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ウフィツィ美術館自画像コレクション [EXHIBITION]

1ヶ月ぶりに美術館のハシゴ。どちらも初めて訪れる美術館。
まずは損保ジャパン東郷青児美術館。

もちろんこの美術館の存在は以前から知っていたし、
ゴッホの『ひまわり』があることも知っていたが
なにぶん新宿という街が大の苦手ゆえ、なかなか足が向かなかった(^o^;。

が、現在開催中の展覧会
『ウフィツィ美術館自画像コレクション
 巨匠たちの「秘めた素顔」1644-2010』
は、フィレンツェ好き(行ったことないけど)としては
是非とも観ておきたいということで一念発起(大袈裟な…^^;)。

予め、綿密に場所を調べて出掛けたはずなのに
やはりすんなりと辿り着くことが出来ず、若干遠回りをしつつ現地に到着。
01_sompojapan.jpg

東郷青児美術館は、損保ジャパン本社ビルの42階にある。
美術館行き専用エレベーターで42階まで一気に上がっていく。

42階ってことで、「もしかしたら…」と思って愛機CX2を持参したのだが
カメラ持ってって正解。
お〜、絶景!絶景!。
02-1_42F.jpg

建設途中で既に異様に高いスカイツリー。
02_skytree.jpg

ま、他にもテキトーに何枚か写真を撮り
いつものように500円で音声ガイドを借りて、館内へ。

この展覧会はタイトルが示す通り
イタリアはフィレンツェの美の殿堂・ウフィツィ美術館内の
《ヴァザーリの回廊》と呼ばれる自画像コレクションの展示スペースから
約60人分の自画像作品を持ってきたもの。

よほど有名でなければ、
その作品と画家の顔はなかなか結びつかないものである。
この展覧会を観ることによって
「へぇ〜、あの作品を描いた画家はこんな顔の人だったんだ!」と
新しい発見があるんじゃないか?などと期待しつつ観覧。

・既に顔も名前もよく知っている画家
・作品は知っていたけど、顔は知らなかった画家
・顔はもちろん名前も作品も知らなかった画家

それはそれはまぁたくさんの自画像が時系列で並んでいる。

自画像っていうと、大体胸から上を描いたものをイメージするけど
そういうものばかりではなく、自身のアトリエに佇んでいる姿だったり
アトリエの絵の中のイーゼルに架けられた小さなキャンバスに
描かれた小さな自画像だったりと、その作風もいろいろだ。
中には「これ…どう観ても人間に見えませんけど(^^;」というような
抽象的な作品もあったりして。

ただやっぱりみんな自分が可愛いんだろうな〜。
「コレ絶対に実物より美化して描いてるだろ???」
というものが多いような気がした(笑)。
もちろん古い作品については、本人の写真が残っているわけではないから
その画家が本当はどんな顔をしていたのかは
今となっては誰も知らないわけなんだけど
ホントにこんなにハンサムだったのかな?とか
思わず疑いたくなるようなものも少なくない(^^;。

それの最たるモノという気がするのが
今回の展覧会のポスターなどにもなっている
《マリー・アントワネットの肖像を描くヴィジェ=ル・ブラン》。
音声ガイドでも
「この作品が描かれた当時の35歳よりも若く見える…」
なんて解説されちゃってたけど、
確かに少女のように若く描かれてるし、
ホントにこんなにキュートな美人さんだったのかぇ〜?
などと思わず邪推してしまうのだった(笑)。

他に印象に残った自画像と言えば
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ、
ティントレッタ(=ティントレットの娘)、
ジャン・オーギュスト・アングル、モーリス・ドニ、
エリザベート・シャプラン、ジョルジュ・デ・キリコ、
藤田嗣治、マルク・シャガール、草間彌生
と言ったところか。
ジャコモ・バッラという、未来派と呼ばれる抽象絵画の画家の自画像が
意外なことに物凄く写実的なのも新鮮な驚きだった。


ホントはね〜、美術検定を間近に控えて
今はこんな風に美術館巡りをするよりも、
家にいて勉強(というか過去問題を丸暗記^^;)してた方がいいんじゃないか?
とも思わないではなかった。

でも実際は「この展覧会そのものが結構勉強になった」というのが結論。
美術検定の過去問題集の中にしばしば出てくる、
今まで名前も知らなかったような画家の自画像もあったりして
まさに
「へぇ〜、あの画家はこんな顔の人だったんだ!」
と、ちょっと嬉しくなったりなんかして。
あ〜、来てみてヨカッタ。



ちなみに、この企画展を出たところの小さなスペースで
この美術館の収蔵品展示が行われている。
薄暗い展示室で、しっかりとガラスケースに入れられて
温度・湿度の管理がなされている(と思われる)
ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャンの3巨匠の3作品。
そのど真ん中に鎮座するのがゴッホの《ひまわり》。

テレビで何度も観たことのある作品だったけど…
思ったよりも大きな作品だった(・o・)。
ゴッホ特有の絵の具の厚塗りで、
ひまわりの花びらはまるでレリーフ彫刻のよう。

ゴッホかぁ〜。
新国立美術館で開催中の『ゴッホ展 こうして私はゴッホになった』も
行っておきたいけどなぁ…
混雑ぶりを想像するだけで気持ちが萎える(^^;。



と、いうことで次なる美術館へGO!なのだ。
(注:新国立美術館ではありません^^;ゞ)。

《TO BE CONTINUED...続く》





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『ウフィツィ美術館自画像コレクション
  -巨匠たちの「秘めた素顔」1664-2010-』

損保ジャパン東郷青児美術館にて
11月14日(日)まで開催中。
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コメント 2

えの

えぇ~?新宿苦手ですか?
ビルだらけでどれがどれやらって感じですけどね。

昔はあのビル群の中に小学校があったのです。
私が小6の時に廃校になっちゃいましたけど。

ヴァザーリの回廊は不定期公開なので、見たことないのですよねぇ。
そうか、損保ジャパンビル(安田火災の方が馴染みあり)に行けばよいのですね。
by えの (2010-10-28 01:06) 

梅屋千年堂

>えのさん
何度行っても新宿はダメですね〜。
(って、年に1〜2回行くかどうかですけど^o^;)。
もれなく迷子になります(ノ_<。)。
今日も駅構内ですっかり目が泳いじゃって…(爆)。
アタシには新宿勤務は絶対ムリ!!!そんな気がします。

でも、このたび損保ジャパン東郷青児美術館の生き方は把握したので
今後も魅力的な展覧会が開催された際には
積極的に新宿を訪れようと思います。

本場ウフィッツィのヴァザーリ回廊は
近々修復工事が行われるそうで
(工事開始日が延期しまくってるみたいですが^^;)
そうなるとますます今回の展示が貴重なものに思えてきますね。
まぁホントはもっともっと有名人(笑)の自画像も観てみたいのですが。

by 梅屋千年堂 (2010-10-28 01:28) 

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