オラファー・エリアソン展 [EXHIBITION]
初めての麻布台ヒルズ。
THE ALFEEのツアーが始まると、
どうしても展覧会へ行く頻度が減ってしまう(^^;。
ということで約1ヶ月ぶりのアート鑑賞。
本当は東京国立近代美術館でやっていた棟方志功の展覧会を
観に行こうと思っていたのに、気付いたら終わってた(T^T)。
じゃぁ何を観ようか…。
午前中は美容院の予約を入れているので、そこまで時間がない。
大規模な展覧会(例えば東美の『永遠の都ローマ展』とか)は
時間的に厳しいだろうということで、麻布台ヒルズギャラリーで開催中の
オラファー・エリアソン展へ行ってみることにした。
ところで…麻布台ヒルズってどこ?(^^;。
麻布台って駅はなく、最寄駅は神谷町。
麻布台ヒルズは日比谷線神谷町駅から直結。
つまりギャラリーへも駅直結だ。
オラファー・エリアソンは1967年生まれのアーティスト。
(アタシと同い年じゃん)。
アイスランドとデンマークで育ち、現在の拠点はコペンハーゲンとベルリン。
今年の夏、国立新美術館で開催されたテート美術館展の
メインビジュアルにもなっていた『星屑の素粒子』の作者である。
展覧会の正式名称は
『麻布台ヒルズギャラリー開館記念
オラファー・エリアソン展 相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』
という。なにやら哲学的なタイトルだ…(・_・)。
オンラインで購入した電子チケットを入口で提示。
念のため「写真の撮影はできますか?」と確認すると
スタッフのお姉さん「もちろんOKですっ!」と力強い返答。
最初に入館者を迎える作品はこちら。
『蛍の生物圏(マグマの流星)』
天井から吊された多面体が光を反射しながらゆっくりと回転する
『星屑の素粒子』と似たタイプの作品で、
壁に投影される影と光が美しく、いきなりしばし見惚れてしまう。
次の展示室はかなり広く取られていて、そこにいくつかの作品が展示されている。
人が多くてちょっと近づきにくかったため、こんな写真しかないけれど
奥の方にある木製の謎の装置(笑)は『終わりなき研究』という作品。
謎の装置は「ハーモノグラフ」といって
振り子の原理を用いて幾何学像を生成する機械。
2つの振り子の両端に蝶番付きのアームが付いていて
そのアームの連結部にはペンが取り付けられており
その振り子の回転運動によって幾何学的な図像が自動的に描かれる、という仕組み。
たとえばどんな図像が描かれるのかというと…
こんな感じだ。
体験付チケットを購入すれば、実際にこの装置を使って
このようば図像を描かせてもらえるらしい。
へぇ〜いいな!面白そう!。
後日体験チケットを買ってまた来てみようかな。
螺旋状のこの作品は
『ダブル・スパイラル』
こちらも天井から宙吊りの状態でゆっくり回転していて
二重の螺旋が上昇あるいは下降するように錯覚して見える。
床に映し出される影の変化も興味深い。
またまた謎の装置(^^;。
『呼吸のための空気』
多面体が積み上げられた柱状の部分は
鉱山から回収された亜鉛廃棄物というリサイクル素材で出来ている。
オラファー・エリアソンは、2019年に国連開発計画による
再生可能エネルギーと気候変動対策の親善大使に
任命されていて、作品にもそうしたコンセプトが表れている。
「暗いのでお足元に気をつけてお進み下さい」と
カーテンで仕切られた次の展示室に入っていくと、
中はホントに真っ暗で足元がまったく見えない(O_O)。
左側に大型のインスタレーション作品があり
定期的に強い光が当てられ、その瞬間だけ作品の姿が見える。
なにやらビチビチビチビチと激しい音も聞こえてくる。
