メトロポリタン美術館展 −西洋絵画の500年− [EXHIBITION]
開幕初日(2/9)に行ってきた。
年末、大阪に行った際に四天王寺近くの大阪市立美術館での
大阪展を観ようかと思っていたけど、いろいろ考えた末に見送った。
で、2/9からの東京展。
午前中は美容院の予約を入れていたので14時入場のチケットを予約。
場所は国立新美術館。到着したのは13時10分頃。
まずは美術館の地下にある《カフェテリア カレ》で腹拵え。
美術館やカフェのサイトを調べても
メトロポリタン美術展限定メニューの情報は特に出ていなかったので
定番の「鶏もも肉のクリーム煮」でも食べるか…と列に並んだら
おやっ?!あるじゃないの!限定メニュー。
「豚肩肉のシャル…なんちゃら」(笑)。
なんだか長ったらしい名前だったので、
注文する時も「これお願いします」とメニューを指差してオーダー(^^;ゞ。
おそらく「豚肩肉のシャルキュティエール」…かな。
ご飯はバターライス。
お肉がとっても柔らかくて美味しかった〜(*^^*)。
のんびり食後のコーヒーをいただいて14時過ぎに1階に戻ってくると
うわっ、入場口すっごく並んでる(◎_◎)。
14時30分までに入場すれば良いので、ゆっくりトイレなどを済ませて
14時20分くらいに入場。
音声ガイドのナビゲーターは佐々木蔵之介さん。
鑑賞時間が長くならないようにするためか
一つ一つの解説は割と短くまとめられている。
今回の展覧会は15世紀から19世紀の西洋絵画コレクションから
選りすぐりの65点が来日し、そのうち46点が日本初公開。
図版などでよく見掛けるものから、初めて観るものまで様々で、
個人的にも印象に残る作品が多かった。
(以下★印が日本初公開)
《I. 信仰とルネサンス》
★フラ・アンジェリコ(本名:グイド・ディ・ピエトロ)
『キリストの磔刑』
最初は斜め方向から観ていたのだけど、
人が減ったところで絵の正面に回ったところ、
背景の金が眩いほどの輝きを放ち「おおおっ!(◎0◎)」。
★フラ・フィリッポ・リッピ
『玉座の聖母子と二人の天子』
こちらも絵の正面に回った途端に、聖母マリアと天使の光輪が輝きを放つ。
まぁそういう風になるように照明を当てているのだろうけど
この絵が描かれた当時の人々も、そんな輝きを目の当たりにして
神の存在を感じたのかも知れない、と思った。
★ルカス・クラーナハ(父)
『パリスの審判』
これは見覚えがある。2016年のクラーナハ展で観たのかも…と思ったが
こちらも日本初公開。図版か何かで何度か観たことがあったのだろう。
裸に薄衣だけの姿に、ゴージャスな帽子と首飾りを付けているのが
パリスに「最も美しい者」として選ばれるヴィーナス。
寝惚け顔でちょっとアホ面のパリスのこの選択が引き金となって
トロイア戦争が勃発する。
★エル・グレコ(本名:ドメニコス・テオトコプーロス)
『羊飼いの礼拝』
エル・グレコの作品は遠くからでも「あ!エル・グレコだ!」と判る。
★ティツィアーノ・ヴェッチェリオ
『ヴィーナスとアドニス』
これも有名な作品。日本初公開なのが意外なくらいよく見知っている。
アドニスに「行かないで」とすがるヴィーナスの体勢がスゴイ。
キューピッドの怯えたような表情がこの後に起こる悲劇を暗示させる。
《II. 絶対主義と啓蒙主義の時代》
★ペーテル・パウル・ルーベンス
『聖家族と聖フランチェスコ、聖アンナ、幼い洗礼者ヨハネ』
これも遠くから見て「あ、ルーベンスだな」と判る。
右端のヨセフは後年加筆されたものだそう(にしても影が薄い^^;)。
聖母マリアの膝の上に立つイエスの顔が、どことなく…なんだけど
12歳で亡くなったルーベンスの娘・クララに似ているような気が…。
●ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス
『男性の肖像』
ベラスケスの名前って本当はこんなに長いんだ(^o^;。
『男性の肖像』ってタイトルだけど、
