カンディンスキーと青騎士展 [EXHIBITION]
三菱一号館美術館で開催中の
『レンバッハハウス美術館所蔵 カンディンスキーと青騎士展』。
この展覧会を観たいというよりも、
この美術館に行ってみたかった…そんな動機で行ってきた。
本当は、去年この美術館がオープンしたときに開催された
『マネとモダン・パリ』の時に行きたかったのだけど
この時期(4月〜7月)はバタバタと忙しく(^^;ゞ
行きそびれてしまったのだった。
8月から11月にやっていた『三菱が夢見た美術館』という展示は
なんだかちっともそそられずパス。
このたびの『カンディンスキーと青騎士展』も
当初はさほど興味がなかったのだけど
NHK教育の『日曜美術館』で取り上げられたのを観てから
「行ってみてもいいカモ…」と気が変わった。
場所も、どこにあるのかちゃんと知らなかったんだけど
なんだ、東京国際フォーラムの裏手だったんだね(・o・)。
なんだかここだけ日本とは思えない風景。
どこか欧米の都市みたいだ。
なんというか…カンディンスキーに関しては、いい思い出がナイ。
高校の時、アタシは音楽じゃなくて美術を選択してたんだけど
この授業で、「カンディンスキーとモンドリアン」について
レポートを書くという課題が出たことがあったのだ。
けれども当時のアタシは
美術史にも抽象絵画にも全く興味がなかったこともあり
(どっちかというと、当時は自分で描くのが好きだったので)
図書館で資料を見てもチンプンカンプン、ちっとも頭に入ってこない。
なんだかとてつもなく気の抜けた、やる気皆無のレポートを
書いたような書かなかったような…
提出もしたようなしなかったような…
そんな、過去の記憶から消し去りたいくらいダメダメな思い出の、
カンディンスキーなのであった(笑)。
カンディンスキーはモスクワ大学で法律を勉強して、
法律家になったのだけど、その後何故か芸術の道に転身。
元法律家なんていうと、なんだかお堅い感じの作品を想像してしまうが
その作品はもう、自由すぎるくらい自由なのだ。
妻と暮らしていたミュンヘンを離れて、
愛人と旅をしながら描いたコッヘルやムルナウの風景は
色彩に満ちあふれていて絵本の挿絵のようですらある。
大胆なタッチで描かれているんだけど
それでもその風景が実際どんなだったのかが想像出来る感じがする。
ところが後半、青騎士というグループを結成してからの作品は
ハッキリ言って、解説がないと何がなんだかサッパリわからない(^^;。
同じ青騎士グループのメンバーの作品と比べても
その抽象ぶりは図抜けている。…やっぱ天才はどこか違う?!。
青騎士グループには、カンディンスキーの他
ガブリエーレ・ミュンター(カンディンスキーの愛人)、
アレクセイ・ヤウレンスキー、マリアンネ・フォン・ヴェレフキン、
フランツ・マルク、アウグスト・マッケ、パウル・クレー
といったメンバーが所属していて、
彼らの芸術理念は皆同じ方向を向いているのだけど
それぞれの作品はものすごく個性的。
あまりにも個性的なので、個々の作品を2〜3枚観ただけで
例えば次の展示室に入った瞬間、
遠目に見えた作品が誰のものなのか分かってしまうのがスゴイ。
そんな青騎士グループ。
独自の展覧会を開催したり、年鑑を作成したりと
活動の絶頂期にあった時に、第一次世界大戦が勃発。
離散を余儀なくされた上に、青騎士のメンバーであった
フランツ・マルクとアウグスト・マッケは若くして戦死。
色鮮やかな作品群とは裏腹に、
なんだか悲しい末路の青騎士グループなのであった。
思っていた以上に、いい展覧会だった。
館内の展示室は、一部屋一部屋がこぢんまりしていて
とても雰囲気がいい。
大きな邸宅のコレクションを拝見している、そんな感じだ。
ただ床が板張りで、底の堅い靴を履いていくと
靴音がカツカツと、まぁ〜響く響く(@o@)。
展示室に入る前に、靴音に気を配るように注意書きがあるくらい。
よりによって、結構派手な靴音がするブーツを
履いていってしまったアタシ…(-_-;。
普通に歩くと大変な迷惑女になってしまう。
自分の足音が自分でも耳障りなくらいなのだ。
仕方ないから終始、抜き足差し足忍び足(笑)。
なんだかものすごーーーくアヤシイ歩き方だったと思うよ、いやマジで。
今度来るときは(いつだか分からないけど)
ゴム底の靴で来ようと、固く心に誓って外に出た。
例によって、このあとミュージアム・ショップネタと
カフェネタがあるのだけど、長くなるので別記事で…(^^;ゞ。
《TO BE CONTINUED...続く》
『レンバッハハウス美術館所蔵 カンディンスキーと青騎士展』。
この展覧会を観たいというよりも、
この美術館に行ってみたかった…そんな動機で行ってきた。
本当は、去年この美術館がオープンしたときに開催された
『マネとモダン・パリ』の時に行きたかったのだけど
この時期(4月〜7月)はバタバタと忙しく(^^;ゞ
行きそびれてしまったのだった。
8月から11月にやっていた『三菱が夢見た美術館』という展示は
なんだかちっともそそられずパス。
このたびの『カンディンスキーと青騎士展』も
当初はさほど興味がなかったのだけど
NHK教育の『日曜美術館』で取り上げられたのを観てから
「行ってみてもいいカモ…」と気が変わった。
場所も、どこにあるのかちゃんと知らなかったんだけど
なんだ、東京国際フォーラムの裏手だったんだね(・o・)。
