古い本

我が家で最も古い本かも知れない。

今年に入ってから少しずつ父の遺品の本の整理をしている。
買い取りに出せそうな比較的新しい本から取りかかっているが
1ヶ月くらい前だったか、そんな本の間から
ものすごく古そうな本が出てきた。


布張りの本。
表紙に何も書いていないところをみると
元々は函（ハコ）やカバーが付いていたのかも知れない。

なんだかもう背表紙も日焼けしまって解読が難しい。

夜と…ナンダッテ？？？。

表紙を開いてみたところ…

おぉ？！
ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』ではないか！。

読んだことはないけれど、だいぶ前にNHK Eテレの『100分de名著』で
取り上げられたことがあり、その内容がかなり衝撃的だったので
そのタイトルは記憶の片隅に残っていた。

いつ発行されたものなのだろう？と奥付を見てみると、

昭和31年、65年前？！(◎_◎)。
父が22〜23歳くらいの頃のものだ。
￥250…（笑）。
当時、空前のベストセラーになったのだそうだ。
そして今でも読み継がれるロングセラーでもある。


あまりにも古くてボロいので買い取りの対象にもならないだろうし
おそらく我が家で最古の本だと思われるので
そのまま捨てずに手元に置いておくことにした。




------------------------------------
《オマケ》
そんなこんなで空きスペースが出来た父の本棚を私物化し(^^;ゞ
自分の本棚に溢れかえっていた本の一部を移動した。

3年前にミニチュア楽器作家の吉田和則さんに作っていただいた
1958年製のレスポール・カスタムもここに移動した。
（ケースは100均グッズを組み合わせて最近作ったもの^o^;）。

コメント 8

本棚ってその人の趣味や嗜好がわかるものですよね。そのご本はいつか梅屋さんも読まれるのでしょうね。
私も父親の本棚を整理してたら虞美人草の初版があり、読みたいなと思ってましたが、いつの間にか母が処分しててガッカリしました。
先によけておいた妹尾河童さんの著書だけは私の自宅本棚にあり、たまに読み返してます。
by YAYOI (2021-07-09 21:38) 

＞YAYOIさん
調べてみましたが、虞美人草の初版って明治41年のですか？。
なにやら素敵な装丁の？。
だとしたら古本屋さんの相場もかなりのもののようです。
（品のないことを言ってスミマセン^^;）。

うちの父は歴史モノが大好きだので、その手の本が大半を占めています。
司馬遼太郎短編全集と瀬戸内寂聴の源氏物語は
老後の楽しみにしようと手元に残してあります（笑）。

それにしても…
夏イベ中止を受けて今は脱力感しかありません_(:3 」∠)。
今日はもうフテ寝して、明日からまた気持ちを切り換えて頑張ります。

by 梅屋千年堂 (2021-07-10 00:16) 

＞調べてみましたが、虞美人草の初版って明治41年のですか？。
＞なにやら素敵な装丁の？。

年は覚えてませんが、初版とあったこと、トレーシングペーパーのカバーがかかっていたのは覚えていて、そこそこいいお値段になるなと思ったので覚えています(笑)

私が夏イベ中止の連絡のLINEを見たのは自宅で、思わず叫んでしまいました。でも仕方ないですよね(泣)
幸ちゃんもタカミーも辛そうで、なのにファンを気遣ってくれて…(泣)
コロナめぇ…。
by YAYOI (2021-07-10 06:48) 

＞YAYOIさん
そうそう、昔の本ってトレーシングペーパーのカバーでしたよね。
だからすぐにビリビリになっちゃって。
この「夜と霧」ももしかしたら
函＋トレーシングペーパーだったのかも知れません。

昨夜のKトラでの棚瀬さんの説明は至極納得のいくものでした。
「これからも立ち上がっては倒れることがあるかも」
でもその繰り返しの先には必ず有観客ライブが待っていると信じます。

by 梅屋千年堂 (2021-07-11 00:06) 

とっても良い感じの本ですね。
『夜と霧』は読んだこと無いですが
『100分de名著』は好きでよく観ています。
解説してくださってもそれでも解らない事も多いですが、伊集院さんの素直な反応が見ていて共感します。でも、やはり頭の良い方だな～と改めて思います。

余談ですが､
うちの父は広辞苑くらいしかありません（笑）
by おかん (2021-07-14 21:10) 

＞おかんさん
『100分de名著』面白いですよね。
読んでもいないのに読んだ気になれるところがいいです（笑）。
そしてアタシも伊集院さんのコメントに「深いなぁ〜！」と
毎回いちいち感心させられています。
今やっているボーヴォワールの『老い』もかなり興味深いです。

by 梅屋千年堂 (2021-07-14 23:58) 

たまたま13日の読売新聞に
１００分de名著、番組10周年の記事が載っていましたが､
このご時世に10年は凄いですね。

by おかん (2021-07-16 17:04) 

＞おかんさん
もうそんなになるんですね。
アタシが観始めたのはいつからだろう？と調べてみました。
『星の王子さま』で初めて観たのですがこれが2012年12月でした。
フランクルの『夜と霧』は翌年の3月の再放送を見たようです。
以来、毎回録画して見ています。
（たまーにどうしても興味が持てず観ないで消去するものもありますが笑）。
司会は島津さんと武内さんが好きでした。

by 梅屋千年堂 (2021-07-16 21:17)