これってどう見てもベラスケスの自画像じゃないの?…と思って
ちょっと調べてみたところ、1949年の収蔵当初はベラスケスの自画像と
考えられていたが、30年後に弟子の一人が工房で製作したものと鑑定された。
ところが2009年、作品の修復中に再びベラスケス作であることが
確認された、とのことである。てことはやっぱり自画像?。
★カラヴァッジョ(本名:ミケランジェロ・メリージ)
『音楽家たち』
いかにもカラヴァッジョ。
左端に、背中に翼の生えた天使がいることから
単に音楽家の姿を描いたものではなく「音楽」と「愛」の寓意が
主題ではないかとの説があるらしい。
この絵の主役は、中央でリュートを抱えた少年かも知れないけれど
個人的には右端で背中を向けた少年の斜め後ろからの横顔に惹かれる。
ちなみに右から2番目の人物はカラヴァッジョの自画像と言われている。
★ジョルジュ・ラトゥール
『女占い師』
こちらも有名な作品。これも日本初公開なんだ(・o・)。
ラトゥールの作品は、暗い部屋で蝋燭の灯りが人物を照らし出す絵の
イメージしかなかったけれど、そうした「夜の絵」に対して
本作のような明るい色調の「昼の絵」と分けられるのだそう。
女占い師=右端のお婆ちゃんのいかにも悪そうな顔ときたら!!(笑)。
●ヨハネス・フェルメール
『信仰の寓意』
フェルメールにしては異例の寓意画ということもあり
一見フェルメールぽくない印象だけど、女性の衣服のブルーや、
市松模様の床、画面左から光が当たっているところなんかは
やっぱりフェルメール。
作品に描かれている小物が、それぞれ意味を持っている。
★ヤン・ステーン
『テラスの陽気な集い』
なにやら家族親戚集まって大いに盛り上がってる宴会の様子。
左端のイスに腰掛けて酔っ払ってる男はヤン・ステーン自身。
今でも好き勝手に振る舞い、混乱した家庭のことを
「ヤン・ステーン」の家」と言うらしい…なんかウケる(^m^)。
★ジャン=バティスト・グルーズ
『割れた卵』
なんの予備知識もなく観ると、卵の入った籠を落として
卵を割ってしまい落ち込む嫁、嫁を叱るお姑さん、
お姑さんをなだめる息子…そんな場面に見えるのだけど、
そうではなく、割れた卵は女性の貞淑が失われたことを意味しているのだそう。
若い女性はこの家の女中。
どうやらこの家の息子が女中に手を出してしまったらしい。
右端の小さな男の子は、もう元に戻せない割れた卵をくっつけようと
しているんだけど、この子の表情がなんだかツボ(^m^)。
★マリー・ドニーズ・ヴィレール
『マリー・ジョセフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ(1868年没)』
この絵の前に立った瞬間、ちょっと不気味な感じがしてギョッとするけれど
じっと観ているうちに「あれ?この絵、好きかも」と徐々に変化した。
逆光の時に見える、光の縁取りの表現が巧み。
窓の外に小さく描かれたカップルが意味ありげで気になる。
《III. 革命と人々のための芸術》
★ジャン=レオン・ジェローム
『ピュグマリオンとガラテア』
自らが彫り上げた女性の像に恋い焦がれて苦しんだピュグマリオンが
ヴィーナスに祈ったところ、彫刻に命が宿り生身の人間に変化した…
というギリシャ神話が題材。
中野京子さんの『名画の謎 ギリシャ神話篇』の表紙になっている。
もっと大きな作品だと思っていたが89cm × 67cmと意外と小ぶりだった。
★オノレ・ドーミエ
『三等列車』
黒い輪郭線がちょっとモダンな印象を与える。
うっすら見える格子(方眼)状のラインが謎。
★フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
『ホセ・コスタ・イ・ボネルス、通称ペピート』
上流階級のぼっちゃんの肖像。
このちょっとホケッとした表情…誰かに似てると思ったら
2020年のロンドン・ナショナル・ギャラリー展で観た
『ウェリトン公爵』に似てるんだ(^^;。