なんだかここだけ日本とは思えない風景。
どこか欧米の都市みたいだ。
なんというか…カンディンスキーに関しては、いい思い出がナイ。
高校の時、アタシは音楽じゃなくて美術を選択してたんだけど
この授業で、「カンディンスキーとモンドリアン」について
レポートを書くという課題が出たことがあったのだ。
けれども当時のアタシは
美術史にも抽象絵画にも全く興味がなかったこともあり
(どっちかというと、当時は自分で描くのが好きだったので)
図書館で資料を見てもチンプンカンプン、ちっとも頭に入ってこない。
なんだかとてつもなく気の抜けた、やる気皆無のレポートを
書いたような書かなかったような…
提出もしたようなしなかったような…
そんな、過去の記憶から消し去りたいくらいダメダメな思い出の、
カンディンスキーなのであった(笑)。
カンディンスキーはモスクワ大学で法律を勉強して、
法律家になったのだけど、その後何故か芸術の道に転身。
元法律家なんていうと、なんだかお堅い感じの作品を想像してしまうが
その作品はもう、自由すぎるくらい自由なのだ。
妻と暮らしていたミュンヘンを離れて、
愛人と旅をしながら描いたコッヘルやムルナウの風景は
色彩に満ちあふれていて絵本の挿絵のようですらある。
大胆なタッチで描かれているんだけど
それでもその風景が実際どんなだったのかが想像出来る感じがする。
ところが後半、青騎士というグループを結成してからの作品は
ハッキリ言って、解説がないと何がなんだかサッパリわからない(^^;。
同じ青騎士グループのメンバーの作品と比べても
その抽象ぶりは図抜けている。…やっぱ天才はどこか違う?!。
青騎士グループには、カンディンスキーの他
ガブリエーレ・ミュンター(カンディンスキーの愛人)、
アレクセイ・ヤウレンスキー、マリアンネ・フォン・ヴェレフキン、
フランツ・マルク、アウグスト・マッケ、パウル・クレー
といったメンバーが所属していて、
彼らの芸術理念は皆同じ方向を向いているのだけど
それぞれの作品はものすごく個性的。
あまりにも個性的なので、個々の作品を2〜3枚観ただけで
例えば次の展示室に入った瞬間、
遠目に見えた作品が誰のものなのか分かってしまうのがスゴイ。
そんな青騎士グループ。
独自の展覧会を開催したり、年鑑を作成したりと
活動の絶頂期にあった時に、第一次世界大戦が勃発。
離散を余儀なくされた上に、青騎士のメンバーであった
フランツ・マルクとアウグスト・マッケは若くして戦死。
色鮮やかな作品群とは裏腹に、
なんだか悲しい末路の青騎士グループなのであった。
思っていた以上に、いい展覧会だった。
館内の展示室は、一部屋一部屋がこぢんまりしていて
とても雰囲気がいい。
大きな邸宅のコレクションを拝見している、そんな感じだ。
ただ床が板張りで、底の堅い靴を履いていくと
靴音がカツカツと、まぁ〜響く響く(@o@)。
展示室に入る前に、靴音に気を配るように注意書きがあるくらい。
よりによって、結構派手な靴音がするブーツを
履いていってしまったアタシ…(-_-;。
普通に歩くと大変な迷惑女になってしまう。
自分の足音が自分でも耳障りなくらいなのだ。
仕方ないから終始、抜き足差し足忍び足(笑)。
なんだかものすごーーーくアヤシイ歩き方だったと思うよ、いやマジで。
今度来るときは(いつだか分からないけど)
ゴム底の靴で来ようと、固く心に誓って外に出た。
例によって、このあとミュージアム・ショップネタと
カフェネタがあるのだけど、長くなるので別記事で…(^^;ゞ。
《TO BE CONTINUED...続く》
2011-01-13 00:48
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あけましておめでとうございます、梅屋さん。
いろんな展覧会にお出かけなのですね^^。
わたし昔、教科書でみた「馬上の二人」という
カンディンスキーの{たぶん}絵が好きでした、影絵
のようでロマンチィックな作品でした。
去年行きたかったのは、ルドンというフランスの
印象派の画家の展覧会でした、彼には黒の時代と
いう黒だけの奇妙の花とかユーモラスな生き物とか
描いてた時とパステルカラーで神話モチーフを描いた
鮮やかな時代があります、綺麗です、もしやルドン展
へも行かれました。。?
by るー (2011-01-13 22:58)
>るーさん
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
以前は本当に興味のある展覧会しか行かなかったのですが
今は美術検定の勉強の意味もあって、
今までだったら行かなかったような展覧会にも行くようにしています。
アルフィーのツアー中だとなかなかお金も時間もないので
今の時期は特に(笑)。
カンディンスキーの《馬上の二人》は、この展覧会には来ていませんが
《花嫁》という、同じような雰囲気(タッチ)の作品は来てました。
ステンドグラスみたいで綺麗ですよね。
ルドンは今まであまりお目にかかる機会がなく
作品も《キュクロプス》くらいしか知らなかったのですが
去年の夏の『オルセー美術館展』で
《瞳を閉じて》という作品を生で観ました。
こういうタッチの画家だと思っていたのですが
先日テレビで《眼=気球》を観て「こ、コレはコワイ(^^;」と
ちょっとビックリしたのでした(笑)。
by 梅屋千年堂 (2011-01-14 00:25)