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京都で琳派【1】 [EXHIBITION]

『琳派 京を彩る』@京都国立博物館の巻。

朝6時に自宅を出発。
7時2分新横浜発のぞみ201号に乗って、9時1分京都着。
JR奈良線に乗り換えて、東福寺で更に京阪本線に乗り換え七条下車。
ここから歩いて約7分。

京都国立博物館。
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既に前売り券を買っているので、入口でそれを見せて平成知新館に向かう。
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って、この建物は明治古都館だけれども。


待ちに待った『琳派 京を彩る』展。
わくわくしながら平成知新館へ近づくと、ガラス張りの壁面の向こうになにやら行列が…。

うわ、すっごく並んでる!!!( ̄口 ̄;)。
9時半開館だから、それに合わせて到着するように来たのだけど、まさかの入場規制。
展覧会のサイトを見ても「本日の混雑状況」みたいな情報は出ていなかったので
規制がかかるほどの混雑はないのだろうとたかをくくっていた。
(でも後で調べたら実はちゃんと混雑状況のツイッターが存在していた)。

見ていると、だいたい100人ずつくらいに区切って展示室に案内しているようだ。
ここで待つこと20〜30分。ようやく会場内に入ることが出来た。
とはいえ去年の『鳥獣戯画展』の待ち時間に比べたら比較の対象にもならないが。


いつものように入口で音声ガイドを借りる。
エレベーターで3階に上がって、そこから2階、1階と下りて行く構成。
展示は時系列で、まずは《第1章 光悦 琳派誕生》。
展示品は全てガラスケースに収められているので、
みんなガラスに張り付くようにして展示品を鑑賞している。
間近でじっくり観るには、なんとなく出来ている列に並ばなければならない。
そしてその列は、なかなか前に進まない。
ハァーーー(-_-;。

もとい、

元和元年(1615年)に、本阿弥光悦が徳川家康から鷹峯の地を拝領し
そこに「光悦町」を作ったことが、今年を「琳派400年」とする所以である。
展示はその「光悦町」の地図から始まって、
その隣に光悦の孫である本阿弥光甫が彫ったとする『本阿弥光悦坐像』がある。
これまで写真で見たことはあったが、高さ22.5cmと意外に小さい。
しかも、顔が(多分)デフォルメされていて、漫画みたいな顔になっている( ̄m ̄)。
ホントにこんな顔だったのかなぁ???(^^;。人は良さそうだけど。

そして昨今の刀剣ブームにのっかって、いきなり刀の展示。
『薙刀直シ刀 無名(名物 骨喰藤四郎)』。
これ、どう考えても琳派と関係ないでしょ、便乗展示でしょ(^^;と思っていたが
本阿弥家は室町時代から刀剣の浄拭(ぬぐい)・研磨(とぎ)・鑑定(めきき)を
生業としていて、この骨喰藤四郎の隣に展示されている刀絵図を書いたのが
光悦の従兄弟である本阿弥光徳なんですよってことで展示されている。
刀剣の鑑定をもとにした審美眼が、アートディレクターとしての光悦を誕生させた…
ということなのだけれども…
この刀の展示はやっぱりちょっと無理があ気がする(^^;。

それはさておき、この第1章の展示では
光悦がしたためた数々の書状に混ざって、国宝『船橋蒔絵硯箱』や
『群鹿蒔絵螺鈿笛筒』、黒楽茶碗、赤楽茶碗が展示されているが
そのあたりは割とさらっと鑑賞し、次の展示室へ。


《第2章 光悦と宗達 書と料紙の交響》。
いよいよだ。
これを観るためにここへやってきたと言っても過言ではない
本阿弥光悦書・俵屋宗達画の『鶴下絵三十六歌仙和歌巻』!。
全長13.56mのこの絵巻が全巻一挙に観ることが出来るのだ。

以前から実物を観てみたくて仕方がなかった。
当然のようにガラスケースの前には行列ができ一向に進まないが
そのおかげで、ようやくガラスケースの前に行くことが出来た後も
『鳥獣戯画』の時のようにせかされることはなく
列が進まないのをいいことに、かーなーりじっくりと鑑賞することが出来た。

写真では、下絵の鶴の金銀の輝きがわからないが
実物は確かに鈍い光を放っている。
判で押されたような鶴のシルエットが、コマ撮りのアニメのように
13mの料紙の上を横切っていく。
右から左に向かって、陸地を飛び立ち、
時には空高く時には水面すれすれに羽ばたきながら海を越えて
最後には波が打ち寄せる対岸の浜に着地する。
うーん、なんて美しいんだろう!。