●エドゥアール・マネ
『剣を持つ少年』
なんだかこの展覧会は妙に「◯◯に似てる」と思わせる作品が多い。
この『剣を持つ少年』は、同じくマネの『笛を吹く少年』に似てる。
というか、この少年、同一人物なんじゃ?。
『剣〜』のモデルはシュザンヌ・レーンホフの息子レオン。
(レオンはマネの息子らしいのだけど、マネは最後までそれを認めなかったらしい)
一方、帰宅後に調べたところ『笛〜』のモデルは友人の近衛軍司令官
ルジョーヌ少佐に紹介された少年…ということなのだが
顔の部分のみレオンに似せたとの説もあるとのことで、納得。
●エドガー・ドガ
『踊り子たち、ピンクと緑』
キャプションに「油彩」と書いてあって驚いた。
てっきりパステルかと…。
それもその筈で、ドガは油彩絵具を用いて
パステルのような質感が出るように工夫を重ねたらしい。
2時間弱で鑑賞終了。
作品数65点と決して多くはない筈なのに、見応え十分。
日時指定制を取っていても、結構な人数を入れていて
ナニゲに密になっている展覧会も少なくないが、
やはり昨今のオミクロン株感染拡大を受けてか
入場人数をかなり抑え気味にしている印象を受けた。
(なのでどの作品を観るのにも殆どストレスフリー)。
最後はショップを一回り。
買ったのは「缶入りチョコレート」。
それとポストカード3種。
「これのポストカードがあったら買おう!」なんて
思っていた作品はたくさんあったのに、
そういう自分好みの作品に限ってポストカードがない(-_-;。
ルーベンスの『聖家族〜』と、グルーズの『割れた卵』の
ポストカードは是非とも欲しかったんだけどなぁ。
そんなことを思いながら、もらってきたチラシを開いたら…!
うわっ!
小さいけれど全65作品が全部載ってる!。
これはいい!。
あとから「これってどんな作品だっけ?」と反芻するのに凄くいい!。
14世紀から19世紀までの西洋美術史を
ざっくりとではあるが、短時間で実感できるいい展覧会だった。
-----------------------------
《オマケのアートネタ》
ユニクロとMoMa(ニューヨーク近代美術館)のコラボTシャツ
「MoMA アート・アイコンズ UT」。
メンズTシャツなのだけど、サイズを見たら
XSなら着られそうなので買ってみた。
ダリ『記憶の固執』とゴッホ『星月夜』。
バックプリントには作品の概要。
夏まで箪笥にしまっておこう。
年末、大阪に行った際に四天王寺近くの大阪市立美術館での
大阪展を観ようかと思っていたけど、いろいろ考えた末に見送った。
で、2/9からの東京展。
午前中は美容院の予約を入れていたので14時入場のチケットを予約。
場所は国立新美術館。到着したのは13時10分頃。
まずは美術館の地下にある《カフェテリア カレ》で腹拵え。
美術館やカフェのサイトを調べても
メトロポリタン美術展限定メニューの情報は特に出ていなかったので
定番の「鶏もも肉のクリーム煮」でも食べるか…と列に並んだら
おやっ?!あるじゃないの!限定メニュー。
「豚肩肉のシャル…なんちゃら」(笑)。
なんだか長ったらしい名前だったので、
注文する時も「これお願いします」とメニューを指差してオーダー(^^;ゞ。
おそらく「豚肩肉のシャルキュティエール」…かな。
ご飯はバターライス。
お肉がとっても柔らかくて美味しかった〜(*^^*)。
のんびり食後のコーヒーをいただいて14時過ぎに1階に戻ってくると
うわっ、入場口すっごく並んでる(◎_◎)。
14時30分までに入場すれば良いので、ゆっくりトイレなどを済ませて
14時20分くらいに入場。
音声ガイドのナビゲーターは佐々木蔵之介さん。
鑑賞時間が長くならないようにするためか
一つ一つの解説は割と短くまとめられている。
今回の展覧会は15世紀から19世紀の西洋絵画コレクションから
選りすぐりの65点が来日し、そのうち46点が日本初公開。
図版などでよく見掛けるものから、初めて観るものまで様々で、
個人的にも印象に残る作品が多かった。