おそるおそる作品と逆方向の右方向に進んだら壁にぶつかった(笑)。
暗い中、しばらくは何が起こっているのかまったく分からない。
ずーっと真っ暗いままなら徐々に目が慣れてくるのだろうけど
フラッシュライトがパッ!…パッ!…と短い間隔で明滅するので
なかなか暗順応が起こらない。
それでもじーっと見つめていると、
一瞬見える「それ」は常に異なる形状を呈している。
展示室は「く」の字型に折れ曲がっていて、突きあたりで左に曲がる。
どうやらロープ状のものが3本、天井から吊り下げられて
かなり速いスピードで回転しているらしい。
ようやく少し目が慣れてくると、右の壁にベンチを発見。
腰掛けて、スマホにダウンロードした作品解説を暗闇の中でチェック。
作品名は『瞬間の家』。
素材は「水、ホース、ポンプ、ストロボライト」とある。
そうか!。
天井からぶら下げられたホースが、回転しながら水をばらまいていたのか!。
ビチビチという音はばらまかれた水の音だったんだ!。納得!。
そして解説文を読むと、作者が表現したかったことや
『瞬間の家』というタイトルの意味もわかってくる。
暗闇の中での撮影もなかなか難しいが…
偶発的に、ト音記号みたいな図像が撮れた。
この部屋を出ると、オラファー・エリアソンの詩(?)があり、
同じエリアでインタビュー映像も上映されていた。
さぁ次の展示室へ…と思ったら「出口」。
えっ?!こんだけ???
もうオシマイ???(^o^;(^o^;(^o^;。
これで¥1,800?!。高っ!…と思ったけれど
結構大掛かりな展示もあるし、それを考えたら妥当かも。
ちなみに麻布台ヒルズの森JPタワーのエントランス部分には
オラファー・エリアソンの『相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』という
大型のインスタレーション作品が展示されている。
(これが展覧会のタイトルにもなっている)。
せっかくだからそれも観ておかなくては…とタワー棟へ向かうが
これがなかなか辿り着かない。麻布台ヒルズ、広いなぁ…。
タワー棟に辿り着くまでに魅力的でお洒落な飲食店が点在し、
そういう作戦なのだろうけど、これはすごくヤバい作りだ(笑)。
あ〜、やっと着いたよ〜。
下から見てもいいんだけど、エスカレーターで上に上がり
作品とほぼ同じ高さで観てみることにする。
眺めていたら、なんだか「元素」って言葉が浮かんできた。
冬の夕暮れ時の外光が反射する。
時間帯や季節によって見え方が変化して面白いかも。
展覧会で観た『呼吸のための空気』と同様の
亜鉛廃棄物で作った多面体で構成されている。
これはかなり複雑(◎_◎)。
反対側からの眺め。
なかなか壮観だけど、こういうのを観ていていつも気になるのは
「いつどんなタイミングで、どのようにメンテナンスをするんだろう」
ということ。
我ながらすごく無粋で夢のない疑問なんだけど
こういう大型のパブリックアートを観ていると
それが気になって仕方がない(^^;。
最後はショップで買った自分土産。
ほとんど衝動買い(←いつものことだけど^^;)。
《リトルサン ソーラーライト ダイヤモンド》
オラファー・エリアソンと、
ソーラーエンジニアのフレデリック・オッテセンによる
高性能ソーラーランプ。
太陽光による5時間の充電で、約5時間の明るい光が得られるLEDランプ。
アタシ達がこのランプを購入することで、
送電網が整備されていない地域で暮らす人々が
安価でこのリトルサンを購入できる手助けになるのだとか。
(どれだけの援助になるのかわからんけども)。
買ってきてすぐは充電されてないんだろうね?と思いつつ
スイッチをオンにしてみたら、うわっ!眩しい!目をヤラレタっ!
