広重おじさんとタニタと江戸琳派【2】 [EXHIBITION]
(前記事のつづき)
30分どこかで時間を潰さなきゃ…ということで思いついたのが
5分程歩いたところにある明治生命館の静嘉堂文庫@丸の内。
と言ってももちろん展示を観るわけではなく、
ミュージアムショップの偵察。
曜変天目のぬいぐるみの再販はまだかな〜って(^^;ゞ。
静嘉堂文庫のTwitterを毎日チェックしてるので
まだだとは分かってはいるのだけど、
現地に行ったら何か新しい情報が得られるのでは?と期待して…。
だがしかし、曜変天目のぬいぐるみのサンプルは
ショップの端っこに追いやられ、やっぱり「再販開始日未定」だった。
…残念_(:3 」∠)_。
ということで、帝劇ビルに戻り13時30分まで15分程待つ。
なんでも時間ぴったりにならないと
日時指定のQRコードを読み込めないそうで
1分1秒たりとも入場時間の前倒しはないのだ。
出光美術館、久しぶりだなぁ。
コロナ禍になってからずーーーっと休館してたもんなぁ。
再会したのが確か去年の春。
その年の夏に開催された『仙厓のすべて』展は観たかったのだけど、
結局予定が合わず観そびれた。
今回の『江戸絵画の華』の第2部は《京都画壇と江戸琳派》ということで
あたしの大好きな酒井抱一や鈴木其一の作品が展示されるので
これは絶対に行かねば!なのである。
具体的にはアメリカの日本美術コレクターである
エツコ&ジョー・プライスのコレクションの一部が
2019年に出光美術館に加わったそうで、
その約190件のうち80件の作品を2期に分けて紹介する、という展覧会。
前期=第1部は伊藤若冲がメインの展示だった。
展示の前半は円山応挙を中心とした、
江戸中期〜後期にかけての京都画壇の作家の作品が並ぶ。
最初の展示室には大きな屏風絵が3つ。
その中でちょっと面白かったのが森徹山『松に鶴図屏風』。
六曲一双の屏風にくどいくらい夥しい数の鶴が描かれている。
その数なんと1300羽(描いた人も凄いけど、数えた人も凄い^^;)。
実は未完成ということで、背景などはスッキリしている。
完成したらどんなに華やかな群鶴図になっていたことだろう。
後ろを振り返ると、あれ…?
国宝になっている応挙の『雪松図屏風』があるではないか。
三井記念美術館から借りた?!、いやまさか。
日本画って同じ作者が同じ画題で複数描かれることが珍しくないけど
『雪松図屏風』もいくつかのバージョンがあるのだろうか?。
「???」マークいっぱいでその『雪松図屏風』に近づいていくと
描いたのは応挙の門人、源琦が『雪松図屏風』を写したもの。
な〜んだ、そういうことが。あービックリした。
よく描けているな〜と思うと当時に、
やっぱり応挙と比べるとピリッとした鋭さがないな…なーんて
あとだしジャンケンみたいなことを言ってみたりなんかして(笑)。
「応挙がスゴイ」といえば、次に続く『虎図』もしかり。
応挙の『虎図』を筆頭に、源琦、森狙仙、岸駒らが
描いた虎が並んでいるのだけど
虎の毛並みの描写などもやはり応挙が図抜けている。
その他は山口素絢『美人狗児図』、円山応瑞『魚鳥図巻』が良かった。
江戸琳派が登場するのは最後のセクション。
今日はこれを観るためにやってきたと言っても過言ではない。
展示室内をざっと見渡しただけでも、自分好みの素敵な作品が多すぎる。
鈴木守一『扇面流し図屏風』、『秋草図』
酒井道一『秋草に鶉図』、『瀧図』といった
其一や抱一の弟子の作品も良いものばかり。
酒井抱一では『四季草花図・三十六歌仙図色紙貼交屏風』。
驚くほどに状態が良く、煌びやか。
そしていくつかのバージョンがある『十二か月花鳥図』。
12ヶ月分の掛け軸がズラリと横並び。
泣きたくなるほど美しい(・_・、)。
鈴木其一も初めて観るものばかり。しかもどれもこれもとても良い。
レースのカーテンのような雨の表現が印象的な『青桐・合歓図』、
おめでたい正月飾りを描いた『懸蓬莱図』、
晩年に墨一色で描いた『蘆に蛇図』、
着物を着て行列をなすキツネがかわいい『狐の嫁入り図』など。
いやもう眼福眼福。
展覧会のハシゴは正直疲れるけれど、
そんな疲れも(一瞬)吹き飛ぶ抱一&其一だった。
ポストカードもいろいろ買っちゃったりなんかして。
上:左から酒井道一『秋草に鶉図』、鈴木其一懸蓬莱図』
中:森徹山『松に鶴図屏風』
下:鈴木其一『狐の嫁入り図』
ちなみにこちらは「広重 おじさん図譜」のチラシ。
左側のポストカードは、今回の出光の展示とは関係ないけど
出光と言えば仙厓!のユル〜い感じのポストカード2種。
ショップで一目観て「フッ( ̄m ̄)」と思わず笑みがこぼれた。
さ、明日も行くぜ!展覧会!。
----------------------------------------
《オマケ》
帝劇ビルの地下にあった東宝不動産の入口。
ドアの向こうには、東宝関連の建築物と
ゴジラの大きさが比較出来るパネルがあった(^m^)。
