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ライオンと魔女 [READING]

ナルニア国ものがたり・第一章『ライオンと魔女』、
対象年齢小学4・5年以上というだけあって、
いくら読書スピードが異様に遅い梅屋千年堂でも(^^;
会社での昼休みに読んでいただけで、9日間で読み終わった。

さて、御存知のように『ライオンと魔女』は
来月4日に公開されるディズニー映画の原作である。

『ジュラシック・パーク』しかり、『ハリーポッター』シリーズしかり、
先に原作を読んで、後から映画を観て面白いと感じた例は非常に少ない。
(『指輪物語』は数少ない例外だったなぁ)。
だから映画を観る前に、原作を読んでしまうのは
アタシにとって非常に危険な行為なのだが(笑)、
なんだかとっても興味をそそられたので、つい・・買ってしまった。

読んでいて、まず思ったのは
『ナルニア国ものがたり』、子供の頃に読んでおけばよかった〜ということだった。
小学生の頃に読んでたら、絶対家中のタンス探ってたと思うね(^^;。
(親戚の家へ行ったら、きっとそこのタンスも探っていただろうね)。

『指輪物語』に比べると、ずっと“児童文学”的色合いが濃く、
『指輪〜』がなんだか本当の史実じゃないかと思えてくるくらい
物語のバックグラウンドの細部まで緻密かつ精巧なのに対して、
やっぱり『ナルニア〜』の方はどうしてもおとぎ話的印象が拭えない。

ストーリー展開も、この第一章『ライオンと魔女』を読んだ限りでは
荒唐無稽&勧善懲悪の単純な物語に思える。
(実はそれこそアタシが大好きな世界なんだけどね^o^;)。

ただ、すべて読み終わって、翻訳の瀬田貞二氏によるあとがきを読むと
実は残りの6つの物語でナルニア国の歴史がかなり深く語られるのだという。
そして聖書や神話、聖杯伝説まで盛り込んで物語が進行していくらしい。
おそらく『指輪〜』同様、この第一章でのちょっとした物事が
のちのちの大きな出来事への伏線となっているのだろう。
それを知ったらやっぱり残りの6巻も制覇したくなってしまった。
(というわけで、とりあえず2巻をクリック・クリック・バイ!バイ!バイ!笑)。

ちなみに、『ナルニア〜』の作者・C.S.ルイス(1898-1963)と
『指輪〜』の作者・J.R.R.トールキン(1892-1973)とは友人同士で
トールキンの『指輪〜』に触発されて、ルイスも『ナルニア〜』を
書き始めたのだとか。

そして本書の翻訳者・瀬田貞二氏は、この両作品の翻訳を手掛けている。
瀬田氏の翻訳は、面白い。
『指輪〜』では、ストライダー(アラゴルンの野伏でのあだ名)を“馳夫”と訳したり、
ゴラムを“ゴクリ”、名刀スティングを“つらぬき丸”と半ば強引に日本語にしてしまう(^^;。
(外国語に訳す際には出来るだけその国の言葉を使うように、と
 トールキンが指示したから、という理由もあるらしいが・・・)。

『ナルニア』でも“ごろごろ八郎太”とかいう名前の巨人が登場し、
一体どういう英名をこんな超・和的な名前に訳したんだろう?!と
思わずニヤッと笑ってしまった・・・( ̄ー ̄)。

第二章『カスピアン王子のつのぶえ』は明日到着予定なんだけど、
とりあえず先にかった『オリバー・ツイスト』を明日からは読むよ〜。
(これまためっちゃ時間かかりそ・・・)。

ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1)

ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1)

  • 作者: C.S.ルイス, 瀬田 貞二, C.S. Lewis
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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