更にその鶴の上に書かれた光悦の書。
太く書いたり細く書いたりとメリハリの利いた美しい文字。
下絵の鶴とのバランスも計算しつつ文字を配置しているのがわかる。

ハァ〜…(タメイキ)。
なんだかもうこの『鶴下絵三十六歌仙和歌巻』を観られただけで大満足。
…なのだけど、次の『四季草花下絵千載集和歌巻』これがまた素敵で!。
これも光悦書・宗達画。
秋草の場面で突然ドドーン!と巨大に描かれたこれぞ琳派!な下弦の月。

後期展示では『鹿下絵新古今集和歌巻断簡』や『蓮下絵百人一首和歌巻断簡』が
展示されるそうで、(サントリー美術館蔵のそれは観たことがあるけれど)
このあたりも観てみたかった〜。


《第3章 宗達と俵屋工房》
ここではは光悦とのコラボものではなく、
宗達のソロ活動(笑)および工房作品を展示。
ここでも今までテレビや書籍でしか観たことがなかった作品が目白押し。

後に酒井抱一が「宗達中絶品也」との賛辞を贈った国宝『蓮池水禽図』。
どこかコミカルでかわいい『唐獅子図杉戸絵』や『舞楽図屏風』。
それらとは全く趣の異なる『槇檜図屏風』『草花図襖』。
やはり後期展示の『藤袴図屏風』が観られなかったのは悔やまれる〜(T^T)。



《第4章 かたちを受け継ぐ》
ここでは俵屋宗達の『風神雷神図屏風』と尾形光琳の『風神雷神図屏風』を
一同に観ることが出来る。
更に10月27日からはここに酒井抱一の『風神雷神図屏風』も加わるのだけど
今は光琳の『風神雷神図屏風』の裏に描かれていた
『夏秋草図屏風』が展示されている。

宗達と光琳の『風神雷神図屏風』は、
去年の『栄西と建仁寺展』で既に観ているけれど
こうして同じ展示室で並べて観ることが出来るのは貴重な機会かも。
(アタシはやっぱり宗達の『風神雷神』が一番好きだな)。

宗達→光琳→抱一の流れを見て取るのが『風神雷神図屏風』ならば
光琳→抱一→其一の流れを観るのが『三十六歌仙図屏風』。
(鈴木其一は『三十六歌仙・檜図屏風』)。
なんだか狭い楽屋に押し込められて口々に文句でも言ってるんじゃないか?
と思えるような三十六歌仙の様子が面白い。


《第5章 光琳 琳派爛漫》
《第6章 くらしを彩る》
ここでは尾形光琳と弟・乾山の作品が並ぶ。
こんなにまとまった形で光琳の作品を観られるなんて!。 
いろんなところから光琳の作品が集められているのだけど
「えっ?!」と思ったのが『秋草図屏風』。
所蔵先を見ると、なんと神奈川・大本山川崎大師平間寺と書いてある。
あの川崎大師が光琳の作品を持っていたとは知らなかった(・_・)。

『孔雀立葵図屏風』のような豪華絢爛な光琳も良いけれど
『竹虎図』や『大黒天図』のような素朴な墨絵も良い。
個人的には様々な鳥獣を写生した
『小西家伝来尾形光琳関係資料のうち鳥獣写生図巻』が目を惹いた。

乾山の作品は6月にサントリー美術館での『乾山見参!』で観たものも多く
それらとの再開も嬉しかった。
いろんな展覧会や美術館を渡り歩いていると
思わぬところで過去に観た作品との再会を果たすことがあって
「おや、また会えたね」とちょっと懐かしい気持ちを味わえるのも楽しい。


《第7章 光琳の後継者たち 琳派転生》
ここは主に、アタシの大好きな酒井抱一
それと中村芳中や鈴木其一の作品が並ぶ。
とは言うものの、抱一は思っていたよりも少なかったんだけど(^^;ゞ。

カラフルな《四季花鳥図巻》、以前出光美術館で観た《八橋図屏風》。
やっぱり抱一はいいなぁ〜(*^^*)。

でも家に帰ってきて図録を眺めていたら、後期展示では
《十二ヶ月花鳥図》《四季草花下絵和歌巻》などといった
もンのすごーく素敵な作品の展示が用意されているではないの〜!!!(T^T)。
あーあーあーあーあー!!!これも観たかったよー!。

