ヨコハマトリエンナーレ2017【3】

横浜美術館の《Cafe小倉山》でひと休み。

ここはやっぱりヨコトリ2017限定メニュー！ということで
「ポップコーンラテ」と…


「タンドリーチキンのカレーサンド」。

それと、冷房で体が冷えてしまったので、コーンスープも一緒に。

お気に入りのカウンター席で、外を眺めながらのランチは至福の時間。

だがしかし、のんびりもしていられないのだ。
第2会場の赤レンガ倉庫1号館、
そして第3会場である横浜市開港記念会館へ移動しなければならない。


というわけで、赤レンガ倉庫まで徒歩移動。


こちらでは、横浜美術館の展示と比べると
ややライト、ポップ、ちょっと楽しい、なんか笑える…
そんな感じの作品が多い印象。


そんな中で個人的に超ウケたのがこちら。

クリスチャン・ヤンコフスキー『重量級の歴史』。

ポーランドの重量挙げの選手たちが、
ワルシャワ市内の歴史的人物の銅像や記念碑を
「どりゃぁ〜！」と持ち上げようとする場面を撮影した作品。

軽々持ち上がるこものあれば、どうにも持ち上げられないものもある。



持ち上げられなかった時の、選手達の落胆ぶりが
申し訳ないけどちょっと面白かったりする（^ｍ^）。


こちらはエレキギターとワイパーと自転車と
その他いろんなものが合体してロボットのように動き出す
宇治野宗輝『プライウッド新地』。

稼働中は他の装置（？）も一緒になって凄まじい騒音を発して
大変なことになる（^^;。


これは一変して静かな作品。

キャシー・プレンダーガスト『アトラス』。
ヨーロッパのロードマップの都市や町村以外を黒く塗りつぶして並べた作品。


これも楽しい。

ドン・ユアン（董媛）『おばあちゃんの家』。

すべて、「絵に描いた餅」ならぬ、「絵に描いた家財道具」。



あとは、映像作品なので写真はないのだけど
ラグナル・キャルタンソンの『ザ・ビジターズ』が面白かった。
ヘッドフォンから聴こえる他者の演奏音を頼りに
異なる部屋で1つの曲を奏でようとする9人のミュージシャンの映像を
9つのスクリーンに分けて投影したもの（ちょっと大和証券のCMっぽい）。
それぞれの音もそのスクリーン近くのスピーカーから流れてくるので
なんというか、物凄い立体感＆臨場感。
ずっと観ていたかったけど、時間もないので途中で出てきてしまった…残念。


この時点で、もうかなり疲労が蓄積してきていたけどもう一踏ん張り。
第3会場の横浜市開港記念会館まで移動。


ここの地下に
柳幸典『Prpject God-zilla - 横浜市開港記念会館の地下室』がある。

元々は食堂やダンスホールとして使用されていたが
今はただのボイラールームなので、薄暗く黴臭く…怖い！。
というか、薄暗いを通り越して暗い！。
入口付近はスタッフの方が足元を照らしてくれるが
展示の奥の方は自分の目を頼りに進むしかない。
…ので、何度も蹴躓いた_|￣|◯。


最初の部屋には、廃材に囲まれたゴジラの頭部。

と言っても見えているのは目玉だけ。
（明るい目玉と暗い廃材を一緒に撮影するのが難しいので、実はハメコミ合成です^^;ゞ）。
ゴジラの目には、キノコ雲などの原子爆弾を想像させる映像が投影されている。


次の部屋へ移動するポイントに、鏡が立てられている。

鏡に映る、丸い物体はなんだろう。


赤黒い光が漏れるその部屋に入っていくと…

『Article 9』という、日本国憲法第九条をテーマにした作品。


地下室の角ごとに設置された鏡に映る
謎の丸い物体に導かれるように、進んで行く。










行き着いた先にあったのは、
核のような、燃えさかる太陽のような、オレンジの物体の映像だった。


ふぅ〜、なんか最後の最後になかなかヘヴィな展示だったな。
でも、この黴臭い地下空間にこの作品を展示したことは
ものすごく効果的で、なおかつ説得力があると感じた。


回を追うごとにスケールアップするヨコトリ…。
鑑賞は1日掛かりの体力勝負。いやぁ〜くたびれたっ！。
（いや、なにも3会場を1日で回らなくてもいいんだけどもね^^;）。