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展覧会 岡本太郎 [EXHIBITION]

先週の水曜日に観てきた展覧会。

ホントは混むのを分かっていてわざわざ祝日に行くのは
気が進まなかったのだけど、この日に行っておかないと
もう行かれる日がないので雨の中出掛けて行った。

場所は東京都美術館。
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チケットは事前予約制。
展覧会というものは往々にして午前中〜昼頃が一番混み合って
夕方は比較的空いてくるものなので、
15時30分〜16時入場のチケットを購入。
でも正直あんまり関係なかった。夕方でも十分混んでる(-_-;。

展示室入り口で入場者を迎えるのがこの『光る彫刻』。
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まずみんなこの作品の写真を撮ろうと立ち止まるので
いきなり入口から滞留する(^^;。

今回、映像作品を除いたほぼ全ての作品が撮影可となっている。

岡本太郎の作品は大型のものが多いので、
場内か混んでいても「全然見えねぇっ!(T^T)」というストレスはないけど
やっぱり気に入った作品の前に陣取ってずーっと眺めるのは無理。

というわけで、気に入ったり気になったりした作品をとりあえず網羅。

最初の展示室には、制作年に関係なくザ・岡本太郎(ジ・岡本太郎?笑)な
作品が展示されている。順路も特に決まっていないので、
太郎ワールドを自由に散策するような気分で鑑賞出来る。

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『森の掟』


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『駄々っ子』
ピンク色の謎の動物が意外とかわいい。


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『河童像』
展示室内の雰囲気も少し伝わるだろうか…。


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柱に掛かっていたのは『光る時計』。カッコイイ。ちなみにシチズン製。


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『犬の植木鉢』
これは結構有名。かわいいような、ちょっと不気味なような…。

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『真昼の顔』
おおきな顔がひとつ描かれているようにも見えるけれど
目の部分を人物の頭部に置き換えると、二人の人物が描かれているようにも見える。

ちなみにこの展覧会の音声ガイドのナビゲーターは
俳優の阿部サダヲさん。
太郎の言葉を紹介するところでは、太郎のモノマネみたいになっていて
聴きながら笑いそうになってしまう( ̄m ̄)。


エスカレーターで上のフロアに移動。
ここから《第1章 岡本太郎誕生 −パリ時代》が始まる。
最初に展示されているのは、若き日の太郎の作品と推定される油彩画3点。
岡本太郎にしては地味だが、この頃から
岡本太郎は既に岡本太郎だったようだ。



ここから《第2章 創造の孤独 − 日本の文化を挑発する》。

珍しい太郎の『自画像』。
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今回の展示の中では数少ない「普通の絵」のひとつ(笑)。
(ちょっと「イイ男」に盛って描いてないか?…←超小声)

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『作家』
モデルは太郎の父、漫画家の岡本一平と言われている。


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『装飾』


アタシは岡本太郎の作品に登場する、不思議なキャラクターに惹かれるのだけど
『装飾』では↓彼らに釘付け(^m^)。
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なんだか吉田戦車の漫画に出てきそうなキャラである。


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『燃える人』
1954年のビキニ環礁の水爆実験で被爆した第五福竜丸の事件をもとに
描かれた作品。このモチーフは後に『明日の神話』でも登場する。



《第3章 人間の根源 − 呪力の魅惑》

『生成』
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岡本太郎の絵画作品は、抽象画といえどもよく観察すると案外具体的なものが
描かれていたりする。けれどこの絵は何が描かれているのかさっぱり分からない。
分からないのだけど、妙に惹かれた。

同じ展示室にあった『装える騎士』もそうなのだけど
岡本太郎の作品はインパクトが強く、似たようなタッチの絵が多いのにもかかわらず
一度観たら忘れられないというものが多い(少なくともアタシにとっては)。
この『生成』もそんな作品になりそうな予感がする。

この第3章の展示では、太郎が撮影した縄文式土器や民俗行事の写真を
スライドショーで紹介するコーナーもある。
『日本風土記』と題した雑誌連載のために全国を取材するのだけど
プロのカメラマンが撮影した写真がどうもピンと来ず、
太郎自らカメラを手にとり撮影することにしたらしい。
太郎にとって写真は〈作品〉ではなく、
あくまで〈文章の添え物〉という位置づけだそう。
けれども、そこはさすが芸術家。ピンボケ気味の写真もあるけれど
やっぱり構図とか視点がタダモノではない感を示していて
十分〈作品〉として通用する。



《第4章 大衆の中の芸術》
ここでは太郎が手掛けたパブリックアートやプロダクトデザインを紹介。
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「みんなの岡本太郎」って感じで、ここではリラックスした空気が漂う。

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『水差し男爵』と、お馴染み『顔のグラス』。
「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」のアレ。
個人的には『水差し男爵』がかわいくて好き。欲しいなぁ、これ。


