京都で琳派【2】 [EXHIBITION]
『琳派イメージ』@京都国立近代美術館と
『琳派のやきもの 乾山』@細見美術館の巻。
お腹がぺこぺこで倒れそうだったけれども
京都国立近代美術館へ移動して、そちらでランチを摂ることに。
しかも電車やバスではなく、徒歩で行こうという無謀ぶり。
京都国立博物館を出たら京都府道143号線をひたすら歩く。
歩いて歩いて歩きまくって八坂神社。
ここを左に曲がってちょっと寄り道。
四条通にある原了郭で筒入りの黒七味を購入。
今や都内や横浜市内の有名百貨店でも手に入る原了郭の黒七味。
わざわざここで買わなくても良いのだけど
今使っている筒は2007年に、やはり京都のお店で買ったものなのだけど
さすがに年季が入りすぎてきた感が出てきたので、
せっかく京都に来たついでに新しく買っておこうと思ったのだ。
買い物を終えたら再び143号線をひたすら歩き、
知恩院前の交差点のちょっと手前を右に。
すると景色は一変。白川沿いの静かな道。こういう道ってホッとする。
川の向こう側に渡りたいのだけど、目に入ったのはこんな橋(^^;。
唐戸鼻橋という歴とした橋らしいのだが…
…もうちょっと先の他の橋にしよう(^^;(^^;(^^;。
右に曲がって三条通の街路樹はハナミズキ。
更に左に曲がって…
ハッ…!!!
♪この道〜は〜いつか(よく)来た道〜…
その昔、京都駅から京都会館へ向かうバスで何度も通った道(神宮道)ではないか。
THE ALFEEの京都公演が平日だった時によく来たなぁ…。
で、でっかい鳥居の横に建っているのが京都国立近代美術館。
ここで開催されているのが『琳派イメージ』展。
チケット買ったら中に入って
「展覧会場はこちらですよ〜」というお姉さんの声も無視して
併設カフェ『cafe de 505』に一直線!。
ようやくランチにありついて元気回復(ランチ内容の詳細はまた別記事で^^;ゞ)。
『琳派イメージ』展。
光悦・宗達・光琳・乾山・抱一・其一…という、
いわゆる桃山〜江戸時代の琳派ではなく
そういった琳派の作品からインスパイアされた近現代の作家の作品の展覧会。
「なるほど確かに琳派っぽい」というものから
「えっ?これのどこが琳派?(ワカラン)」というものまで様々だが
割と軽い気持ちで鑑賞出来るのが、近現代美術のいいところ。
神坂雪佳や加山又造と言った正統な琳派継承者の他、
池田満寿夫や田中一光のグラフィックデザイン、
川久保玲や山本耀司のドレスだったりコートだったり、
一番驚いたのはアンリ・マティスの作品まで琳派と関連づけていたところ。
マティスの《ジャズ》という連作の版画なのだけど…
まぁー琳派っぽいところがあると言えばそうかも知れないし
いや全然違うでしょと言えば全然違うし…うーむ、アートは深し!。
この展覧会で、一番嬉しかったのは
加山又造の《群鶴図》との思わぬ再会だった。
今年の春先、MOA美術館で観て「カッコイイ!」と一目惚れした《群鶴図》。
この作品がまさかこの展覧会に展示されているとは知らなかったので
目の前に突然26羽の鶴の姿が飛び込んで来たときは
思わず「ハッ!(☆▽☆)」と息を飲んだ。
もしかして、この美術館の所蔵品だったのだろうか。
だとしたらポストカードが手に入るかも?!?!。
…と期待したのだけど、ミュージアムショップにポストカードはなく…
いったいどこの美術館の持ち物なの?と、図録を立ち読みしてみたら
美術館ではなくキリンホールディングス株式会社の持ち物だった。
この《群鶴図》との再開を果たせただけでも
この展覧会を観にきた意味があったと思う。
京都国立近代美術館を後にして、次に向かうは細見美術館。
神宮道を更に進んで、左に曲がって二条通。
まだ工事中のロームシアター京都(つまり旧・京都会館)を右手に見ながら進む。
意外に見た目(外観)はあまり変わっていないような…(^^;。
来年1月にオープンだそうで。
また来ることがあるかも知れない…。
そしてロームシアター京都と道1本隔てたところにあるのが細見美術館。
あれっ?!思っていたよりも随分ちっちゃいな(・o・)と思ったら
実は地下に深い美術館。
でも大々的に看板を出しているわけでもないので
美術館だとは気付かずに通り過ぎてしまう人も多いのではないだろうか。