(以下★印が日本初公開)
《I. 信仰とルネサンス》
★フラ・アンジェリコ(本名:グイド・ディ・ピエトロ)
『キリストの磔刑』
最初は斜め方向から観ていたのだけど、
人が減ったところで絵の正面に回ったところ、
背景の金が眩いほどの輝きを放ち「おおおっ!(◎0◎)」。
★フラ・フィリッポ・リッピ
『玉座の聖母子と二人の天子』
こちらも絵の正面に回った途端に、聖母マリアと天使の光輪が輝きを放つ。
まぁそういう風になるように照明を当てているのだろうけど
この絵が描かれた当時の人々も、そんな輝きを目の当たりにして
神の存在を感じたのかも知れない、と思った。
★ルカス・クラーナハ(父)
『パリスの審判』
これは見覚えがある。2016年のクラーナハ展で観たのかも…と思ったが
こちらも日本初公開。図版か何かで何度か観たことがあったのだろう。
裸に薄衣だけの姿に、ゴージャスな帽子と首飾りを付けているのが
パリスに「最も美しい者」として選ばれるヴィーナス。
寝惚け顔でちょっとアホ面のパリスのこの選択が引き金となって
トロイア戦争が勃発する。
★エル・グレコ(本名:ドメニコス・テオトコプーロス)
『羊飼いの礼拝』
エル・グレコの作品は遠くからでも「あ!エル・グレコだ!」と判る。
★ティツィアーノ・ヴェッチェリオ
『ヴィーナスとアドニス』
これも有名な作品。日本初公開なのが意外なくらいよく見知っている。
アドニスに「行かないで」とすがるヴィーナスの体勢がスゴイ。
キューピッドの怯えたような表情がこの後に起こる悲劇を暗示させる。
《II. 絶対主義と啓蒙主義の時代》
★ペーテル・パウル・ルーベンス
『聖家族と聖フランチェスコ、聖アンナ、幼い洗礼者ヨハネ』
これも遠くから見て「あ、ルーベンスだな」と判る。
右端のヨセフは後年加筆されたものだそう(にしても影が薄い^^;)。
聖母マリアの膝の上に立つイエスの顔が、どことなく…なんだけど
12歳で亡くなったルーベンスの娘・クララに似ているような気が…。
●ディエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス
『男性の肖像』
ベラスケスの名前って本当はこんなに長いんだ(^o^;。
『男性の肖像』ってタイトルだけど、
これってどう見てもベラスケスの自画像じゃないの?…と思って
ちょっと調べてみたところ、1949年の収蔵当初はベラスケスの自画像と
考えられていたが、30年後に弟子の一人が工房で製作したものと鑑定された。
ところが2009年、作品の修復中に再びベラスケス作であることが
確認された、とのことである。てことはやっぱり自画像?。
★カラヴァッジョ(本名:ミケランジェロ・メリージ)
『音楽家たち』
いかにもカラヴァッジョ。
左端に、背中に翼の生えた天使がいることから
単に音楽家の姿を描いたものではなく「音楽」と「愛」の寓意が
主題ではないかとの説があるらしい。
この絵の主役は、中央でリュートを抱えた少年かも知れないけれど
個人的には右端で背中を向けた少年の斜め後ろからの横顔に惹かれる。
ちなみに右から2番目の人物はカラヴァッジョの自画像と言われている。
★ジョルジュ・ラトゥール
『女占い師』
こちらも有名な作品。これも日本初公開なんだ(・o・)。
ラトゥールの作品は、暗い部屋で蝋燭の灯りが人物を照らし出す絵の
イメージしかなかったけれど、そうした「夜の絵」に対して
本作のような明るい色調の「昼の絵」と分けられるのだそう。
女占い師=右端のお婆ちゃんのいかにも悪そうな顔ときたら!!(笑)。
●ヨハネス・フェルメール
『信仰の寓意』
フェルメールにしては異例の寓意画ということもあり
一見フェルメールぽくない印象だけど、女性の衣服のブルーや、
市松模様の床、画面左から光が当たっているところなんかは
やっぱりフェルメール。
作品に描かれている小物が、それぞれ意味を持っている。
★ヤン・ステーン
『テラスの陽気な集い』
なにやら家族親戚集まって大いに盛り上がってる宴会の様子。
