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横山大観展 良き師、良き友 [EXHIBITION]

久しぶりにアート鑑賞(行ったのは30日の水曜日)。

どうもTHE ALFEEのツアーが始まってしまうと
映画鑑賞もアート鑑賞も頻度がグッと下がってしまう(^^;ゞ。
映画については今現在特に観たいものもないので良いのだけど
展覧会に関しては行きたいもの・観ておきたいものがたくさんあるので
「行くなら今!」なのである(当面ライブの予定がないので…)。

そんなわけで第一弾『横山大観展 良き師、良き友』@横浜美術館。
01_yokobi.jpg
夏に行った『プーシキン美術館展』以来、約2ヶ月ぶり。

美術館の建物に近づいていったら、
窓ガラスに向かいのMark Isの屋根が映っていて、なんだか額縁みたい。
02_yokobi.jpg

横山大観の作品は、先月足立美術館に行った時にたくさん観てきて
それなりに感銘を受けたので、今回もある程度の期待は寄せていた。

『良き師、良き友』というサブタイトルの通り、大観の作品の他
師:岡倉天心、友:今村紫紅、小杉未醒、小川芋銭、冨田溪仙
に関連する作品も展示されている。

ただ、やっぱり足立美術館でもまったく同じことを感じたけれど
大観と「友」たちの間に技量の差があるので、
大観が際立っちゃって際立っちゃって(^^;。
ここでも「あ、この絵イイな」と思ってキャプションを観ると
やっぱり大観だったりする。
(もちろんこのあたりは観る者の好みも反映しているとは思うけど)。

とはいえ、大観の作品の中にも「イイ」と思うものと
「うーん…(^^;」と思うものがあって、
花鳥画や風景画は物凄くイイ!と思うけれども、
人物を主体にして描いたものは個人的にはどうも受け入れられない。
風景画でも、大観が多く描いたという富士山の絵は
どういうわけか、さほど心に響かない。

そんな作品群の中で、特に印象に残った作品は
・『雪後』
・『瀑布四題』
・『杜鵑』(「ほととぎす」と読む)
・『秋色』
・『夜』
・『千の與四郎』
・『春寒』
・『比良山の月』
・『雲去来』
それと大観以外では
・今村紫紅『沙魚』

その中でも、
まるで抽象画のような『瀑布四題』、
夜の竹やぶからミミズクがこちらを見つめる『夜』
空間が絶妙な『春寒』
琵琶湖の雨後の風景を切り取った『雲去来』
このあたりは特に好きなタイプだった。

展覧会の目玉は、ポスターにも使われている『夜桜』と『秋色』。
展示は前期・後期と入れ替えがあるのだけど
目玉作品は当然通期展示だろうと思っていたら!!!
『夜桜』は後期のみの展示で、11月1日からだって_| ̄|◯。
なんだよ〜もう1回来なきゃ観られないのかー(-_-;。
他にも行きたい展覧会がたくさんあるし…来られるかどうかビミョーだ。

それにしても横山大観。
長生きしたこともあるのだろうけど随分とたくさんの作品を残したのだなぁ…。
手の込んだ作品も多いのだけど、よっぽど仕事が速かったのか。


展覧会では、山口晃氏が描いた岡倉天心、横山大観、
今村紫紅、小杉未醒、小川芋銭、冨田溪仙のポートレートも展示されていて
これがまた結構イイ味。ホントに(当たり前だけど)絵が巧い。


企画展を観た後は、いつものように常設展を「流し見」。
現在は『ともだちアーティスト―収蔵作品でつづる芸術家の交友関係』という
テーマで、今までも観たことのある作品から初めて観る作品まで
実にいろーーーーんな作品が展示されている。

中でも写真作品は出色。
元々横浜美術館は、特に写真作品の収集に力を入れていると
聞いたことがあるのだけど、ホントに面白い写真作品がたくさんあって興味深い。
幕末〜明治にかけての手彩色の写真から、報道写真から、
ポートレートから、現代アートっぽいものから実に様々。
モノクロ写真は想像力を掻き立てられるし、
どうすればアートっぽい写真を撮れるかというような勉強にもなって楽しかった。



じっくりどっぷりアートに浸った後は、やっぱりおやつ(笑)。
美術館併設の「Cafe小倉山」で一休み。
横山大観展限定メニューの《赤富士のクレープ仕立て》と緑茶をいただく。
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マロンアイスの上に、求肥クレープを掛けて赤富士を表現。
求肥なんで、なかなか切れなくてちょっと難儀したけど美味しかった〜♪。
アート鑑賞+美味しいモノ…
う〜ん、これぞアタシにとっての至福の時(* ̄▽ ̄*)。
(いやもちろんTHE ALFEEのライブも至福の時だけど)。

