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二度目の草間彌生美術館 [EXHIBITION]

5年ぶりに訪れた。

ここに来れば大好きな草間彌生の作品にいつでも逢える!。

…なのだけど、木〜日曜のみの開館なのと
どうも自宅からだと面倒臭い場所にあるために
なかなか「行こう!」という気持ちになれずに早5年。

今週は金曜日も仕事が休みだから
木曜日に行ってもいいな、ということで
1週間ほど前に事前予約のチケットを購入した。

「自宅から面倒臭い場所」と書いたけれど
京急からそのまま都営浅草線直通の電車に乗れば乗換は1回で済む。
けれども自宅から美術館まで1時間30分くらいかかるのだ。
渋谷とか上野だって自宅から1時間前後で行かれるので
たかだか+30分でも「なんか遠い」イメージなのだ。


美術館は完全予約制。
早く着いても中に入れてもらえず、
この酷暑にあっても外で待たなければならないので、
予約時間の12時ちょうどに現地到着。
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入ってすぐ右手にある立体作品『真夜中に咲く花』。
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じっと見つめているとなんだか今にも吸い込まれてしまいそうだ。
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現在の展示は《心の中の詩 A POEM IN MY HEART》。

まずは2階の展示から。
1950年代から1990年代の作品が並ぶ。
現在の草間彌生のイメージと異なるものが多く
もしここが草間彌生美術館ではなかったら
おそらくアタシは草間彌生の作品だとは思わないだろう。
1954年の『無題』という作品はなんだかジョアン・ミロのようだし
1949年の『残夢』はマックス・エルンストを彷彿とさせる。
『夢の中に現れた水色の花』『山を行く』などのコラージュ作品も
シュルレアリスムって感じだ。

今回の展示の作品目録に記載された
本展の主旨に目を通してみたところ、
「内からあふれ出すイメージの数々や心の葛藤を映し出した
 草間の多様な作品をご紹介します」
とのこと。

草間彌生の作品はもはや全てが「心の中の詩」という気がするのだけど
そんな中でも1920年代のシュルレアリスムとの共通点を見出せるような
作品を特集した展示、ということのようである。納得。

ちなみにこのフロアでは1955年の『えら』という作品が
アタシのお気に入り。
作品の中に描かれた無数の赤い小さな生命体(?)がカワイイ。
タイトルが『えら』な理由はわからないが(笑)。


3階に上がって行くと、そこは現在の草間彌生のライフワークとも言える
正方形のカンバスにアクリル絵具で描かれた『わが永遠の魂』シリーズ。
あー、やっぱ好きだなーこのシリーズ。
こうやってずらーっと隙間なく展示されてるのを観ると
視細胞が喜んでる!といつも思う。

絵画作品24点と立体作品が1点展示されているのだけど
ここでのアタシのお気に入りは
『天空の彼方』
『我々の見たこともない幻想の幻とはこの素晴らしさである』
『素晴らしい地球のかがやいた姿に打たれた私の人生の道のり』
『心の中の詩』
『輝く星たちは求めれば求めるほどに輝きは遠のけるごとくなり』
『人類は祭りの中に熱い心を生み出して平和の祈りを捧げたい
 さぁ、もっと炎をたこうね』
…の5点。
その中でも特に印象に残ったのは
『我々の見たこともない幻想の…』なのだけど
やや淡い紫と白の2色のみで描かれた天使の羽みたいな図像が
なんだか今まで観たことがない感じで新鮮だった。

ここに展示されている作品で一番新しいのは2020年に制作されたもの。
ヤヨイちゃん、この時既に91歳…。
とても90歳越えの人が描いたとは思えない大胆さと緻密さである。


4階はインスタレーション作品。
箱のように閉じられた空間の中に入って1分間作品を独り占めできる。
しかも撮影OK。
タイトルは『I'm Here, but Nothing』という。
チラシや美術館の公式サイトで作品の画像は観たけど
いや〜っワクワクするーーーっ!。

自分の順番が来て、中に入っていくと…

わーーーっ!
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わーーーっっっ!(◎▽◎;)
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この部屋、どういうことになっているのかというと
部屋の壁、天井、家具…すべてのものに
蛍光色に発光する水玉が貼り付けられ(それとも描かれてるのか?)
ブラックライトが当てられている状態。

この中にいると、自分にも体中に蛍光の水玉が貼り付いて
同化してるんじゃないか?って錯覚を覚える。
あ、それがまさに「I'm Here, but Nothing」ってこと?。
なんだかゾワゾワする〜〜〜。

しかし、1分は短い。
あっという間に「お時間でーす」と退出させられた。


更に上に上がっていくとそこは屋上。
5年前初めてここを訪れた時には悪天候のため入れなかったところだ。

わ〜!ステキ!。
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タイトルは『命』。


寄ってみると、こうなっている。
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四方は壁と窓に囲まれているのだけど、天井はない。
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この解放感がたまらない。
作品が空を目指して成長しようとしているみたいだ。


ここからの外の眺めもなかなか。
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ここってちょっと高台なんだね。


最後にもう一度2階と3階の展示を観た後、1階のショップでグッズを物色。
5年前に来た時は欲しいものがなくて何も買わなかったのだけど
今回はヨックモックのかぼちゃ缶入りシガールや
上野凮月堂のドット缶入りゴーフルなど、
お手軽でお土産としてお誂え向きのものが加わっていた。

ヨックモックのかぼちゃ缶入りシガールは
何年か前に知り合いから頂いて持っているので
上野凮月堂のドット缶入りゴーフルを買ってきた。
11_gaufre.jpg
(もちろんお目当ては中身よりもカンカン)。


あとは今回展示されている作品3点がセットになったポストカード。
10_souvenir.jpg
レシートにも水玉(*^^*)。
ホントはちゃんとエコバッグを持参していたのだけど
水玉のショッパー袋も欲しかったので10円で購入。


すっかり満足したらお腹が空いた。どこかでランチしよ。



《TO BE CONTINUED...つづく》
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