左端のイスに腰掛けて酔っ払ってる男はヤン・ステーン自身。
今でも好き勝手に振る舞い、混乱した家庭のことを
「ヤン・ステーン」の家」と言うらしい…なんかウケる(^m^)。
★ジャン=バティスト・グルーズ
『割れた卵』
なんの予備知識もなく観ると、卵の入った籠を落として
卵を割ってしまい落ち込む嫁、嫁を叱るお姑さん、
お姑さんをなだめる息子…そんな場面に見えるのだけど、
そうではなく、割れた卵は女性の貞淑が失われたことを意味しているのだそう。
若い女性はこの家の女中。
どうやらこの家の息子が女中に手を出してしまったらしい。
右端の小さな男の子は、もう元に戻せない割れた卵をくっつけようと
しているんだけど、この子の表情がなんだかツボ(^m^)。
★マリー・ドニーズ・ヴィレール
『マリー・ジョセフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ(1868年没)』
この絵の前に立った瞬間、ちょっと不気味な感じがしてギョッとするけれど
じっと観ているうちに「あれ?この絵、好きかも」と徐々に変化した。
逆光の時に見える、光の縁取りの表現が巧み。
窓の外に小さく描かれたカップルが意味ありげで気になる。
《III. 革命と人々のための芸術》
★ジャン=レオン・ジェローム
『ピュグマリオンとガラテア』
自らが彫り上げた女性の像に恋い焦がれて苦しんだピュグマリオンが
ヴィーナスに祈ったところ、彫刻に命が宿り生身の人間に変化した…
というギリシャ神話が題材。
中野京子さんの『名画の謎 ギリシャ神話篇』の表紙になっている。
もっと大きな作品だと思っていたが89cm × 67cmと意外と小ぶりだった。
★オノレ・ドーミエ
『三等列車』
黒い輪郭線がちょっとモダンな印象を与える。
うっすら見える格子(方眼)状のラインが謎。
★フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
『ホセ・コスタ・イ・ボネルス、通称ペピート』
上流階級のぼっちゃんの肖像。
このちょっとホケッとした表情…誰かに似てると思ったら
2020年のロンドン・ナショナル・ギャラリー展で観た
『ウェリトン公爵』に似てるんだ(^^;。
●エドゥアール・マネ
『剣を持つ少年』
なんだかこの展覧会は妙に「◯◯に似てる」と思わせる作品が多い。
この『剣を持つ少年』は、同じくマネの『笛を吹く少年』に似てる。
というか、この少年、同一人物なんじゃ?。
『剣〜』のモデルはシュザンヌ・レーンホフの息子レオン。
(レオンはマネの息子らしいのだけど、マネは最後までそれを認めなかったらしい)
一方、帰宅後に調べたところ『笛〜』のモデルは友人の近衛軍司令官
ルジョーヌ少佐に紹介された少年…ということなのだが
顔の部分のみレオンに似せたとの説もあるとのことで、納得。
●エドガー・ドガ
『踊り子たち、ピンクと緑』
キャプションに「油彩」と書いてあって驚いた。
てっきりパステルかと…。
それもその筈で、ドガは油彩絵具を用いて
パステルのような質感が出るように工夫を重ねたらしい。
2時間弱で鑑賞終了。
作品数65点と決して多くはない筈なのに、見応え十分。
日時指定制を取っていても、結構な人数を入れていて
ナニゲに密になっている展覧会も少なくないが、
やはり昨今のオミクロン株感染拡大を受けてか
入場人数をかなり抑え気味にしている印象を受けた。
(なのでどの作品を観るのにも殆どストレスフリー)。
最後はショップを一回り。
買ったのは「缶入りチョコレート」。
それとポストカード3種。
「これのポストカードがあったら買おう!」なんて
思っていた作品はたくさんあったのに、
そういう自分好みの作品に限ってポストカードがない(-_-;。
ルーベンスの『聖家族〜』と、グルーズの『割れた卵』の
ポストカードは是非とも欲しかったんだけどなぁ。
そんなことを思いながら、もらってきたチラシを開いたら…!
うわっ!