30分どこかで時間を潰さなきゃ…ということで思いついたのが
5分程歩いたところにある明治生命館の静嘉堂文庫@丸の内。
と言ってももちろん展示を観るわけではなく、
ミュージアムショップの偵察。
曜変天目のぬいぐるみの再販はまだかな〜って(^^;ゞ。
静嘉堂文庫のTwitterを毎日チェックしてるので
まだだとは分かってはいるのだけど、
現地に行ったら何か新しい情報が得られるのでは?と期待して…。
だがしかし、曜変天目のぬいぐるみのサンプルは
ショップの端っこに追いやられ、やっぱり「再販開始日未定」だった。
…残念_(:3 」∠)_。
ということで、帝劇ビルに戻り13時30分まで15分程待つ。
なんでも時間ぴったりにならないと
日時指定のQRコードを読み込めないそうで
1分1秒たりとも入場時間の前倒しはないのだ。
出光美術館、久しぶりだなぁ。
コロナ禍になってからずーーーっと休館してたもんなぁ。
再会したのが確か去年の春。
その年の夏に開催された『仙厓のすべて』展は観たかったのだけど、
結局予定が合わず観そびれた。
今回の『江戸絵画の華』の第2部は《京都画壇と江戸琳派》ということで
あたしの大好きな酒井抱一や鈴木其一の作品が展示されるので
これは絶対に行かねば!なのである。
具体的にはアメリカの日本美術コレクターである
エツコ&ジョー・プライスのコレクションの一部が
2019年に出光美術館に加わったそうで、
その約190件のうち80件の作品を2期に分けて紹介する、という展覧会。
前期=第1部は伊藤若冲がメインの展示だった。
展示の前半は円山応挙を中心とした、
江戸中期〜後期にかけての京都画壇の作家の作品が並ぶ。
最初の展示室には大きな屏風絵が3つ。
その中でちょっと面白かったのが森徹山『松に鶴図屏風』。
六曲一双の屏風にくどいくらい夥しい数の鶴が描かれている。
その数なんと1300羽(描いた人も凄いけど、数えた人も凄い^^;)。
実は未完成ということで、背景などはスッキリしている。
完成したらどんなに華やかな群鶴図になっていたことだろう。
後ろを振り返ると、あれ…?
国宝になっている応挙の『雪松図屏風』があるではないか。
三井記念美術館から借りた?!、いやまさか。
日本画って同じ作者が同じ画題で複数描かれることが珍しくないけど
『雪松図屏風』もいくつかのバージョンがあるのだろうか?。
「???」マークいっぱいでその『雪松図屏風』に近づいていくと
描いたのは応挙の門人、源琦が『雪松図屏風』を写したもの。
な〜んだ、そういうことが。あービックリした。
よく描けているな〜と思うと当時に、
やっぱり応挙と比べるとピリッとした鋭さがないな…なーんて
あとだしジャンケンみたいなことを言ってみたりなんかして(笑)。
「応挙がスゴイ」といえば、次に続く『虎図』もしかり。
応挙の『虎図』を筆頭に、源琦、森狙仙、岸駒らが
描いた虎が並んでいるのだけど
虎の毛並みの描写などもやはり応挙が図抜けている。
その他は山口素絢『美人狗児図』、円山応瑞『魚鳥図巻』が良かった。
江戸琳派が登場するのは最後のセクション。
今日はこれを観るためにやってきたと言っても過言ではない。
展示室内をざっと見渡しただけでも、自分好みの素敵な作品が多すぎる。
鈴木守一『扇面流し図屏風』、『秋草図』
酒井道一『秋草に鶉図』、『瀧図』といった
其一や抱一の弟子の作品も良いものばかり。
酒井抱一では『四季草花図・三十六歌仙図色紙貼交屏風』。
驚くほどに状態が良く、煌びやか。
そしていくつかのバージョンがある『十二か月花鳥図』。
12ヶ月分の掛け軸がズラリと横並び。
泣きたくなるほど美しい(・_・、)。
鈴木其一も初めて観るものばかり。しかもどれもこれもとても良い。
レースのカーテンのような雨の表現が印象的な『青桐・合歓図』、
おめでたい正月飾りを描いた『懸蓬莱図』、
晩年に墨一色で描いた『蘆に蛇図』、
着物を着て行列をなすキツネがかわいい『狐の嫁入り図』など。
いやもう眼福眼福。
展覧会のハシゴは正直疲れるけれど、
そんな疲れも(一瞬)吹き飛ぶ抱一&其一だった。
ポストカードもいろいろ買っちゃったりなんかして。
上:左から酒井道一『秋草に鶉図』、鈴木其一懸蓬莱図』
中:森徹山『松に鶴図屏風』
下:鈴木其一『狐の嫁入り図』
ちなみにこちらは「広重 おじさん図譜」のチラシ。
左側のポストカードは、今回の出光の展示とは関係ないけど
出光と言えば仙厓!のユル〜い感じのポストカード2種。
ショップで一目観て「フッ( ̄m ̄)」と思わず笑みがこぼれた。
さ、明日も行くぜ!展覧会!。
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《オマケ》
帝劇ビルの地下にあった東宝不動産の入口。
ドアの向こうには、東宝関連の建築物と
ゴジラの大きさが比較出来るパネルがあった(^m^)。
2023-02-22 19:31
コメント(10)
2018年9月に『仙厓礼讃』行きましたぁ!
