SSブログ

ロベール・ドアノー展 [EXHIBITION]

昨日観てきた展覧会。

午前中に美容院へ行った後、
神奈川県民ホールの隣の産業貿易センター内にあるパスポートセンターへ。
パスポートセンターのサイトによると
平日でも結構混んでいそうな感じだったので、1時間待ち覚悟で
暇つぶしの本まで持っていったのだけど、行ってみたらガラガラで
あっという間に手続き完了(・_・)。

時間が出来たので、横浜そごう内のそごう美術館で開催中の
『何必館コレクション −ドアノーの愛したパリロベール・ドアノー展』
を観にいくことにした。

何必館・京都現代美術館は、京都東山にある美術館。
何必館は「かひつかん」と読む。
芸術でも学問でも人は定説に縛られるが、その定説を「何ぞ必ずしも」と疑い
自由な精神を持ち続けたいという願いから付けられた名前だそう。

その何必館が所蔵する、ロベール・ドアノーというフランスの写真家の展覧会。

entrance.jpg
ロベール・ドアノーの名は知らなくても、
「この写真はどこかで観たことがある」という人は多いはず(アタシがそれ^^;ゞ)。

ロベール・ドアノー(1912-1994)はパリ郊外のジョンティイの生まれ。
ファッション写真や報道写真の他、
パリの街とそこに暮らす人たちの様々な表情を撮り続けてきた人。

展覧会では「恋人」「街路」「子供達」「酒場」「芸術家」という
5つのセクションに分けて、オリジナルプリント75枚を展示。

チケットを買って中に入ると…
うわっ…自分の他はほとんど誰もいない貸切状態。
そごう全体も、いつもよりも空いている印象だし
やはりコロナウィルスの影響が出ているのかも知れない。

多くの人が「どこかで観たことがある」であろう
『市役所前のキス』は、いきなり最初のセクション「恋人」で登場。
この写真は1950年にドアノーが『LIFE』誌の依頼を受けて撮影したもので
撮影当時はさして注目を集めず、長らくフィルム保管庫に眠っていた。
それが80年代にポスターとして発売されると
世界中の注目を浴びることになったという。

いや〜、素晴らしい《瞬間》を捉えた写真だな!と思うけれども
実は当時演劇学校の学生だったカップルをモデルとして雇い
街中でキスをするよう頼んだ「演出写真」なのだそう。
それを聞いちゃうと「なぁんだ」と思う一方
そうだとしてもとても素敵な写真だな、と思える。

こうしたロマンチックで幸せそうな「恋人」たちの写真も素敵だけれど
アタシが好きなのは「街路」と「芸術家」の作品。
パリの街角のさりげない一瞬を切り取っただけなのに
そこにユーモアや物語が垣間見えてとっても面白い(^m^)。
特にアタシが好きなのは『芸術橋のフォックステリア』。
1コマ漫画みたいなユーモアに溢れていて、思わずニヤッとしてしまう。

「芸術家」のセクションでは、
ピカソ、ジャコメッティ、ル・コルビュジエ、レイモン・サヴィニャック、
レオナール・フジタ、ジャン・ティンゲリー、ジョルジュ・ブラック、
フェルナン・レジェ、ベルナール・ビュフェなどなど
そうそうたる顔触れのアーティストたちのポートレートが並ぶ。

特にピカソ、ティンゲリー、レジェらのポートレートは
これまたユーモアたっぷりで、ドアノーだから
撮らせてもらえたんだろうなという写真。

ふらっと立ち寄った展覧会だったけど、思いの外良かった。
自分土産は何必館のミュージアムグッズになっているポストカードセット。
souvenir.jpg
ポストカードセットは2種類あったのだけど、
芸術家のポートレイトが多く入っている方のセットを購入。
でもその中には『市役所前のキス』が入っていなかったので
それだけ別に1枚、輸入物のポストカードがバラで売っていたのでそれを購入。


