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ヒストリー・オブ・バイオレンス [Music,Movie&Musical]

通例この手の映画を劇場まで観に行くことは滅多にないのだが、
ヴィゴ・モーテンセンが主演という、ただそれだけの理由で
わざわざ東銀座の東劇まで行ってきた。

以下、映画に関するネタバレ多数。
これから『ヒストリー・オブ・バイオレンス』を観に行かれる予定の方は要注意!。

地元横浜でももちろん上映してはいるのだが
小さな単館だし、しかも昼間は『クラッシュ』を上映していて
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』は夜しか上映していない。
だったら、品川までは定期があるから
東銀座まで交通費もそんなにかからないし
電車も乗り換えなしで行かれるので、東劇まで行くことにした。
映画館そのものもこっちの方が綺麗っぽいし(^^;。

さて、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』はどういう映画なのか。
タイトルを「暴力の歴史」と翻訳してはいけない。
「暴力事件を起こしたことのある過去」という意味なのだそうだ。

ヴィゴ・モーテンセン演じるトム・ストールは
インディアナ州ミルブルックで小さなダイナーを経営し、
弁護士で美しい妻エディと二人の子供たちと幸せに暮らしていた。

が、ある日トムのダイナーに銃を持った強盗が押し入る。
隙をついて見事に二人の強盗をあっと言う間に退治してしまったトム。
片田舎に住む平凡なダイナーの主人は、
マスメディアで取り上げられて一躍アメリカのヒーローに。

そんなある日、フォガティと名乗るフィラデルフィアのマフィアらしい男が現れ、
トムとその家族に執拗に付きまとい始める。
フォガティは何故かトムのことを“ジョーイ”と呼び、
まるで昔からの知人のような振る舞いだ。
トムは「あんたのことなんか知らない」と突っぱねる(とぼける)が、
妻エディは、フォガティから
「あんたの旦那が何故あんなに人殺しが上手いのか、旦那に訊いてみろ」
と云われて、徐々に夫の過去に不信感を抱き始める・・・。

そしてフォガティとその一味が、トムの自宅にやってきたある日、
銃を突き付けられ身の危険を感じたトムは
フォガティの手下をボコボコにやっつけてしまう。
(銃を持った相手に丸腰で立ち向かいボコボコに殴りつけて
 最後には銃を奪い取り撃ち殺す。・・・あり得ないくらい強い・・・笑)。
しかしフォガティの銃口がトムに向けられ、あわやと思ったその瞬間・・・
高校生になるトムの息子ジャックが、家にあったショットガンを使って
背後からフォガティを撃ち殺す。

あまりにも暴力的でしかも滅法強い、
まるで別人のようなトムの姿を目の当たりにして
戸惑いを隠せない妻エディと息子ジャック。

そして地元の保安官の調べで
フォガティはフィラデルフィアのマフィアで、
その背後にはリッチー・キューザックというドンが存在しているということが判明。
どうやらトムは昔ジョーイ・キューザックという名で
兄リッチーの元で人を殺しまくっていたという衝撃の過去が浮き彫りにされる。

保安官の前では、白を切り通すトムとエディだが、
もはやエディのトムに対する不信感は拭い去れない。
「君と出会って僕は変わったんだ。
 ジョーイは砂漠で死んだんだ」
と弁明するも、夫の過去を知って怯えるエディ。

そんな時、トムに1本の電話。
電話の主は、他でもないジョーイの兄・リッチーからで
「フィラデルフィアまで来い。お前が来ないならオレの方から行く」
と云われ、フィラデルフィアに車を飛ばすトム(=ジョーイ)。

リッチーの豪邸で、またしても命を狙われたトム(ジョーイ)は
ここでもまた大暴れ。
襲ってきたリッチーの手下を、またしても素手でボコボコに殴り殺し
やっぱり最後には銃を奪い取ってとどめを刺す。
(だ〜からあり得ないっての、この強さ^^;)。
そしてついには実兄であるリッチーをも・・・・・。

“一仕事”終えて、自宅に帰ってきたトム・・・。
果たしてこれで《暴力の過去》を清算出来たと言えるのだろうか?。

これからどうなっちゃうの(T^T)???
とドキドキしているところで画面が暗くなり・・・
・・・まさかここで終わるんじゃないよねぇ?(^^;と思ったら
予想通りエンドクレジットが流れ始めた。

で?

って感じの終わり方だった。


普段勧善懲悪の分かりやすい映画ばっかり観ているので
たま〜にこういう終わり方の映画を観ると
物凄い消化不良を感じてしまう(^^;。
「その後のトムの生活については皆さんのご想像にお任せします」的な
実にスッキリしないラスト(笑)。
やっぱアタシにはこういう映画は向いてないらしい。

R-15だけに、過激で凄惨な暴力シーンや
セックスシーンが織り込まれ、ちょっと心臓に悪い映画だが、
トム(ジョーイ)がクールな表情で悪党をボコボコにやっつける様は
西部劇とか時代劇っぽい。
だったらラストもそんな感じでスッキリさせてくれ〜!と
思わなくもなかったが、もしあれで
「悪党やっつけて、トムは過去の全てを清算しました。
 そして家族と共に幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし」
という終わり方だったら、逆に「ふざけんなよ・・・(^^;」って思ったかも。

人間の本質は結局変わらない(変えられない)のか?。
そう思うとちょっと虚しくなるけど、
まぁいろいろ考えさせられる映画ではあった。

ちなみに、この映画で
トム(ジョーイ)の実兄リッチーを演じたウィリアム・ハートは
本作で本年度のアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたんだけど
登場場面は後半の短時間だけだ。
そんなにいい芝居だっただろうか・・・よくわからん(笑)。

それにしても、ヴィゴはやっぱり格好良かった(*^o^*)。
久々にヴィゴ熱が再発しそうな梅屋千年堂である。

▼劇場に展示されていた等身大ヴィゴパネル。
 一緒に写真を撮ってもいいらしいよ(笑)。

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この映画に関する詳しい情報はコチラ


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