ならばもう一度行けばいいじゃないかって?。…お金ないよ〜_| ̄|◯。
心の底からドラえもんのどこでもドアが欲しい。

もとい、
遠目に見て「これ絶対に鈴木其一でしょ」と思った屏風絵があったのだけど
近づいて観たら酒井抱一の《青楓朱楓図屏風》だった。
えええ〜?これホントに抱一?、其一じゃないのー?と
疑いの眼差しで観ていたのだけど、どうやら抱一の指示に基づき
其一が制作の大部分を任されたらしいという解説を読んで大いに納得。


展覧会の最後を飾るのは鈴木其一の《柳に白鷺図屏風》。
柳の下から白鷺が飛び立った瞬間を、
ものすごく速いシャッタースピードで捕らえたかのような絵。
今にも屏風から飛びだしていなくなってしまいそうな白鷺の姿が印象的だった。




いやぁー…入場が送れたせいと混んでいたせいもあって
全ての展示を観終わったのは12時半過ぎだった。
2時間半もかけて鑑賞したのか。そりゃ疲れるわけだ。お腹もぺこぺこ。
ミュージアムショップで図録やポストカード、クリアファイルなどの
定番グッズを手に入れて、知新館の中にあるレストラン「The Muses」へ。
今日のランチはリッチにここで食べるぞ〜!と決めていた。

…のだが、丁度昼時ってこともあり、ここもまた長い列(-_-;。
しかも一向に進む気配ナシ!。

うーむ。この後も予定があるしなぁ。
ただでさえ予定よりも時間くっちゃったのに、
ここでまた時間のロスというのももったいない。
並びながら、この後行く予定にしていた京都国立近代美術館のサイトを
チェックしたところ、ここにもよさげなカフェがありそうだ。

腹ペコで今にも何か食べたい気分だけれども
ここはひとつ「The Muses」は諦めて、もう一踏ん張り。
京都国立近代美術館に移動してからランチを摂ることにしよう…というわけで
図録が入って重たくなったリュックを背負って、
いざ!目指すは京都国立近代美術館!。



《TO BE CONTINUED…続く》
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きゅう

以前から11月に国博の兵馬俑に行く予定を立てていたのですが、よく調べると「来年大阪で開催」→「ならば大阪にして東京は見送ろう」と決めたのでこの琳派に行く予定を立てています(正倉院展は今回は見送りです)。
でも展示予定を見ると妙に小刻みな展示&入替スケジュール…「京博よ、お前もか?」ですがよく見れば前期・後期ですね。風神雷神が揃う時期が一番の狙い目&混雑みたいですが無類の並び好きなので。


そのときに東寺の秋イベントも開催されているのでそれとあわせての予定です(時間があれば)。
iPadアプリのTV見仏記の見仏印帳もあるので(笑)。

by きゅう (2015-10-23 01:46) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
きゅうさんはきっと『始皇帝と大兵馬俑』を観に行くだろうと思っていました。
調べてみたら大阪や九州でもやるんですね。
移動が大変そうだなぁと思いましたが、全員来るわけではないですもんね(笑)。

琳派展はやはり10/27〜11/8が一番混むだろうと思われます。
ひとつの部屋の3つ壁に時代の異なる風神雷神図屏風が勢揃いする様は
それはそれは圧巻でしょうね。
更に京都国立博物館を出た後に、向かいの三十三間堂で
風神雷神の彫刻を観ていくというのもなかなかオツな鑑賞かと思います。

東寺でも夜間特別拝観の他、様々な特別展があるのですね。
頑張って全制覇してきてください!。

by 梅屋千年堂 (2015-10-24 01:49) 

ナッキー

こんにちは( ^o^)ノ

やはり梅屋さんも行かれたんですね(^.^)
それも日帰り3館掛け持ちで(^.^)
お疲れになったでしょう。

私は今週末のびわ湖ライヴの前に、京都途中下車して行こうと思っているのですが、平日に行かれた梅屋さんでダダ混みでは土曜日はもっと混んでるかもですね?