ここでやっているのが『MIHO MUSIUM所蔵 琳派のやきもの 乾山』。
尾形光琳の実弟、尾形乾山の展覧会だ。
乾山の作品も、6月にサントリー美術館の『着想のマエストロ 乾山見参!』で
かなりまとまった数を観ているので、目新しいものはさほどなかったが
ここでも《色絵桔梗文盃台》《色絵竜田川図向付》との再会があったり
《銹絵染付桔梗図筒向付》や《梅図黒茶碗》《色絵阿蘭陀写市松文猪口》など
新たな「アラ!素敵」との出会いがあったりして
こぢんまりとして居心地のいい美術館で、
乾山の素朴な作品をじっくり落ち着いて眺められるのは至福の時間であった。
あんまり居心地が良すぎて、
突如物凄い睡魔が襲ってきて困ってしまった(_ _)(-.-)(~O~)ファ…(~O~)(-.-)。
コ…コーヒー飲みたい…。
というわけで、作品鑑賞後は併設のCAFE CUBEで
お茶しちゃったりなんかして(^o^;。
このカフェも居心地が良かったな〜(ここの詳細も別記事で)。
コーヒー飲んだら再び元気回復。
東山駅から電車に乗って京都駅に帰ろうと思っていたのだけど
夕陽が綺麗だったのと、もうちょっと歩けそうな気がしたので
三条京阪までもう一駅分歩いてみた。
それでも時間が余るかなーと思ったけれど、京都駅に戻ってお土産や駅弁買って
待合室でひと休みして、結局予定通り。
18時18分京都発のぞみ44号で21時前に横浜に帰ってきた。
くたびれたけど中身が濃くて充実した1日だった。
《TO BE CONTINUED...食べ物&土産ネタに続く》
『琳派のやきもの 乾山』@細見美術館の巻。
お腹がぺこぺこで倒れそうだったけれども
京都国立近代美術館へ移動して、そちらでランチを摂ることに。
しかも電車やバスではなく、徒歩で行こうという無謀ぶり。
京都国立博物館を出たら京都府道143号線をひたすら歩く。
歩いて歩いて歩きまくって八坂神社。
ここを左に曲がってちょっと寄り道。
四条通にある原了郭で筒入りの黒七味を購入。
今や都内や横浜市内の有名百貨店でも手に入る原了郭の黒七味。
わざわざここで買わなくても良いのだけど
今使っている筒は2007年に、やはり京都のお店で買ったものなのだけど
さすがに年季が入りすぎてきた感が出てきたので、
せっかく京都に来たついでに新しく買っておこうと思ったのだ。
買い物を終えたら再び143号線をひたすら歩き、
知恩院前の交差点のちょっと手前を右に。
すると景色は一変。白川沿いの静かな道。こういう道ってホッとする。
川の向こう側に渡りたいのだけど、目に入ったのはこんな橋(^^;。
唐戸鼻橋という歴とした橋らしいのだが…
…もうちょっと先の他の橋にしよう(^^;(^^;(^^;。
右に曲がって三条通の街路樹はハナミズキ。
更に左に曲がって…
ハッ…!!!
♪この道〜は〜いつか(よく)来た道〜…
その昔、京都駅から京都会館へ向かうバスで何度も通った道(神宮道)ではないか。
THE ALFEEの京都公演が平日だった時によく来たなぁ…。
で、でっかい鳥居の横に建っているのが京都国立近代美術館。
ここで開催されているのが『琳派イメージ』展。
チケット買ったら中に入って
「展覧会場はこちらですよ〜」というお姉さんの声も無視して
併設カフェ『cafe de 505』に一直線!。
ようやくランチにありついて元気回復(ランチ内容の詳細はまた別記事で^^;ゞ)。
『琳派イメージ』展。
光悦・宗達・光琳・乾山・抱一・其一…という、
いわゆる桃山〜江戸時代の琳派ではなく
そういった琳派の作品からインスパイアされた近現代の作家の作品の展覧会。
「なるほど確かに琳派っぽい」というものから
「えっ?これのどこが琳派?(ワカラン)」というものまで様々だが
割と軽い気持ちで鑑賞出来るのが、近現代美術のいいところ。
神坂雪佳や加山又造と言った正統な琳派継承者の他、
池田満寿夫や田中一光のグラフィックデザイン、
川久保玲や山本耀司のドレスだったりコートだったり、
一番驚いたのはアンリ・マティスの作品まで琳派と関連づけていたところ。
マティスの《ジャズ》という連作の版画なのだけど…
まぁー琳派っぽいところがあると言えばそうかも知れないし
いや全然違うでしょと言えば全然違うし…うーむ、アートは深し!。
この展覧会で、一番嬉しかったのは