これも欲しい!『夢の鳥』。
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『天に舞う』
1973年に竣工したNHK放送センターのために制作された壁画の
1/5サイズの作品。壁画は現在NHKホールに移設され
一般に公開されているという…。今度NHKホールに行く機会があったら
ちゃんと観てこよう(…タブン)。



そして《第5章 ふたつの太陽 − 〈太陽の塔〉と〈明日の神話〉》。

やっぱり岡本太郎といえば『太陽の塔』。
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これは1/50のモデル。


後ろ姿もカッコイイ。
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太陽の塔の内部にある『生命の樹』の全容模型もある。
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上部はこんな感じで、ちょっとなんか…う〜ん(^^;って感じだけど…

最下部の原生生物のところは凄くステキだ。
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2011年に『生誕100年 岡本太郎展』を観に行った時も
「今度大阪に行く時は太陽の塔を観に行こう」なんて書いていたが
いまだ果たせていない。よし、今年の年末こそ太陽の塔を観に行こう!
そう思ってオフィシャルサイトをチェックしたら
どうやら年末年始はお休みの模様…_残念(:3 」∠)_。


そして同じ部屋に展示されているのが『明日の神話』だ。
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壁画は現在渋谷駅に設置されているけれど
2006年の夏に、汐留で一般公開されたのを観に行ったっけなぁ。

『明日の神話』の右端。
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先述の『燃える人』と同様のモチーフが描かれている。
擬人化された第五福竜丸は判るとして、
ビロ〜ンと伸びるベルトのような物体はなんなのだろう?。

『明日の神話』の迫力は相変わらずだが
今回、心を動かされたのは↓こちらの方。
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『明日の神話(ドローイング)』
モノクロでラフに描かれたものだけど、
なんだかピカソの『ゲルニカ』に近い衝撃を覚えた。


さぁ、展示も終盤。
《第6章 黒い眼の深淵 − つき抜けた孤独》

これは強烈なインパクト。
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『未来を見た』
…というタイトルなのだけど、画面右上の謎の生命体…
こんな宇宙人がウルトラセブンに出てきたような???
ハッ!クール星人?(まぁよく見たら大分違うけどさ)。


2006年の『生誕100年 岡本太郎展』の際にも強烈に印象に残った
黒い眼のシリーズ。
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このシリーズ、割と好き。


そして最後を飾るのは太郎最晩年の未完成作『雷人』。
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これも一度観たら忘れられない作品だ。

さて、これで終わりか…と展示室を出ようとした瞬間
『雷人』の右手奥の狭い空間から、こちらを見ている子がいた。
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『午後の日』という作品。
多磨霊園にある太郎の墓碑にもなっている立体作品。
なんだか「またね〜」と送り出されたような気分になった。



最後はお約束の特設ショップ。
まずはポストカードを数枚…そして、おそらくこれは
2022年アタシが買ったベスト・オブ・ミュージアムグッズ!(笑)。

太陽の塔のソフビ!。
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あ〜、またこんないらんもんを〜〜〜…と思いながらも
部屋に飾りたい衝動を抑えられなかった…_| ̄|◯。


でも、ほらっ。カッコイイ。
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全高160mm。ちょうどいいサイズ(何に???)。


さすが海洋堂。後ろ姿もイイ!。
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ショップに陳列されていたものの中に
顔が曲がって付いているものがあったので、
わざわざまっすぐなのを選んできたのだけど…
あれっ?どうやら最初から顔が回る仕様?(知らんけど)。
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…お茶目(^m^)。


11年前の岡本太郎展でも若い人が多いという印象だったけれど
今回も若い人がたくさん観にきていてビックリした。
太郎が亡くなったのが1996年。
生前の岡本太郎のことなど全く知らないであろう世代にも
今でもこんなに人気があるなんて!。オソルベシ、岡本太郎。




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《オマケ》
さて、明日はTHE ALFEE@市川。
無事に開催されることを知り、ホッと胸を撫で下ろす。
それにしてもたった2週間前のヨコケンが
何故かもう何年も前のことのように感じられる。
それくらい長い2週間だった(・_・)。
明日の市川は、去年の武道館と同じくらい
THE ALFEEに会えることにワクワクしている。
コメント(2) 

コメント 2

おかん

岡本太郎展、撮影可なんですね~現代っぽいですね。
色がとにかく凄いですね!

太陽の塔のソフビ、なんか可愛い!
後姿もホントに良いっ!!
by おかん (2022-12-05 21:17) 

梅屋千年堂

>おかんさん
岡本太郎や草間彌生の作品は、
観ているとなんだか視細胞が喜んでいるような感じがするんです。

先日真夜中にNHKでドラマ「TAROの塔」や
「タローマン」の再放送をやっていてついつい観てしまい
ついついそのシュールな世界に引き込まれてしまい
ついつい寝不足になってしまいました(笑)。

by 梅屋千年堂 (2022-12-07 01:41) 

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