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歌川広重〜東海道五十三次と冨士三十六景 [EXHIBITION]

初めて訪れた太田記念美術館。

JR原宿駅を出て、表参道を青山方面に向かって歩いて約5分。
路地を曲がってほんの少し行ったところに、太田記念美術館がある。
原宿・表参道の喧噪をよそに、ひっそり佇む美術館。
ootakinen.jpg

一見穴場的な感じではあるが、中は意外に混んでいた(・o・)。
原宿&表参道の観光(買い物ツアー?)のついでなのか、外国人も多かった。

現在開催中の展覧会は
『歌川広重〜東海道五十三次と冨士三十六景』。
サントリー美術館で開催中の『広重ビビッド』のチケット提示で
入館料が100円引きになるという。
なんだ〜。知っていたらチケット持ってきたのに(-_-;。
つっても、ここの入館料は¥700というお手頃価格なので別にイイケド。

4月29日から始まった展覧会だが、現在は既に後期展示。
何も考えないで来てしまったけど
内容を見るに、なんとなく前期展示の方が良かったかも知れない。
(特に「東海道〜」に関しては)。
まぁしかし時間は遡れないのでいたしかたない。

展示室内が思いの外薄暗くて、
もぉ〜ちょっと、ほんの少しでいいから明るくして欲しいなぁと思った。
そのせいか、作品の鮮やかさが今ひとつ伝わってこないのが残念。

それでも、「あ、イイな」と思ったのは
『東海道五拾三次之内 庄野 白雨』
  とても有名な作品だけど、雨の表現と
  風にたなびく背景の木々のシルエットがカッコイイ。
『冨士三十六景 駿河薩タ之海上』
  北斎の「神奈川沖浪裏」を意識したであろう豪快な波。
『冨士三十六景 甲斐大月の原』
  なんだか題材が琳派っぽい。
『東都名所 高輪之名月』
  王道:月に雁。
『木曽路之山川』
  3枚1組で、壮大な雪山を描いた作品。
『名所江戸百景 吾妻橋 金龍山遠望』
  広重らしいクローズアップが粋。


個人的には《冨士三十六景》のシリーズが興味深かった。
ライバルだった葛飾北斎の《富嶽三十六景》に対抗した(?)らしいが
ドラマチックな北斎の冨士、長閑な雰囲気の漂う広重の冨士、
双方の富士図をズラッと並べて観てみたいなぁと思った。
  



太田記念美術館、初めて訪れたわけなのだけど
フと思い立って、自分がこれまでに訪れた
美術・博物系の「館」のリストアップしてみたところ、
既に100館を超えていた(◎_◎)。

メジャーどころで行ったことのない「館」も
これから行ってみたい「館」も、まだまだたくさんあるからなぁ…。
アベノハルカス、MIHO、国立国際、藤田、平塚、スヌーピー、ブリジストン、
十和田市現代、藤城清治、久保田一竹、松本市、箱根ガラスの森、
植田正治、岡本太郎、などななど…
…そういや地元の横浜歴史博物館にもまだ行ったことがない。

どこまで行くのか、自分でも楽しみなようなオソロシイような…(^o^;。
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コメント 4

こたろう

太田記念美術館、私も好きですー。
初めて行ってから、四半世紀経ちます…^_^;
まだ靴を脱ぐのかな(笑)

館内が暗いのは絵画保護のためらしいですが、確かに鮮やかはイマイチかも。
ただ、名画をじっくり見られるし、
青龍白虎の掛け軸の時には(すんません、詳しい展覧会名を覚えてません)、
床の間の、ガラスの隔たりもない50センチの距離で、龍と虎を見られてその迫力に感動した覚えがあります。

久保田一竹は河口湖ですか。
私も行きたいけど、近い割に?なかなか行けないですね。
昔、タカミーファンの友人が行った時、偶然、後ろに高見沢さんがいて、握手してもらったそうです。
by こたろう (2016-06-11 17:03) 

梅屋千年堂

>こたろうさん
展示期間が短いのも、室内照明が暗いのも
作品保護のためとはわかっちゃぁいるんですが
展覧会によっては余りの薄暗さに、も〜ちょっとなんとかならないものかと
思ってしまうこともしばしばです(^^;ゞ。

ちなみに、靴は履いたままの鑑賞でした。
一部お座敷コーナーがあって、そこは靴を脱いで上がる作りになっていました。

太田記念美術館にもカフェがあったらいいのにな〜。
(周辺にはたくさんあるのでしょうけども)。
殆どだ〜れもいない美術館で、ぼ〜んやり過ごして
併設カフェでお茶して帰ってくる…
アタシにとって、アルフィーのライブの次に(そして対極にある)至福の時間です。

by 梅屋千年堂 (2016-06-11 22:22) 

こたろう

カフェ、無かったのですね。
私が行った時は、お抹茶と和菓子が楽しめるカフェがあったのですが…かなり前のことのようですね(・・;)

至福の時間、素敵です!
いつも絵の前で(じゃまにならないように)ボーっとみているのが好きな私なのですが、これじゃいかんですね。
梅屋さんを見習いたいと思います!

by こたろう (2016-06-13 06:47) 

梅屋千年堂

>こたろうさん
美術館の併設カフェは、展覧会の人気具合によっては
混んでいて入れないことも少なくありませんが
例えば空いてる常設展などをぶらっと観に行った時などは
カフェも空いていて、ホッとします(*^^*)。

地元ということもありますが、
横浜美術館と、その併設カフェ『Cafe小倉山』は
なんとなく居心地がよくて気に入っています。

by 梅屋千年堂 (2016-06-13 22:24) 

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