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琳派芸術 -光悦・宗達から江戸琳派 [EXHIBITION]

『酒井抱一生誕250年
 琳派芸術 -光悦・宗達から江戸琳派 第一部 煌めく金の世界』
という展覧会を、出光美術館に観に行った。

出光美術館は、JR有楽町駅から徒歩5分。帝劇ビルの9階。
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何やらここんとこ、この界隈に頻繁に出没してる気がする自分(笑)。
こんなに近いなら、先週ハシゴしても良かったななどと
今更思ったりなんかして。

出光美術館を訪れるのは実は初めてだ。
日本の書画や中国・日本の陶磁器など、東洋古美術メインの美術館なので
今までの自分にとっては殆ど興味のない分野だったから
「行ってみたい」と思うこともなかった。

ところが、人間の趣向というのは変化していくもので
去年の東博で『没後400年 特別展 長谷川等伯』という展示を観て以来、
なんだか日本画にも少しばかり興味が湧いてきた。

更にそんなアタシの背中を後押しするのが、NHK教育の『日曜美術館』。
姜尚中氏の物静かな語り口に誘われて、ついつい観てしまうのだが(^^;ゞ
ちょっと前に、この番組でこの展覧会が紹介されていて
「うーん…観たいかも」という気持ちになった。

で、調べてみたら『琳派芸術』というこの展覧会は
3月21日までやっているけれど、実は二部構成になっていて
2月6日で第一部『煌めく金の世界』は終わってしまうというではないか。
となると、行くのはもう今日しかないぞ!ってワケだ。

空いてるといいな〜と思ったけど、甘かった。
想像していたよりもずっとずっとずっと混んでいた_| ̄|◯。

薄暗い展示室のガラスケースに、ビッシリと人が貼り付いている(^^;。
とはいえ、「ちっとも見えねぇー!」と
ストレスを感じるほどではなかったけどね。
襖絵とか屏風などの大きな作品は、
近くで観た後にもう一度離れて観たいと思うのだけど
離れると人集りで見えない…そんな感じ。

酒井抱一生誕250年記念と言いつつも
この度の第一部では、
本阿弥光悦・俵屋宗達・尾形光琳・尾形乾山らの作品が殆どだ。
『煌めく金の世界』というタイトルに相応しく
金地の襖や屏風に描かれた、色とりどりの季節の草花は
もうそれはそれは見事としか言いようがない。
所々剥落してるところがあったり、銀泥で塗られたところは
既に黒く酸化してしまったりしてるけど
描かれた当初は溜息が出るほど煌びやかだったに違いない。

先日のダ・ヴィンチの展示を観ても思ったけど
もしもタイムマシンがあったなら
こうした美術作品が製作された直後の時代に行ってみたい。
完成した時、いったいそれはどんなに美しかったのか。
(煌びやか過ぎて違和感ありありかもしれないけど^o^;)。


尾形乾山の鉢や角皿や茶碗も素敵だったし
墨で描かれた俵屋宗達の《龍虎図》もユーモラスで良かったけれど
一番印象に残ったのは、酒井抱一の《白蓮図》と
(伝)尾形光琳の《紅白梅図屏風》。
《紅白梅図屏風》は、MOA美術館にあるのが有名だけど
こちらの方は、それよりもシンプル(枝振りは複雑だけど)で
花の色もひとつひとつが際立っている。

最近、実際の梅の花を観ていて思ったのだけど
もしかしたら桜の木(花)よりも梅の木(花)の方が
その枝振りの複雑さにアーティスト魂を揺さぶられるのかもなぁ。

関係ないけど、この展覧会のロゴもなかなか粋である。
rimpa.jpg
派の字のさんずいが梅の枝。



この展覧会の第二部は『転生する美の世界』というタイトルで
いよいよ酒井抱一の登場なのだけど…行くかどうかはビミョー。
むしろその次の展示、『花鳥の美 -珠玉の日本・東洋美術』を観たいかも。


余談だが…こういう日本画や骨董の展覧会でいつも思うことがある。
作品名に、フリガナふっておいて欲しいなぁ…。
色絵阿蘭陀写花卉文八角向付とか蝦蟇流水蒔絵硯箱とか銹絵染付白彩薄蝶文平鉢とか
正しい読み方が分からなくて、時々アタマ抱えちゃうんだよねぇ(^o^;。
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