出光美術館て待っているところが無いんですよね、エレベーターも見張ってるし~(苦笑)
『松雪図屏風』のところで、梅屋さんの「後出しじゃんけん・・」ツボりましたぁ。
とても素敵な1日になりましたね!(^^)!
ゴジラ!東宝ですものね!
by おかん (2023-02-23 17:39)
>おかんさん
出光美術館は、中に入れば皇居側に
ちょっとした休憩スペースがあるんですよね。
あそこにちょっとしたカフェを作って欲しいなぁ…と
出光美術館に行くたびに思っています。
帝劇ビルは東宝と出光美術館が共同所有しているんですってね。
竣工から半世紀が経過して老朽化が進んでいるため
2025年を目処に帝劇と美術館は一旦休館して
新しいビルに建て替えるんだそうです。
昭和を感じさせる外観、結構好きだったんですけど…
(出光美術館リニューアルの暁には是非併設カフェをっ!笑)。
by 梅屋千年堂 (2023-02-23 20:33)
≫ちょっとした休憩スペース
窓から皇居をみた記憶ありました~、あそこカフェで良いですよね。
あとは帝劇の喫茶室に行けるようにするとか~。
そうなんです、帝劇・・全面的に建て替えになってしまうんですよね。
by おかん (2023-02-24 13:02)
>おかんさん
ビル建替の間「Endless SHOCK」はどこでやるのでしょうね。
どうせだったら少しでも多くの人が観られるように
帝劇よりもちょっとキャパの大きいところでやってくれたらいいのにね
…と一度は観てみたい気がするアタシの個人的意見です(^^;ゞ。
by 梅屋千年堂 (2023-02-24 23:01)
帝劇のあるビルにこんな美術館があるとは知りませんでした。
機会があったら行きたいです。
帝劇は昔「Endless SHOCK」のチケットか運良く当たって母と観に行きました。
劇はもちろん面白かったですが、見たことないほど笑顔全開の光一君が眩しかったです!
by YAYOI (2023-02-25 19:29)
>YAYOIさん
出光美術館の日本画コレクションはかなり良いですよ。
交通アクセスも良く、規模も大きすぎず小さすぎず、
入館料も手頃で、気軽に観られるのが良いです。
…なので休館してしまうと寂しいです。
>>見たことないほど笑顔全開の光一君
…このフレーズ、ウケました(^m^)。
普段どんだけ…(笑)。
by 梅屋千年堂 (2023-02-25 23:59)
梅屋さん
YAYOIさん
SHOCKの話題ありがとうございます!(^^)!
今回私も娘も全滅でして・・そうとうな倍率らしいです。
by おかん (2023-03-02 16:29)
>おかんさん
光一くんと言えば、最近熱愛報道が出ましたね。
なにはなくとも幸せになっていただきたいですね。
by 梅屋千年堂 (2023-03-03 21:25)
相手の方は2年連続でSHOCKもやっていたし
私は好きな女優さんなので応援してます~(苦笑)
by おかん (2023-03-06 21:10)
>おかんさん
失礼ながらワタクシお相手の女優さんのことを全く存じませんで(^^;ゞ。
でも上戸彩ちゃんが出ていた『金八先生』に出ていたんですね。
そう言われて昔の画像をググってみれば…確かに!。
すっかり素敵なお姉さんになられておばさんビックリです(笑)。
by 梅屋千年堂 (2023-03-08 00:21)