梅屋さんやきゅうさんが仰っている《始皇帝~》は10年以上前に夏休みで青森に帰省したら、丁度郷土館で展覧していたので観にいきました。
細かいのに一体一体表情が違うのでそれだけでも感心してしまいました。
by ナッキー (2015-10-27 12:31) 

梅屋千年堂

>ナッキーさん
念願叶って行ってきました〜。
ハイ〜もう3館ハシゴはくたびれましたー。
(細身美術館では半分意識がなかったカモ^^;)。
でもとても充実した1日でした。

ナッキーさんは明日、びわ湖の前に寄られるご予定なんですね。
きゅうさんへのお返事にも書きましたが
今は宗達・光琳・抱一の「風神雷神図屏風」が勢揃いしていて
一番混雑している時期かと思います。
どうぞお時間に余裕を持ってお出掛けください。
(って、まるで京都国立博物館の回し者みたい…笑)。
ライブに送れちゃったら本末転倒ですよ〜。

ではびわ湖ライブ、楽しんで来てくださいね!。

by 梅屋千年堂 (2015-10-31 00:16) 

ナッキー

梅屋さん、きゅうさん、行って来ましたよ『琳派展』。

びわ湖ライヴの大津に向かう前に京都で途中下車。
今回は3館ハシゴはムリなので、1館をじっくり見ようと国立博物館に決めました。
バス停も沢山人が並んでたし、お天気が良かったので徒歩で行くことにしました。

“90分待ち”と看板が出ていたのですが、そこまで待たずに中に入れました。
中もすごい人で、立て掛けてる物は見えるのですが、下に置かれている物は残念ながら見えませんでした(ToT)
秋草やカキツバタなど草花を沢山使われているのが印象的で、小袖や屏風がとてもステキでした。
いよいよ待ちに待った宗達・光琳・抱一の《風神雷神図屏風》が目の前に現れました!
圧巻で口がアングリ開いたまま(^^ゞ
三者三様の良さがあり、閉館時間までずーっと見ていたいと思いました。

京都伊勢丹美術館「えき」にも行く予定だったので、ショップを少し覗きながら外に出ると、そこには公式キャラクターの“虎リン”が(^.^)
「あっ!虎リンだ!」と言ったらモフモフした手でハイタッチしてくれました(^^)v
虎リン私とほぼ同じ身長(^^ゞでも、とっても可愛かったです(^.^)

京都伊勢丹美術館「えき」では、『神坂雪佳と山本太郎の仕事」という展覧会。
正直、神坂雪佳も山本太郎も知らず、風神雷神になったマリオとルイージが見たかったのが本音。
でも見たらとてもステキで、雪佳の草花を多用した作品に癒やされ、山本太郎の先輩達の作品をリスペクトしつつ、彼らしいコミカルさに笑いがフッと出ました。

風神雷神になったマリオとルイージの屏風は、とても細かく綺麗で至る所にゲームのキャラクター達も登場し、楽しく可愛らしい屏風でした。

慌ただしくバタバタした京都数時間でしたが行って良かったです(^.^)
by ナッキー (2015-11-03 16:33) 

梅屋千年堂

>ナッキーさん
昨日のうちにお返事できずスミマセン。
急に寒くなったせいか、肩凝りが尋常でなく
ちょっと寝れば少しは凝りが取れるかな〜と「鑑定団」を観終わったあと
ベッドに潜り込んだのですが、気が付いたら深夜2時でした_| ̄|◯。
幸ちゃんのBSの番組を観ようと思って23時にアラームかけといたのに〜(T^T)。
(しかしアラームを止めたことは実は記憶にある^o^;)。

もとい、

やはり混んでいたのですね〜琳派展。
「下に置かれている物は見えなかった」とのことですから
「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」はあまりよくご覧にはなれなかったかもですね。
でも、今回の目玉である3つの「風神雷神図屏風」は
ゆっくりとご覧になられたようで何よりです。
トラりんとも出会えたとのことでラッキーでしたね(*^^*)。

ちなみにトラりんのツイッターをご覧になったことはありますか?。
働く?トラりんがなかなかイイ味です。
(ゆるキャラといえば、昨日友人から「エンジェルわらぶー」の着ぐるみ画像を
 いただいたのですが、二足歩行のわらぶー!これまたイイ味でした笑)。

今日は1日のんびりと過ごしましたが
明日はまたどこかの展覧会に出掛けようと思ってまーす。

by 梅屋千年堂 (2015-11-04 17:00) 

ナッキー

>梅屋さん

>>昨日のうちにお返事できずスミマセン
そんな、謝ることないですよん(^^)

昨日は三菱一号館美術館での『プラド美術館展』に行ってきました。
明日は国立新美術館での『ニキ・ド・サンファル展』を観に行こうと思ってます(^^)

トラりんのツイッター見ました。
❝考える人❞像のマネしてるトラりん、なんてプリティーなんでしょう(*'▽')
トラりんグッズ買ってくれば良かったなぁ(/_;)


by ナッキー (2015-11-05 23:03) 

