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若い広場(一昨日の続き) [K.Oda]

一昨日の記事『若い広場 オフコースの世界』を
DVDで20年以上ぶりに観た感想の続き。

レコーディングが進めば進むほど
煮詰まるメンバーの姿が、ちょっと痛々しい(T^T)。
気分転換に全員参加で行われた野球大会にも
ヤッさんは「自宅で曲作ってくる」と参加してないし、
小田さんは“哀しいくらい”の詞を考えてる時に
「また別れる歌あんまり書きたくねーしな・・・」と呟いたり、
誰かが冗談混じりに
「映画観に行こうかな〜」とか言うと、すかさず他の誰かが「バカヤロー!」。
はたまた深夜に一人スタジオに残り、
ピアノに向かって黙々と曲作りをする小田さん。

ついにはレコーディングをあと6日で終わらせなければならないという時に
連日の徹夜続きが祟って、小田さんの声が出なくなる。
小田さんのメインボーカルの歌入れが出来ないので
「・・・コーラス先に録るか・・・」
ということになり、場面は“愛の中へ”のコーラス録りへ。

実を言うと、この“愛の中へ”のコーラス録りのシーンが
アタシは'82年当初から、そしてもちろん今でも大好きなのだ。
“愛の中へ”は小田さんの曲だから、主導権は小田さんにありつつも
小田さんとヤッさんがスタジオの中で競うように声を出してる様が
なんとも言えずカッコイイ。
そして完成した曲ではなかなか聴き取りづらいコーラスのメロディも
こうして歌ってもらうととてもよく判別できるので
当時このビデオを観てコーラスパートを研究して
友達とよく“オフコースハモりごっこ”をしたものだった。

国内でのレコーディングを終えたメンバーは
この後ミックスダウンの為にL.Aへと旅立つ。
レコーディングの時よりもリラックスした表情だけど、
もしかしたら既にこの頃、
ヤッさんの脱退は決まっていたのかなとか考えながら観ていると
やっぱりメンバーそれぞれの表情に
なんとな〜く疲弊した感じが読み取れなくもない。


こうして、オフコースの最高傑作アルバム『OVER』は完成へと至る。
超個人的な見解だけど、アタシの中では
5人のオフコースは、このアルバムで既に終わっている。
この後『I LOVE YOU』や『NEXT』といった、
5人オフコース名義のアルバムがリリースされるにはされるが
なんだかもう、それぞれのメンバーが勝手に作ってきた曲を
寄せ集めただけって感じで、聴いていてもツライだけ。

だからこの『OVER』というアルバムの制作過程を
こうした形で残すことが出来たのは素晴らしい功績じゃないかと思う。

ついでに言うと、
実はアタシは「オフコースは再結成しない欲しい」と思っている。
再結成したところで、当時を超えるものは到底生まれないと思うし、
懐古趣味的・クラス会的な、ゆる〜いオフコースは絶対観たくない。
伝説は伝説のまま、封印しとくってのもありなのでは?。
安易に再結成するなら最初から解散なんかすんな〜っ!と、
ダラダラなが〜くやってるバンドが好きなアタシは思っちゃうんだよね(^^;。
オフコースとBOФWYは再結成しなくていいよ(笑)。




最後に余談中の余談。
以前はTHE ALFEEもこういう“アルバム・メイキング”的な
ビデオを作ってくれればいいのにな〜なんて思っていたけど
なんだか今回この『若い広場 オフコースの世界』を観ていて感じた。
メンバーが苦悩してる姿はあんまり観たくないかも・・・
(本人達も見せたくないかも・・・)。
アルバムの聴き方とか変わってきちゃいそうだしね・・・(^^;。

Off Course 1981.Aug.16~Oct.30 若い広場 オフコースの世界

Off Course 1981.Aug.16~Oct.30 若い広場 オフコースの世界

  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2002/01/30
  • メディア: DVD


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