お馴染みのミュージアムショップだけれども
今回はさほど欲しいものもなく、珍しく手ぶらで帰ってきた。
ただ、気になる本が売っていてー・・・

ヘンな日本美術史

ヘンな日本美術史

  • 作者: 山口 晃
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2012/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


面白そう。読みたい!と思ったのだけど、
わざわざここ(美術館)で買わなくてもいっかとそのまま帰宅。
Amazonか楽天ブックスで近々買うとしよう。


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《覚え書き》
行っておきたい展覧会
『ミケランジェロ展』@国立西洋美術館(11/17まで)
『特別展 京都 - 洛中洛外図と障壁画の美』@東京国立博物館(12/1まで)
『ターナー展』@東京都美術館(12/18まで)
『印象派を越えて - 点描の画家たち』@国立新美術館(12/23まで)




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《オマケ》
そーいえば、iPhone5sで写真を撮ったことがなかったなぁ。
確かカメラが結構スゴイって触れ込みだったっけ。

…ということでフツーのコンデジで撮影した写真と比較してみる。

これ、いつものリコーCX6。
cx6.jpg


こっち、iPhone5s。
iPhone.jpg

遜色ないかも(・o・)。
(もちろんコンデジのような細かな設定はできないけど)。
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コメント 4

きゅう

前期と後期で展示品を入れ替えるのは流行りなのですかね。
最近も名古屋で行われたボストン美術館、応挙、松園などでも「目玉展示物は分ける」ようになってきました。

「印象派を越えてー点描の画家たち」は2月から名古屋でも開催されます(すでに前売り購入済み)←展示は分けないことを望みます。

あとは来年の故宮博物院展は「どーしても行きたい」と思っているのですが「翠玉白菜」は3ヶ月の期間中2週間の展示とか…行列必至ですね。
by きゅう (2013-11-05 21:20) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
絶対に行こうと決めているトーハクの『京都 -洛中洛外図と障壁画の美』も
前期・後期で展示の入れ替えがあり、モタモタウカウカしてる間に
国宝である「上杉本」の展示が4日で終わってしまいました(T^T)。
2回来させようという作戦はうまいと思うけど
日程的にも経済的にもキビシイです。

翠玉白菜…面白い。こんなのあるんですね(^^;。
超高級食品サンプルって感じです(笑)。
展示がたったの2週間では行列必至、鑑賞時間は数秒でしょうか…。

行列と言えば、今年も正倉院展には行かれましたか?。

by 梅屋千年堂 (2013-11-06 01:41) 

きゅう

正倉院展は11月に入ってから行く予定でありながら急な出勤変更で今年は断念です。
「まぁ国宝館の展示物も少ないし」などと適当な理由をつけて納得しようとしているのですが…薬師寺で水煙を61年ぶりに降ろして公開しているという情報が(以前岐阜で開催された薬師寺展でレプリカは見たのですが)。
歴史のある所は「今見逃したらみられないかも…」ばかりですね。
姫路城の天守閣も面白そうな事(天空の白鷺)をやっているし。


故宮博物院展の目玉は翠玉白菜と肉型石ですが、白菜は国博で2週間、肉は九州で2週間の限定展示だそうです。
もはや前期、後期展示の域を超えています。
by きゅう (2013-11-07 03:04) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
今年の正倉院展は残念ながらパスなのですね。
薬師寺東塔水煙降臨展、11月30日までですね。
年内いっぱいやっていてくれたら、年末に大阪に行くときに寄れるのにー。

肉形石もググってみましたが、これもまたおかしなシロモノですね(^^;。
ホントに豚の角煮そのものではないですか!(笑)。
中国モノにはあまり興味がないのですが、これはちょっと観てみたいかも。

今日アタシはお台場に行って、
王子シネマライブの前売り券を指定席券に替えてきた後、
国立西洋美術館の「ミケランジェロ展」と
トーハクの「京都展」をハシゴして、更に東京藝大美術館の
仏頭展グッズ売り場に寄って興福寺の精進ふりかけをリピート購入してきました。
「ミケランジェロ」も「京都」も見どころ満載でしたが、
さすがに疲れたのでレポは後日に上げようと思います。

by 梅屋千年堂 (2013-11-07 18:24) 

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