小さいけれど全65作品が全部載ってる!。
これはいい!。
あとから「これってどんな作品だっけ?」と反芻するのに凄くいい!。
14世紀から19世紀までの西洋美術史を
ざっくりとではあるが、短時間で実感できるいい展覧会だった。
-----------------------------
《オマケのアートネタ》
ユニクロとMoMa(ニューヨーク近代美術館)のコラボTシャツ
「MoMA アート・アイコンズ UT」。
メンズTシャツなのだけど、サイズを見たら
XSなら着られそうなので買ってみた。
ダリ『記憶の固執』とゴッホ『星月夜』。
バックプリントには作品の概要。
夏まで箪笥にしまっておこう。
2022-02-10 19:36
コメント(8)
Tシャツ素敵ですね! 行かなくても手に入れる方法、ありますかねぇ…
by 乃愛 (2022-02-11 04:39)
昨年私も何ヵ所か日時指定で入場しました。場内が混雑しにくく、ストレスなく観賞できていいなと思います。
ユニクロでこんなコラボTシャツ作ってたんですね。カッコいい!
>乃愛さん
ユニクロのオンラインサイト見たらまだありましたよ。
オンラインショップで購入して店頭受け取りにすれば送料無しで手に入ります。
by YAYOI (2022-02-11 07:39)
梅屋さん、こんにちは。
メトロポリタン、初日に行かれたのですね。私も行ってみたいなと思っていたので、参考になりました 5月まで開催されているようですが、そのうち…と思っていてもバタバタになるので近いうちに行ってみようかな。
ちなみに、私は9日にBEATLESの映画「GET BACK」を見てきました。IMAXの音響はなかなかよくて楽しめました
by JUNKO (2022-02-11 10:14)
>乃愛さん
YAYOIさんも仰ってるとおり、ユニクロで買えますよ。
アタシはまさにオンラインで購入、店舗受け取りでした(^^;ゞ。
>YAYOIさん
コロナ禍が収まっても、この日時指定事前予約システムは
是非とも残して欲しいと思っています。
ちょっとくらい割高になったとしても、この方が絶対にいいです。
毎日は無理としても、水曜日限定とか(←自分都合で言ってます笑)。
ユニクロのTシャツはXSサイズが、アルフィーのツアーTのMサイズと
ほぼほぼ同サイズでしたので「これならイケる」と買ってしまいました。
ただメンズなので、グッズのTシャツよりも襟ぐりはちょっとキツいです。
夏は暑くて苦手だけど、少しだけ夏が楽しみになりました。
>JUNKOさん
とっても良い展覧会ですよ。是非是非お出掛け下さい。
『GET BACK:ルーフトップコンサート』
上映期間が短すぎます〜〜〜(T^T)。
近い未来にディズニープラスでやった長いのが
Blu-rayで発売されるのを待ちたいと思います。
by 梅屋千年堂 (2022-02-11 22:31)
皆様 教えて頂き有り難うございます。 私は、355が観たくて、感染症対策万全な、最後列のプレミアムシートで 行って来ました
by 乃愛 (2022-02-12 05:14)
>乃愛さん
「355」面白そうですね。カッコイイ美女がいっぱい(*^^*)。
アタシが今一番観たいのは
スピルバーグ監督の「ウエスト・サイド・ストーリー」です。
by 梅屋千年堂 (2022-02-12 22:53)
美術館、良いですね~。お食事も洒落てます~。
Tシャツ、ゴッホの星月夜素敵ですね。バックプリントもめっちゃカッコイイ!
余談ですが少し前に何気なく観ていたTVで、
最古の老舗は?
歴史なら京都でしょと思ったら違いました。
四天王寺を建てた金剛組(578年創業)という建設会社です!と言っていて、年末城ホの時に、梅屋さんが行かれた歴史あるお寺さんだ------!
凄い!と勝手に感動してました。
by おかん (2022-02-16 09:49)
>おかんさん
国立新美術館のレストランは高級フレンチから
リーズナブルなカフェテリアまで4店ほどあって充実しているのですが
アタシはいつもリーズナブルなカフェテリア カレ御用達です(笑)。
社員食堂みたいな作りですが、出てくる料理は美味しいです。
金剛組、ググってみました。
スゴイ!!!。今も社寺建築専門の建築会社なんですね。
飛鳥時代から続いているなんて本当に素晴らしいです。
未来永劫、匠の技を伝えていって欲しいです。
by 梅屋千年堂 (2022-02-16 19:16)