馬鑑（うまかがみ） 山口晃展

知らぬ間に横浜で山口晃氏の個展が開催されていた（・o・）。

3日くらい前だったか、ヨコハマ経済新聞を眺めていたら
《根岸・馬の博物館で山口晃さん個展「馬鑑」　所蔵作品とコラボ》
という見出しを発見。
なにっ？！とその記事をよく読んでみると
根岸競馬場の開設150周年と、馬事文化財団設立40周年を記念した展覧会だという。
山口作品の合戦図や厩図などで、馬とオートバイを合体させた表現が
よく用いられることから、本展開催の運びとなったようだ。


「馬の博物館」がある根岸森林公園は
JR根岸線・山手駅から徒歩15分（主要駅からのバスもあり）。
小田（和正）さんの母校である聖光学院の裏手を通って
上り坂をひたすら上がっていったところにある。

根岸森林公園…
子供の頃、日曜になると父がよく車で遊びに連れてってくれたなぁ。
バドミントンやキャッチボールで遊んだ記憶があるけど
今日物凄く久しぶり（おそらく40年ぶりくらい？）に訪れたら
意外と起伏に富んだ地形で、
こんなとこでバドミントンやキャッチボールをしてたのか？！（^^;
と、ちょっと信じられない感じだった。


若干息切れしながら到着(x。x)。





入館料はなんと！破格の200円！！！。
＼(^-^)／バンザーイ、／( )＼モヒトツ、＼(^o^)／バンザーイ。


当然のことながら展示されている作品は
主役であるなしにかかわらず、馬が描かれているものが多い。
展示作品の点数は20点弱と多くはないが
それぞれ非常に細かいところまで描き込まれているので
一つ一つをじっくり鑑賞（観察？）していたら
全部観終わるのに1時間近くかかってしまった。

（これ↓は撮影OKのコーナー。作品の拡大複写）。



特に印象的だったのは
●『九相圖』
　　山口作品でお馴染みのバイク馬が、死んで朽ちていく様子が描かれたもの
●『山乃愚痴明抄』
　　藝大大学院の修了制作。絵巻風になっていて、順を追って読んでいくととても面白い。
●『新東都名所 東海道中「日本橋 改」』
　　山口ワールドが浮世絵に。彩色がとても鮮やかで綺麗。
などなど…

こうした山口作品の他、博物館所蔵の厩図屏風や合戦図、
実際に使用された馬具なども展示されていて、
時代を行ったり来たり出来るのも面白い。

ちょっと風変わりなインスタレーション作品もある。
博物館常設展示の「曲り屋」（母屋と厩が一体となったL字型の家屋）に
山口氏が手を加え、絵画作品さながらに
昔の民具と、現代の製品（バイクや液晶テレビなど）を混在させたものなのだけど
普段の常設展示がどんな状態なのかまったく分からないので
ちょっと戸惑ってしまった（^o^;。

そして展示室の一角に、大きな白いカンヴァスが2枚…。
なんだこれ？と近寄ってみると、まだ製作途中の…というか
ほとんど手を付け始めたばかりという感じの『厩圖』という作品。

山口氏、去年の水戸での個展の時も、展覧会の会期中に未完成の作品を
閉館後の美術館で仕上げていくということをやっていたけれど
もしかするとこれもその類なんだろうか？。
カンヴァスには厩のレイアウトが線書きされているだけなのだけど。
もしこれも会期中に仕上げていくというものだとすると
5月29日の終了前にもう一度観に行かなくては。
どちらにしろ展覧会の図録が4月下旬（だったかな？）から販売予定だそうなので
買うかどうかは別として、もう1回行っとくかな〜とは思っている。
（なにしろ200円だから笑）。

既に募集期間も終了しているし、日曜日なのでどっちにしろ参加できないが
4月24日には山口氏のトークショーも企画しているらしい。
なんか、博物館側の気合いを感じるなぁ（・o・）。


ミュージアムショップには、山口晃コーナーが設けられていて
ポストカードやクリアファイル、一筆箋、書籍などが販売されていた。
買ってきたのはポストカード数枚。

ポストカードをいれてもらった紙袋も一緒に写してみたけど
「馬の博物館」を「HORSE MUSEUM」ではなく
「EQUINE MUSEUM」としているところにこだわりを感じる…。


展覧会を観終わった後は、外に出てちょっとお散歩。
さすがに「馬の博物館」だけあって、庭には馬酔木の木。



公園の桜も、もしかしたら結構イイ感じに咲いているかも？と
ちょっと期待していたのだけど、残念ながらこちらは全然…だった。

そうそう、博物館に行く前に
腹が減っては戦が出来ぬ、と、山手駅高架下の「フーケ」というパン屋さんで
軽くランチをして行ったのだけど、そこで食べた野菜のマフィンが美味しかった〜（*^^*）。