…てくらいかなり明るい(笑)。
即ち災害などによる停電時にも十分使える明るさ。
切子面からの反射光も美しく
「あなたのお部屋にエリアソン」って感じ(笑)。
今日半日かけてたっぷり充電しよう〜と思っていたのに
気付いたらもう夕方だった…_| ̄|◯。
ちなみに、AmazonのMoMA Storeでも売っていた。
こちらもミュージアムショップで売っていた。
THE ALFEEのツアーが始まると、
どうしても展覧会へ行く頻度が減ってしまう(^^;。
ということで約1ヶ月ぶりのアート鑑賞。
本当は東京国立近代美術館でやっていた棟方志功の展覧会を
観に行こうと思っていたのに、気付いたら終わってた(T^T)。
じゃぁ何を観ようか…。
午前中は美容院の予約を入れているので、そこまで時間がない。
大規模な展覧会(例えば東美の『永遠の都ローマ展』とか)は
時間的に厳しいだろうということで、麻布台ヒルズギャラリーで開催中の
オラファー・エリアソン展へ行ってみることにした。
ところで…麻布台ヒルズってどこ?(^^;。
麻布台って駅はなく、最寄駅は神谷町。
麻布台ヒルズは日比谷線神谷町駅から直結。
つまりギャラリーへも駅直結だ。
オラファー・エリアソンは1967年生まれのアーティスト。
(アタシと同い年じゃん)。
アイスランドとデンマークで育ち、現在の拠点はコペンハーゲンとベルリン。
今年の夏、国立新美術館で開催されたテート美術館展の
メインビジュアルにもなっていた『星屑の素粒子』の作者である。
展覧会の正式名称は
『麻布台ヒルズギャラリー開館記念
オラファー・エリアソン展 相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』
という。なにやら哲学的なタイトルだ…(・_・)。
オンラインで購入した電子チケットを入口で提示。
念のため「写真の撮影はできますか?」と確認すると
スタッフのお姉さん「もちろんOKですっ!」と力強い返答。
最初に入館者を迎える作品はこちら。
『蛍の生物圏(マグマの流星)』
天井から吊された多面体が光を反射しながらゆっくりと回転する
『星屑の素粒子』と似たタイプの作品で、
壁に投影される影と光が美しく、いきなりしばし見惚れてしまう。
次の展示室はかなり広く取られていて、そこにいくつかの作品が展示されている。
人が多くてちょっと近づきにくかったため、こんな写真しかないけれど
奥の方にある木製の謎の装置(笑)は『終わりなき研究』という作品。
謎の装置は「ハーモノグラフ」といって
振り子の原理を用いて幾何学像を生成する機械。
2つの振り子の両端に蝶番付きのアームが付いていて
そのアームの連結部にはペンが取り付けられており
その振り子の回転運動によって幾何学的な図像が自動的に描かれる、という仕組み。
たとえばどんな図像が描かれるのかというと…
こんな感じだ。
体験付チケットを購入すれば、実際にこの装置を使って
このようば図像を描かせてもらえるらしい。
へぇ〜いいな!面白そう!。
後日体験チケットを買ってまた来てみようかな。
螺旋状のこの作品は
『ダブル・スパイラル』
こちらも天井から宙吊りの状態でゆっくり回転していて
二重の螺旋が上昇あるいは下降するように錯覚して見える。
床に映し出される影の変化も興味深い。
またまた謎の装置(^^;。
『呼吸のための空気』
多面体が積み上げられた柱状の部分は
鉱山から回収された亜鉛廃棄物というリサイクル素材で出来ている。
オラファー・エリアソンは、2019年に国連開発計画による
再生可能エネルギーと気候変動対策の親善大使に
任命されていて、作品にもそうしたコンセプトが表れている。
「暗いのでお足元に気をつけてお進み下さい」と
カーテンで仕切られた次の展示室に入っていくと、
中はホントに真っ暗で足元がまったく見えない(O_O)。
左側に大型のインスタレーション作品があり
定期的に強い光が当てられ、その瞬間だけ作品の姿が見える。
なにやらビチビチビチビチと激しい音も聞こえてくる。
おそるおそる作品と逆方向の右方向に進んだら壁にぶつかった(笑)。
暗い中、しばらくは何が起こっているのかまったく分からない。