梅屋千年堂

>ナッキーさん
実はアタシは今日(正確には5日)にプラド美術館展に行ってきたんですよ!。
今日のところは駅弁ネタになってしまいましたが(^^;ゞ
近々また感想記事をアップしますので、よかったらそこでまたナッキーさんの
ご感想などお聞かせ下さいね。

トラりん、顔が怒り顔ですがそこがまた可笑しいのですよね。
グッズですか?。では通販でいかがですかおひとつ…(悪魔のササヤキ)。
http://store.savekyoto.jp/pc/

by 梅屋千年堂 (2015-11-06 00:16) 

きゅう

4日に行ってきました。
開催当初からツイッターをチェックして混雑状況予測をしていました。どうやら9時15分に会場するらしく3つの風神雷神が揃う期間はなかなか読ないとしても「まぁ平日なら90分が最高だろう」と考えて、「ならばオープン前に行っておこう」と朝早く家を出て現地に8時過ぎに着きました。すでに門の前に列ができていたのですが外の琳派の看板の少し後ろだったので門が開いて中に入って、エレベーター待ちを横目に階段を上がって9時25分には展示室にいました。
(というかこの時点で1時間以上並んでいることを忘れているのですが)

鶴下絵三十六歌仙和歌巻はガラス最前列だったので流れに身を任せながらじっくり鑑賞したのですが、学がないので三十六歌仙が誰なのかわからない(名前が読めると「あぁこの人」くらいで読めないと???)という少し悔しさも残りました。
「竹虎」で後ろにいた人が「う〜ん、最近どっかでこの絵を見た気がするがどこの展覧会かなぁ?」と悩んでいましたが「虎リンだよ」と心の中で答えておきました。

常設展は片付けてあると思ったら仏像関係は多く残してあり、去年インパクトが強く忘れられなかった宝志和尚立像に再会もできて。

グッズはサイトで紹介されていたものがなく売り場の人に聞いたら「昨日(3日)に売れてしまって入荷待ちのものがあるようです」と財布に優しい返事でした。

それでも外に出ると12時過ぎていたので約3時間見ていたようです。
そのあとはお約束の三十三間堂(笑)、清水寺(去年も行ったが最近見たぶっちゃけ寺で特集があったので)、妙法院(特別公開中、普賢菩薩見なきゃ)、そして東寺と超ハードスケジュールで満喫しました。


梅屋さんの仰るように背負った荷物の中の図録がズッシリ(笑)、京博の正門横の売店に買い忘れた和楽の先月号が置いてあったのですが荷物の重さに負けてバックナンバー購入にしました(じつは昨年の国宝展特集号も買いそびれた←だって婦人誌コーナーなので近づきにくくて)。
肩が凝るかと思ったのですがライブでの鍛錬のせいか問題なく、逆に突然の「真夜中のこむら返り」がやってきました。

by きゅう (2015-11-06 01:17) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
鶴下絵三十六歌仙和歌巻を鑑賞するにあたり
すべての歌人とその和歌を予め調べて書き出しておいたアタシですが
当日その紙を忘れてしまい、あの努力はなんだったんだ…_| ̄|◯
となっていたことはナイショです。
とはいえ、あの状況でそんなメモを観ている余裕があったかというと
まったくもって皆無だったと思いますが…(^^;ゞ。
時間が出来たらまた図録でじっくり見てみようと思っています。

そうそう、常設展示も少しですが残っていて驚きました。
(よい箸休めになりました)。
個人的には「風俗百人一衆」がミニチュア好きにはたまらない逸品でした。
同じ作者(清水隆慶)の「金剛力士像」も良かったです。
照明の当て方が凝っていて、小さな「百人一衆」や小ぶりな「金剛力士像」の
シルエットが後ろの壁に大きく映し出されているのが印象的でした。

その他も目標を達成されたようで、お疲れ様でした。
真夜中のこむら返りに襲われるほどお疲れになったようですが(^^;、
充実した1日だったのではないでしょうか。
のんびり旅も良いけれど、こういう過密スケジュール日帰りツアーで
いかに効率よく動くかを考えていくのも楽しいですよね。

>>だって婦人誌コーナーなので近づきにくくて
それは、王子が出ているからと、おばさん(=アタシ)が
コンビニで週刊現代や週間大衆を買うような感じでしょうか(笑)。
(いつぞやの週間大衆は結局買わなかったのですが^^;ゞ)。

by 梅屋千年堂 (2015-11-07 00:17) 

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