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福田繁雄大回顧展 [EXHIBITION]

川崎市民ミュージアムで開催中の
『ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展』へ。

2009年に亡くなった、福田繁雄の展覧会を観るために
川崎市民ミュージアムへ。

この美術館を訪れるのは初めてだ。
どこにあるのだろう?と調べてみたところ、武蔵小杉駅からバスで10分。
地元駅から横浜に出て、そこから湘南新宿ラインに乗り換えて武蔵小杉へ。

武蔵小杉駅は、学生の頃乗り換えで毎日利用していた。
このたび、ものすごーく久しぶりに武蔵小杉で下車。
久しぶりに…というか、JRの武蔵小杉駅で降りるのは初めてか…。

いやぁ、あまりにも大きな駅になっていて吃驚した。
川崎市民ミュージアムへ行くには北口に出なければいけないのだけど
湘南新宿ラインを降りてから、北口に辿り着くまでが長い長い(@o@)。
動くスロープなども整備されてはいたけれど、
どんだけ歩かせるんだ〜?!という感じだった。

北口のバスターミナルの1番乗り場から杉40系統などに乗って約10分。
川崎市民ミュージアムに到着。
01_KCM.jpg

小杉駅から美術館までの道のりで、
『福田繁雄大回顧展』のポスターをあちらこちらで見掛けた。
黄色くて目立つということもあるのだろうけど、
なんだか気合いが入っているな、と感じた。

美術館に到着したのだけど、昼御飯を食べずに出てきたのでまずは腹拵え。
美術館に併設された《Restaurant 3104》へ。

ランチタイムは14時まで。アタシが入ったのは13時半頃。
ド平日ということもあって、お客さんは先に2組の親子連れがいたのと、
アタシの後に初老の男性が一人で来たくらい。とっても静かで嬉しい。

店内は、建物のデザインに合わせてこんな風にカーブしている。
02_restaurant.jpg
窓からは中庭を眺められる造りになっているのだけど
西日が強いため、ロールスクリーンが下ろされてしまっていた。

その日の市場から仕入れてきた旬の魚や
地物の野菜を使ったメニューが売りだそうで、
意外にも海鮮もののメニューが多い印象だった。
海鮮モノの六食丼ってのにも惹かれたけど、丼物はちょっとヘヴィだなと思い
日替わりランチのカニクリームコロッケを注文。

だが、それは日替わりランチというよりも、日替わり定食であった(^^;。
03_kani_cream.jpg
写真には写っていないけど、この他にも大きなお麩が入ったお吸い物や
サーモンのお刺身3切れと、デザートにメロンが2切れ。
このサーモンが激ウマでね〜。
やっぱり六食丼にすれば良かったカモと若干後悔。
でもこのカニクリームコロッケもかなり美味。
カニが塊で入っているのが嬉しい。

それと、付け合わせの豆腐に載っかってる…なんだろコレ(^^;。
なんだかよく分からないけど、桜海老?を細かくして油で揚げたようなもの。
これもとっても美味しかった。

なんだかもう…苦しくなるほどお腹がいっぱい。
これで¥700とはお得すぎるぜ!3104!!!(笑)。



さて…ランチの説明がすっかり長くなったけど(^o^;
本題の『ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展』。

展示室自体はそれほど広くはないが、
ポスターなどの平面作品が約200点、立体作品及び関連資料200点と
展示物の数が多く、どれもこれもじっくり観察したくなるような
作品ばかりなので、観終わるのにたっぷり1時間半かかってしまった。

'60年代の松屋や白木屋、味の素などのポスターや
'70年の大阪万博のポスターなど、レトロ感漂う作品から始まり、
何千枚という使用済み切手を貼り合わせて作った《モナリザ》、
観ていると目が回ってきそうな、だまし絵風のポスター多数…。

立体作品では、前から見たときと横から見たときで
まったく違ったものが見える彫刻や、
だまし絵を立体にしてしまった作品、
ミロのヴィーナスの胸像にいろんな有名人の顔をペイントしてしまったもの、
有り得ない造形をした日用品…。

どれもこれも「え〜?!、どーなってるの?!」と
観ていて楽しくなるような作品ばかりだ。

目玉は《ランチはヘルメットをかぶって》という作品だろうか。
ここに画像が出ているけど
一見すると、おびただしい数のスプーン・フォーク・ナイフが
ぐちゃぐちゃに接着されただけのオブジェ。
だが、ひとたびある一定方向から照明を当てるとアラ不思議!。
浮かび上がってくるのはオートバイのシルエット!。
(しかも照明を観客が自分でコントロールできるところがイイ)。
…製作過程を想像しただけで、なんだか気が遠くなりそうだ(^^;。

福田繁雄という人の頭の中は、アイデアで溢れかえっていたに違いない。
新しいアイデアが思いついた時って、きっと楽しいだろうな。

あんまり楽しい展覧会だったので、
普段は基本的に買わない図録も(¥1500で割と安価だったこともあり)
思わず買ってしまった(^o^;。
それと展覧会のポスターにもなっている《VICTORY 1945》のクリアファイルも…。
06_zuroku.jpg

も〜ちょっと、この美術館が便利な場所にあったら
終了前にもう一度観に行きたいところなんだけどな。
(入場料も¥600なのがまたウレシイ)。


買い物も済ませて、さ〜て帰るかと外に出て
改めて美術館の建物をもう一度よく観てみる。
04_KCM.jpg

中庭には、謎の物体。
05_thomas.jpg
これはトーマス転炉といって、
溶鉱炉で作られた鋼鉄から鋼(はがね)を作るためのもの。
なんだか…宮崎駿のアニメに出てきそうな装置である(笑)。
ミュージアムショップで、この転炉のミニチュアを売っていて
ちょっとだけ「欲しい」と思った(^o^;。


1988年にオープンしたというから、そんなに新しい美術館ではないけれど
なかなか洒落ていて、居心地のいい空間だった。





一生懸命作品鑑賞してちょっと疲れたので
帰りはあの武蔵小杉駅構内をテクテク歩く気になれず、
ちょうど川崎駅行きのバスが来ていたので、それに乗って帰ったのだが
川崎駅まで約1時間(^o^;。座っていたとはいえ、長かった。




ちなみに、アルフィーファンにとって福田繁雄と言えば、コレコレ
どちらのデザインもとってもステキだ。
原画の複製などがあったら欲しいくらい、個人的には大好きだ。




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『ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展』は
川崎市民ミュージアムにて、11/6(日)まで開催中。
(その後、いわき、広島、高崎、札幌を巡回)。


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《今後行きたい(かも知れない^^;)展覧会》

『世界遺産 ヴェネツィア展』@東京江戸博物館(12/11まで)

『横浜ノスタルジア』@横浜開港資料館(10/23まで)

『トリック&ユーモア展』@横須賀美術館(11/6まで)

…まぁスゴク行きたいわけじゃないから、行くかどうかわからんけど(^o^;。
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コメント 2

えの

これ、観に行きたいのですよねぇ。
初めて武蔵小杉に下車することになるのか。
それにしても、武蔵小杉に湘南新宿ラインやNEXまで
停まるようになるとは思いませんでした。
by えの (2011-09-29 11:00) 

梅屋千年堂

>えのさん
面白い展覧会でしたよ。機会がありましたら是非。

武蔵小杉の開けっぷりには本当にビックリですね。
トーマス転炉のはるか後方に移っている高層ビル群は
おそらく小杉駅周辺のものかと…。
そりゃ湘南新宿ラインやNEXも止まるワケですな。

by 梅屋千年堂 (2011-09-30 00:50) 

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