婦版 ・昔ばなし版とかあればいいのに(笑)。

菩薩の光背を外す作業などをテレビで何度か見ましたが
それはもう綿密な計画の元に行われたようですね。
確かに、あんなにでっかい国宝をよくぞここまで運んできたと思います。
さすが「現代の名工」に選ばれた美術品梱包職人を抱えている日通だ!(笑)。
by 梅屋千年堂 (2008-05-13 16:31) 

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