写真展と言えば、Bunkamura ザ・ミュージアムでやっていた
『永遠のソール・ライター』…観にいきたいな〜と思っていたのに
コロナウィルス感染拡大防止ということで本日27日で終了になってしまった。
(まぁ市販の図録=写真集で大体観たからいいけども…)。
ホントに早いとこ収束して欲しい…。




----------------------------
《オマケ》

豪栄道の記事が読みたくて、何十年ぶりに買った。

相撲 2020年 03 月号 春場所展望号 [別冊付録:春場所本物新番付]

相撲 2020年 03 月号 春場所展望号 [別冊付録:春場所本物新番付]

  • 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
  • 発売日: 2020/02/27
  • メディア: 雑誌

コメント(7) 

コメント 7

うさぼん

こんばんは。この写真はカレンダーで見たことあるような…。さすがパリですね。ソールライター終わってしまったんですかぁ。残念です。行きたかったのに。
by うさぼん (2020-03-02 23:15) 

おかん

Bunkamuraの話題がありましたので・・
1月ですが長女に誘われ花總まりさんのクラシックコンサートがオーチャードホールでした。高見沢さんのイノヴェーションクラシックを思い出しました。

相撲も無観客ですね、テレビは国会中継だし。
鶴瓶の家族に乾杯が安治川親方だったのですがかなり面白かったです。再放送があるので良かったら(笑)

by おかん (2020-03-03 18:05) 

梅屋千年堂

>うさぼんさん
『市役所前のキス』は東京都写真美術館の入口近くに
ロバート・キャパや植田正治の作品と一緒に
ドドーン!と大きな写真が展示されているようです。
アタシはここで観たのかも知れないなぁ…。

ソール・ライター展、行こうと思えば最終日の27日に行けたのですが
おそらく物凄く混むだろうと思い諦めました。
前回も行きそびれたので、次の機会にはきっと行こうと思います。




>おかんさん
INNOVATION CLASSICS…なんだか既に懐かしいです。
オーチャードホールにはあれっきり行っていません。
もうパート3はないのかな…。

「家族に乾杯」もちろん観ましたよ!
仕事で最初から観られないので録画で。
まったく物怖じせずお話し上手で撮影交渉もお手の物。
出会った人たちとの会話にも人柄の良さが溢れ出ていました。
安治川親方のことがますます好きになりました。

今週木曜は「プレバト」に関取衆がたくさん出演するようなので
楽しみです(^m^)。

by 梅屋千年堂 (2020-03-04 00:44) 

おかん

安治川親方の回、楽しかったですよね。リピートしてみてます。10月の断髪式行けるかな・・・。
by おかん (2020-03-07 04:42) 

梅屋千年堂

>おかんさん
近頃アタシは大相撲協会公式YouTubeチャンネルにハマっています。
親方衆のインタビュー動画がめっちゃ面白いです(^m^)。
最近のヒットは「中村親方 × 荒磯親方スペシャルトーク」。
途中でちょっと登場するサプライズゲスト(?)が最高です(^m^)。

by 梅屋千年堂 (2020-03-08 22:38) 

おかん

教えて頂いた「中村親方×荒磯親方」見ました!嘉風関も好きでした~。荒磯親方も饒舌ですね。
そして、サプライズ最高ですっ!!
協会ジャンパー5L?6L?可愛かったですね~(笑)
by おかん (2020-03-14 06:23) 

梅屋千年堂

>おかんさん
武隈親方の協会ジャンパー…
それファスナー閉める前にきついってわかるでしょ…(^^;
と画面に向かってツッコミを入れたアタシです。

昨日はNHKの大相撲中継で解説してましたね。
緊張もあったのか荒磯親方と比べたら「まだまだ」ですが
これからもバンバン出てきて欲しいです。
断髪式は来年1/31だそうで、チケットが取れるか今からドキドキです。

by 梅屋千年堂 (2020-03-15 22:15) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。