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銀河鉄道の夜 [SHOPPING]

…という名のガラスペン。

緊急事態宣言下の自粛期間の真っ最中、
筆記具を専門に扱うとあるショップのインスタをチェックしていたところ
とても素敵なガラスペンに出会ってしまった。

とあるショップとは「ペンハウス」。
そこのオリジナルブランドPent〈ペント〉のガラスペンで、
ガラス工房LUCの直川新也さんという作家さんの手による《銀河鉄道の夜》。

一目で「欲しい!」と思ったが、値段もそれなり。
数日間悩んだ結果、購入へと至る。

注文してから届くまで大体1ヶ月。
当初のメールでは6月下旬から7月上旬納品予定だったけれど
予定よりも少しだけ手元に届いた。


もう、箱からしてステキだ。
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ペンレストも付いている。
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軸の中心をうねるように貫くブルーが美しい。
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下に映る影までも美しい。
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ふっくらとしたペン先。
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こうして観ると、ゴッホの『星月夜』にも近いイメージ。
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黄色く輝く部分はまさに銀河という感じ。
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しっぽの方はこんなデザイン。
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光の加減で色が変化する…けど写真がヘボすぎて伝わらない(-_-;。
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インクに浸すと、スーッと吸い上げてシマシマ模様。
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使ったインクは三田三昭堂の「城沼の流星」。
本来ならここはやっぱりPentのコトバノイロシリーズ
「銀河鉄道の夜」というボトルインクを使うのがカッコイイのかも知れないが
それほど「欲しい!」と思わせる色ではなかったので…(^^;ゞ。



書き味なめらか。
でも…重い。そしてちょっと太い。
持ちやすいけれど、長時間の筆記はちょっとキビシイかも。
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と言いつつも、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』の一節を書いてみる。


書きながらふと思った。
ペンレストに置いた姿はまるで
『銀河鉄道の夜』に何度か登場する「十字架」のようだ。
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白い紙の上に置いてみたり光にかざしたり、
眺めているだけでなんだかちょっと幸せな気持ちになれる。
迷ったけど、買ってよかった。



で、こうなるとやっぱり久々に『銀河鉄道の夜』を読んでみたくなる。
本棚のどこかに文庫本があるはずだけど、発掘するのが大変なので
電子版でこの2冊を買ってみた。

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

  • 作者: 賢治, 宮沢
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1989/06/19
  • メディア: 文庫



銀河鉄道の夜―最終形・初期形〈ブルカニロ博士篇〉 (ますむら版宮沢賢治童話集)

銀河鉄道の夜―最終形・初期形〈ブルカニロ博士篇〉 (ますむら版宮沢賢治童話集)

  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2001/07/01
  • メディア: 単行本



実を言うとアタシが『銀河鉄道の夜』と出会ったのは
ますむらひろし版のアニメ映画…をコミック化したもの(映画は観ていない)。
たまたま本屋で見掛けて、画の美しさになんとなく手に取った。
(これも本棚の奥の方にあるのはわかっているのだけど、引っ張り出すのが大変…^^;)。

最初の出会いがこれだったもんで、
以来アタシの中ではジョバンニもカムパネルラも猫のイメージしかない(笑)。

中学生くらいだったかな…と思ったらアニメ映画の公開は1985年。
高三だった…(・_・)。
コメント(7) 

コメント 7

YAYOI

うわーっ!綺麗なガラスペンですね。
銀河の河みたいな素敵な蒼とキラキラが素敵♪

私が宮沢賢治を読んだのは、少なくとも高校に入る前だったと思います。懐かしいなぁ~。
by YAYOI (2020-06-24 18:44) 

こたろう

あらステキなガラスペンですね
銀河鉄道の夜の世界観を擬似体験させてもらったようなキレイな青(蒼?)ありがとうございます。曜変天目みたいだなぁ

そういえば、静嘉堂文庫美術館で「美の競演」が行われますね。行きたい、でも田舎者が密なとこにわざわざ飛び込むの?でも観たい。と昨日から悶々としています(キモノ展も気になってます)
by こたろう (2020-06-25 06:17) 

梅屋千年堂

>YAYOIさん
昔読んだ本を久しぶりに改めて読むと新しい発見があったりします。
このたび『銀河鉄道の夜』を読んでみて
タイタニック号の事故も物語に盛り込まれているらしいことを
初めて知りました(今更?^o^;)。

宮沢賢治、ナニゲに結構好きかも知れません。
もっとちゃんといろいろ読んでみたくなりました。




>こたろうさん
来月あたりからぼちぼちと「館巡り」を再開しようと思っています。
まずはロンドンナショナルギャラリー展から。
トーハクの「特別展 きもの」ももちろん行きますよ(多分後期展示)。
横浜トリエンナーレの日時指定チケットも手配しました。
日時指定による入場制限は、
思い立った時にふらっと行かれない不便さはありますが
安心してゆったりと鑑賞出来るのは嬉しいです。

静嘉堂文庫も70名を上限に入場制限しているようですから
それほど激しく密ではないかも知れませんね。
(むしろじっくり観られるチャンスかも?)。

by 梅屋千年堂 (2020-06-25 21:58) 

こたろう

70名!情報ありがとうございます[わーい(嬉しい顔)]さっそく行く計画をたてようとおもったら、いろいろ増えてきて(たぶん今週もっと増えるかな?)、江戸に足を踏み入れて良いものか迷い始めました。でもたぶんもう少し世の中が動き出してきたらKIMONO展も含め計画をたてようと思います。たぶん冬にはまた行き来が難しくなると思うから?今のうちににいろいろ行っとかなきゃ!
by こたろう (2020-06-28 09:31) 

梅屋千年堂

>こたろうさん
ロンドンナショナルギャラリー展も特別展 きものも
日時指定で入館できるのは有り難いのですが
果たして何時に行くのがよいだろう?と悩みます。
朝一番に入館するのがよいだろうけど、
行くまでの電車で通勤ラッシュに巻き込まれそうだし…(^^;。

とにかく今度の水曜日、久々のアート鑑賞にとってもワクワクしています。
いろんなことに気を付けながら行ってきます。
悩ましきはランチ…。カフェすいれん、入れるかなぁ?並ぶかなぁ?と。

by 梅屋千年堂 (2020-06-28 22:31) 

るー

こんにちは、何かロマンがあって素敵なペンですね。
私が読んだ本、ツバキ文具店 小川糸さん著の本にガラスペンで
手紙を書くというページがありました、もしかしたらご存じですか?
鎌倉舞台にした中々素敵な、手紙に関する小説ですよ^^。。
 
by るー (2020-07-01 22:21) 

梅屋千年堂

>るーさん
「ツバキ文具店」
読んではいないけれど、どこかで聞いたことがあるような…
と思ったら3年前にNHKでドラマ化されていたのですね。
…観てはいませんが(^^;ゞ。

手書きっていいですよね。
一心不乱に(笑)文字を書いていると集中力の高まりを感じます。

by 梅屋千年堂 (2020-07-02 01:20) 

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