加山又造の《群鶴図》との思わぬ再会だった。
今年の春先、MOA美術館で観て「カッコイイ!」と一目惚れした《群鶴図》。
この作品がまさかこの展覧会に展示されているとは知らなかったので
目の前に突然26羽の鶴の姿が飛び込んで来たときは
思わず「ハッ!(☆▽☆)」と息を飲んだ。
もしかして、この美術館の所蔵品だったのだろうか。
だとしたらポストカードが手に入るかも?!?!。
…と期待したのだけど、ミュージアムショップにポストカードはなく…
いったいどこの美術館の持ち物なの?と、図録を立ち読みしてみたら
美術館ではなくキリンホールディングス株式会社の持ち物だった。
この《群鶴図》との再開を果たせただけでも
この展覧会を観にきた意味があったと思う。
京都国立近代美術館を後にして、次に向かうは細見美術館。
神宮道を更に進んで、左に曲がって二条通。
まだ工事中のロームシアター京都(つまり旧・京都会館)を右手に見ながら進む。
意外に見た目(外観)はあまり変わっていないような…(^^;。
来年1月にオープンだそうで。
また来ることがあるかも知れない…。
そしてロームシアター京都と道1本隔てたところにあるのが細見美術館。
あれっ?!思っていたよりも随分ちっちゃいな(・o・)と思ったら
実は地下に深い美術館。
でも大々的に看板を出しているわけでもないので
美術館だとは気付かずに通り過ぎてしまう人も多いのではないだろうか。
ここでやっているのが『MIHO MUSIUM所蔵 琳派のやきもの 乾山』。
尾形光琳の実弟、尾形乾山の展覧会だ。
乾山の作品も、6月にサントリー美術館の『着想のマエストロ 乾山見参!』で
かなりまとまった数を観ているので、目新しいものはさほどなかったが
ここでも《色絵桔梗文盃台》《色絵竜田川図向付》との再会があったり
《銹絵染付桔梗図筒向付》や《梅図黒茶碗》《色絵阿蘭陀写市松文猪口》など
新たな「アラ!素敵」との出会いがあったりして
こぢんまりとして居心地のいい美術館で、
乾山の素朴な作品をじっくり落ち着いて眺められるのは至福の時間であった。
あんまり居心地が良すぎて、
突如物凄い睡魔が襲ってきて困ってしまった(_ _)(-.-)(~O~)ファ…(~O~)(-.-)。
コ…コーヒー飲みたい…。
というわけで、作品鑑賞後は併設のCAFE CUBEで
お茶しちゃったりなんかして(^o^;。
このカフェも居心地が良かったな〜(ここの詳細も別記事で)。
コーヒー飲んだら再び元気回復。
東山駅から電車に乗って京都駅に帰ろうと思っていたのだけど
夕陽が綺麗だったのと、もうちょっと歩けそうな気がしたので
三条京阪までもう一駅分歩いてみた。
それでも時間が余るかなーと思ったけれど、京都駅に戻ってお土産や駅弁買って
待合室でひと休みして、結局予定通り。
18時18分京都発のぞみ44号で21時前に横浜に帰ってきた。
くたびれたけど中身が濃くて充実した1日だった。
《TO BE CONTINUED...食べ物&土産ネタに続く》
2015-10-23 22:48
nice!(1)
コメント(2)
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梅屋さんのモデルコース 歩いて来ました
結構な距離でした〜(笑)
紅葉時期と連休が重なったこと
琳派展も明日で会期終了とあって 予想通り
ひと ひと ひと …でした(~_~;)
今日は、日暮れも いちだんと早かったような気がします
ここまでくると 年末まで すぐですね!
by kー子 (2015-11-22 23:51)
>kー子さん
今時分の京都はいいでしょうね〜。
先日、BS日テレの「ぶらぶら美術博物館」でも京都2時間スペシャルとして
京都国立博物館、京都近代美術館、細見美術館を特集していました。
そこで、実は細見美術館のカフェのパスタも美味しかったらしいという情報を知り
今更ながら「あー、吐きそうになってでも食べてくれば良かった〜」なんて思いました。
(どんだけ食うんだ)。
秋の日は釣瓶落としと言いますが、
最近本当に暗くなるのが早くなりましたね。
いよいよ今年も怒濤の年末か〜と思うとワクワクしてきますo(^-^)o。
by 梅屋千年堂 (2015-11-23 01:03)