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驚きの明治工藝 [EXHIBITION]

うっかりしていたらもうあと数日で終わっちゃうじゃん!。

ってことで行ってきた。
『驚きの明治工藝』@東京藝術大学美術館。
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とはいえ今日は美容院へ行って、免許証用の写真を受け取りに行って、
この展覧会を観た後、六本木に移動して『鈴木其一展』ハシゴしたら
さすがに疲労困憊(x。x)。
なのでどんな感じなのかをサラッと報告。

展示室に入っていきなり迎えてくれるのがこの「自在龍」。
作者は宗義。長さは3mもある。
こんなスゴイのがガラスケースにも入れられず素のままで
しかも天井からぶらさがった状態で展示されている。
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壁に映った影までも美しい。


まずはこのような自在置物がズラッと並ぶ。
自在蛇に自在鷹、自在烏、自在鯉、自在伊勢海老、自在蟹、自在ヤドカリ…
今回の展覧会に展示されている多くの作品が撮影OK。
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自在クモ、自在トンボ、自在蝶、自在バッタ、自在カマキリ、自在蝉。

どれもこれも本当によく出来ている。怖いくらいによく出来ている。

これも自在モノなのだけど、最初なんだかわからなかった。
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この異形な生物…なんなのかというと鯱。
あの金のシャチホコの鯱なんだけど、鯱って大体城郭の屋根の上で
もっと仰け反って尻尾を立ててる姿しか見たことがないので
この姿勢の鯱はかなり新鮮(^^;。
もし鯱がこの世に存在していたら、こんな感じか…。
なんだかコミカル(^m^)。

こういった自在置物に代表されるように
江戸から明治に入ると、日本の工芸はリアリティ=写実性を追求するようになる。

例えばこれなんて、もう本物の蝉にしか見えないのだけど…
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体は木、脚は銀、透き通った羽は水牛の角を使用しているのだそう。


これも、そこらへんに置いてあったら
「とととと、トカゲ?!」と絶対にビックリする「春日 竹に蜥蜴」(宮本理三郎)。
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そしてこの時代で写実といえば、この人を忘れちゃいけない宮川香山。
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「留蝉蓮葉水盤」(手前)と「菖蒲文花瓶」(奥)。
もう、かなり離れたところからも
「あ、あのガラスケースに入っているのは香山だな?」
と判ってしまうほどの個性。


これも香山作。「色絵金彩鴛鴦置物」。
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めちゃめちゃカワイイ。


カワイイといえばコレ!、「狸置物」。作者は大島如雲。
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「ごむたいな〜」あるいは「アイーン」(^^;。


美しさで言うと、これが個人的にナンバーワン。
七宝の壺で「楓林キジバト文花瓶」。作者は林小伝治。
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写真が下手過ぎて、色がちゃんと出ていないけれど
楓の赤・黄・緑がとても鮮やか。葉の1枚1枚が恐ろしく細かい。


平面モノではこれ!、「瀑布図額」(無銘)。
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どうみても絵画!。
でも実際は、刺繍なのだ(◎_◎)。


評判の展覧会だし閉幕間近ということもあって、かなり混雑しており
一つの作品をじっくり観ることは叶わなかったけど
観ておいてヨカッタ(チケットもタダで頂いていたし♪)。

自分土産は地味にポストカード2枚と、
展覧会とはまったく関係のない「東京藝大鉛筆」。
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シンプルなデザインに一目惚れ。
ボールペンやシャープペンもあったのだけど、ここはやっぱり鉛筆だろう。
なんだか絵が巧く描けそうな気がしてくるではないか…(絶対気のせい)。




この後、六本木の『鈴木其一展』も観に行ったのだけど(←2回目)
いやーーーこっちも混んでたーーー(x。x)。
9月の時と比べて「同じ展覧会なのか?!」と疑いたくなるほど混んでいた。
(こちらのレポはいずれそのうち…^^;ゞ)。


2展観終わって帰宅する頃には
何故か午前中に美容院へ行ったことが、すっごく前のことに感じられ
今日はなんだか長い1日だった…と感じられる1日だった。
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こたろう

キャー!o(≧▽≦)o
と声を出したくなるほど美しい龍ですね(私、龍好きなんです。)
あんな風に展示されていると、ホントに空を舞う龍を見ているようです。
来年の川越でも、そんな風に見られることを切に希望。
あぁ、フォーラム前に上野に行きたかったぁT^T
by こたろう (2016-10-28 05:10) 

きゅう

先週の木曜に正倉院展に行ってきたのですが、天気も良かったので新薬師寺、春日大社、興福寺、その他もろもろの弾丸徒歩ツアーを敢行しました。
新薬師寺に売っていた十二神将のフィギュア(?)の伐折羅大将に滬ころ惹かれたのですが…陶製では再現が難しいのかあの逆立った髪型(?)が全く立っておらずオールバックになっていたのでやめました。

例によって興福寺の国宝館でファンクラブ入会をした際に「来年1年間は改修のため国宝館は閉鎖します」と言われてビックリ(自分が知らないだけ?)。しかしその期間を見込んで3年間の有効期限になりました。

この1日でいったい幾つの国宝と仏像をみたのであろうか。
by きゅう (2016-11-02 00:57) 

梅屋千年堂

>こたろうさん
ギリギリに慌てて行った感じになってしまいましたが、観ておいて良かったです。
川越は来年の4月からなんですね。
まだちょっと先ですが、先日のフォーラム前に無理して行くよりは
ゆっくりそちらでご覧になった方が絶対にいいと思いますよー。
(29日は閉幕直前できっと恐ろしく混んでいたと思います…^^;)。




>きゅうさん
各種メディアで「正倉院展」の文字を目にするたびに
きゅうさんは既に行ったのだろうか?と気になってました(笑)。

新薬師寺ににもいらっしゃったのですね。
アタシ、あのお寺、好きです。もちろん十二神将も。
伐折羅大将のフィギュア、画僧検索してみましたが…
確かにナンカチガウ…(‥;)ですね。

そして、興福寺の阿修羅ファンクラブ情報をありがとうございます。
年末大阪に行った際に、また奈良まで足を伸ばして入会しなおしてこようと思います。
興福寺のサイトを見ても、探し方が悪いのか改修についての記載は
見当たりませんでしたが、普通に検索したら
耐震改修のため平成29年1年間休館という記事が見つかりました。
(しかも去年の10月の記事だった…^o^;)。
なんで2010年頃のリニューアルの時に、その工事をしなかったんだろう?
と思ったことは小声です。

平成30年にはいよいよ中金堂も落慶しますし、楽しみですね。

by 梅屋千年堂 (2016-11-03 17:05) 

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