ずーっと真っ暗いままなら徐々に目が慣れてくるのだろうけど
フラッシュライトがパッ!…パッ!…と短い間隔で明滅するので
なかなか暗順応が起こらない。
それでもじーっと見つめていると、
一瞬見える「それ」は常に異なる形状を呈している。
展示室は「く」の字型に折れ曲がっていて、突きあたりで左に曲がる。
どうやらロープ状のものが3本、天井から吊り下げられて
かなり速いスピードで回転しているらしい。
ようやく少し目が慣れてくると、右の壁にベンチを発見。
腰掛けて、スマホにダウンロードした作品解説を暗闇の中でチェック。
作品名は『瞬間の家』。
素材は「水、ホース、ポンプ、ストロボライト」とある。
そうか!。
天井からぶら下げられたホースが、回転しながら水をばらまいていたのか!。
ビチビチという音はばらまかれた水の音だったんだ!。納得!。
そして解説文を読むと、作者が表現したかったことや
『瞬間の家』というタイトルの意味もわかってくる。
暗闇の中での撮影もなかなか難しいが…
偶発的に、ト音記号みたいな図像が撮れた。
この部屋を出ると、オラファー・エリアソンの詩(?)があり、
同じエリアでインタビュー映像も上映されていた。
さぁ次の展示室へ…と思ったら「出口」。
えっ?!こんだけ???
もうオシマイ???(^o^;(^o^;(^o^;。
これで¥1,800?!。高っ!…と思ったけれど
結構大掛かりな展示もあるし、それを考えたら妥当かも。
ちなみに麻布台ヒルズの森JPタワーのエントランス部分には
オラファー・エリアソンの『相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』という
大型のインスタレーション作品が展示されている。
(これが展覧会のタイトルにもなっている)。
せっかくだからそれも観ておかなくては…とタワー棟へ向かうが
これがなかなか辿り着かない。麻布台ヒルズ、広いなぁ…。
タワー棟に辿り着くまでに魅力的でお洒落な飲食店が点在し、
そういう作戦なのだろうけど、これはすごくヤバい作りだ(笑)。
あ〜、やっと着いたよ〜。
下から見てもいいんだけど、エスカレーターで上に上がり
作品とほぼ同じ高さで観てみることにする。
眺めていたら、なんだか「元素」って言葉が浮かんできた。
冬の夕暮れ時の外光が反射する。
時間帯や季節によって見え方が変化して面白いかも。
展覧会で観た『呼吸のための空気』と同様の
亜鉛廃棄物で作った多面体で構成されている。
これはかなり複雑(◎_◎)。
反対側からの眺め。
なかなか壮観だけど、こういうのを観ていていつも気になるのは
「いつどんなタイミングで、どのようにメンテナンスをするんだろう」
ということ。
我ながらすごく無粋で夢のない疑問なんだけど
こういう大型のパブリックアートを観ていると
それが気になって仕方がない(^^;。
最後はショップで買った自分土産。
ほとんど衝動買い(←いつものことだけど^^;)。
《リトルサン ソーラーライト ダイヤモンド》
オラファー・エリアソンと、
ソーラーエンジニアのフレデリック・オッテセンによる
高性能ソーラーランプ。
太陽光による5時間の充電で、約5時間の明るい光が得られるLEDランプ。
アタシ達がこのランプを購入することで、
送電網が整備されていない地域で暮らす人々が
安価でこのリトルサンを購入できる手助けになるのだとか。
(どれだけの援助になるのかわからんけども)。
買ってきてすぐは充電されてないんだろうね?と思いつつ
スイッチをオンにしてみたら、うわっ!眩しい!目をヤラレタっ!
…てくらいかなり明るい(笑)。
即ち災害などによる停電時にも十分使える明るさ。
切子面からの反射光も美しく
「あなたのお部屋にエリアソン」って感じ(笑)。
今日半日かけてたっぷり充電しよう〜と思っていたのに
気付いたらもう夕方だった…_| ̄|◯。
ちなみに、AmazonのMoMA Storeでも売っていた。
こちらもミュージアムショップで売っていた。
2023-12-07 15:28
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