SSブログ

博物館に初もうで【1】 [EXHIBITION]

昨日行ってきた東京国立博物館の話。

東京国立博物館、お正月恒例の『博物館に初もうで』。
まだ三が日だし混んでるだろうな…と思いつつ行ってみた。

本館入り口の豪華な生け花、それと「新春」の垂れ幕。
01_tohaku.jpg


中に入ってみると、確かに混んではいるけど
展示物が全然観られないってことはない。
ただ本館の総合文化展全部を真剣に観るとかなり疲れるので
自分があまり興味ないものは惜しみなくスルーし
「お、これは」と思うものに出会った時だけ足を止めてじっくり観る。

まずは明珍宗察『自在龍置物』。
02_jizai.jpg
いつ観てもお見事。
辰年ということもあってか、写真を撮っていく人も多い。


03_oribe.jpg
美濃『織部扇形蓋物』。
織部焼のモダンなデザイン性が好き。


05_tsubaki.jpg
乾山『色絵椿図香合』。


06_tanzakuzara.jpg
こちらも乾山『銹絵十体和歌短冊皿』。81歳の時の作とのこと。


07_getsubai.jpg
仁清、「仁清」印『色絵月梅図茶壺』


08_gunkei.jpg
渡辺省亭『雪中群鶏』。
寒そうな雪景色の中、寄り添って温め合う様子がなんとも(*^^*)。


そして…国宝室。

出たっ!長谷川等伯『松林図屏風』(国宝)。
09_shorinzu.jpg
差隻。

10_shorinzu.jpg
右隻。

カメラが勝手に明るく撮ってくれてるけど
実際の展示室は作品保護のために非常に弱い照明しか当てていない。
しかし何度観てもイイ。
1階の展示室に高精細複製画が展示されていたけれど、
やっぱり本物じゃなくちゃ。

長谷川等伯は石川県七尾の生まれ。
今から14年ほど前に『松林図屏風』っぽい松林を求めて
羽咋の千里浜海岸を訪れたことがあるのだけど
元日に起きた大地震のことを思ったら、胸が苦しくなった。


こちらも国宝。
11_kokinshu.jpg
『古今和歌集(元永本)上帖』
料紙も文字も美しい〜(読めないけど)。
平安時代のものがこんなに綺麗に残っているのは凄い。

そういえば今年の大河ドラマ『光る君へ』を意識した
『源氏物語』関連の展示も今回多かった気がする(写真は撮ってないけど)。



雪村周継『鷹山水図』。
12_takasansui.jpg
左隻。

13_takasansui.jpg
右隻。

キャプションに「隠し絵のように描かれた兎を見つけられるでしょうか。」と
あったので、どれどれ?と探してみる…。
え〜、わかんない。
もう降参!と思いながら、右隻の鷹の目線の先を追っていったら…いた。



2階の4室では茶の湯関連の特集で、素敵な茶碗がいっぱい。

14_kurooribe.jpg
美濃『黒織部沓形茶碗 銘 鶴太郎』。
鶴太郎は「かくたろう」と読む。やっぱ織部、好きだなぁ。


15_amadera.jpg
長次郎『黒楽茶碗 銘 尼寺』。
いや、これはいい!。見込みの白い模様がいい!。
…と思ってたら去年もこの茶碗の写真撮ってたよ(笑)。


16_kenyo.jpg
中国・建窯『建盞』。
禾目がとても綺麗。
去年観た『黒釉兎毫斑碗』と同じもの?
と一瞬思ったけどどうやら違うものらしい(^^;。



《TO BE CONTINUED...長くなるのでつづく》
コメント(2) 

コメント 2

溺愛猫的女人

自在龍置物、とてもステキですね°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
by 溺愛猫的女人 (2024-01-06 11:40) 

梅屋千年堂

>溺愛猫的女人さん
自在龍置物はまさに超絶技巧。とても江戸時代のものとは思えません!。

by 梅屋千年堂 (2024-01-06 22:51) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。