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虎子石ぬい [SHOPPING]

またしても妙な「ぬい」の話。

それがこれ。
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その名も《虎子石》。


パッと見は謎の生命体だが、出所は
江戸後期〜明治初期の浮世絵師、歌川芳員(うたがわよしかず)の
『東海道五十三次内 大磯 をだハらへ四り』。
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虎子石とは、鎌倉時代に曾我十郎祐成と五郎時政の兄弟が
父の仇である工藤祐経を討ち取った『曾我物語』に登場する
遊女・大磯の虎が大事にしていたという石のこと。

その昔、大磯の山下長者が子宝を願って虎池弁財天に祈ったところ、
女の赤ちゃんに恵まれ、その弁財天のお告げの印として小さな石が残されていた。
女の子は虎女と名付けられ、石は虎子石として大切にお祀りされたのだけど
不思議なことに虎女の成長とともに虎子石も大きくなっていったという。

『曾我物語』では、年頃になった虎女が曾我十郎祐成と恋仲になり
その曾我十郎祐成が刺客に襲われた際には
虎子石が身代わりになって矢を受け、曾我十郎祐成の命を救った…とのこと。
その虎子石=虎御石は今も大磯の延台寺というお寺さんにお祀りされていて
5月の虎御石まつりで公開されるらしい。

もちろんその虎子石(虎御石)は顔も手も足も尻尾もないただの石なのだけど
歌川芳員はこんな風に、虎模様の手足と尻尾を生やした
珍獣に仕立て上げてしまったのだ(笑)。


さらにそれをぬいぐるみにしてしまったのが
太田記念美術館 × フェリシモ。
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なんだかよくわからないのに妙にかわいい。


結構細かく作り込んであって足の裏もかわいい。
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ん?…お尻にファスナー???。

そう、この虎子石ぬいは実はポーチという実用性も兼ね備えている。
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ご覧の通り、収納スペースは非常に小さいが…
リップクリームやUSBメモリくらいは入るだろうかね(^^;。


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またこうして「しょーもないもん」が増えていく…。
コメント(3) 

コメント 3

YAYOI

ヤバイ!これ、私も売場で見たらレジに持っていきたくなるヤツです。(笑)
大小あって大きいのは湯たんぽが入る仕様とのこと。でも買うならこの小さい方かな。車のダッシュボードに置いて、駐車場で見た人をドッキリさせたい(笑)
by YAYOI (2023-04-02 12:01) 

おかん

かわいい。良いじゃないですかぁと思っていたら、まさかのポーチ(笑)
そしてこんなところに美術館のネームタグ。やられました~っ!!

前に告白したかもですが4年くらい前に急にぐでたまに嵌って
家のトイレはぐでたまです。
ぬいぐるみも1つだけあります(苦笑)

by おかん (2023-04-02 21:22) 

梅屋千年堂

>YAYOIさん
虎子の魅力を分かってくださる方がいて良かった(笑)。
太田記念美術館で観たときにはグッと堪えたのですが
「ぶらぶら美術博物館」で紹介されたのを見て
「やっぱり欲しい…」とポチってしまいました。
フェリシモのミュージアム部はヤバいです。
実はもう1体「しょーもないもん」をお迎えしていますので
それについてはまた後日(^^;ゞ。




>おかんさん
こんなもので癒されるなら安いものかと(笑)。
しかし「ちっちゃめだからいっか!」とついつい手を出してしまい
ふと気が付くとちっちゃな「ぬい」が積もり積もって
大変なことになることに、いい加減気付け自分!なのでした。

ぐでたま…あのように自由に生きられたなら…と
いろんな場所で見掛けるたびに羨ましく思います。

by 梅屋千年堂 (2023-04-02 21:50) 

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