大原美術館 [JOURNEY]
大遠征:旅ネタ其の一 《倉敷・大原美術館の巻》
5月2日(日)。
倉敷に到着して、まず向かったのが大原美術館。
初めて倉敷に来たとき以来、10年ぶりの入館だ。
10年前はただただ人の多さに辟易。
今よりも絵画だの彫刻だのといった美術に関する知識もなかったので
「なんだか期待していたほどのものでもなかった…(-_-;」という印象だった。
ここ数年、結構熱心に美術館へ出掛けたり、
美術検定のためにちょっこし勉強したりしたので
もしかしたら、10年前とは違った視点で観ることが出来るかも知れない。
そんなことを思いつつ、訪れたのであった。
大原美術館のファサード。
なかなか大仰でよろしい(笑)。
そのファサードの前に、まるで番人のように立っている、
ロダン作《カレーの市民 ジャン=デール》。
入り口の上にあった、素敵なランプ。
館内に入る。・・・相変わらず混んでいる。
しかしまぁ、都内でよく開催されるナントカ展ほどのストレスはない。
大原美術館の面白いところは、ナントカ展のような一貫性がなく
バラエティに富んだ作品群を、
一つの美術館でコンパクトに鑑賞できることだ。
10年前にはおそらくまだ名前も知らなかったであろう画家たちの作品を
あぁ、この人の作品もここにあったのか〜なんて思いながら眺める。
絵画ではクールベとかコロー、彫刻ではジャコメッティとかがその類。
モネの睡蓮は、この美術館にもあったか…。
10年前はちっとも気付かなかったけど(^o^;。
一方、10年前に訪れた時に
一番のお目当てだったのがエル・グレコの《受胎告知》。
10年ぶりにこの名画と再会。
・・・あれ?、こんなに小さかったっけ?(^^;ゞ。
もっとダダーン!とでっかい絵だったような記憶があったが
サイズは108.5×79.5cm。
現在このエル・グレコの作品が日本に存在していることは
奇跡であるとさえ言われている。
絵の買い付けのためにフランスに渡っていた児島虎次郎が
パリの画廊でこの作品を見つけたが、法外な値段が付いていたため
出資者である大原孫三郎に「グレコ買いたし、ご検討のほどを」と
手紙を送ったところ、孫三郎は即!「グレコ買え、金送る」と返事して
速攻で送金したのだとか。さすが、金持ちは違うねぇ(笑)。
しかしまぁ、その孫三郎の太っ腹のお陰で
今こうして日本にいながらにして、エル・グレコの作品を
目の当たりにすることができるというわけである。
それと、すっかり忘れていたけど、その絵の前に立ったときに
10年前にも強烈な印象を抱かされたことを思い出したのが
ホドラーの《木を伐る人》。
そうそう!!!これ10年前にもあったあった!。
頭の中の奥の方にしまい込まれていた記憶が
一瞬にして掘り起こされた気がした。
理由はよくわからないけど、一度観たら脳裏に焼きついてしまう絵なのだ。
10年前に来たときは、分館とか工芸館は「なんかツマンナイ」という印象だったが
今回入ってみると、意外に面白かった。
工芸館には、一昨年京都の記念館に立ち寄った
河井寛次郎の作品もあったりして
なんだか頭の中の色んな記憶が点と線で繋がったような感じがした。
ついでに言うと、この工芸館の建物の造りがなんともステキ。
1階の床は、木製のレンガが敷き詰められていて
それぞれが接着されているわけではないので
歩く度に足の下でガクガクと動いて、なんだか楽しいのだ。
2階の床は朝鮮張りになっていて、こちらも歩く度にギイギイと音がして
どこぞの民家で作品を観ているような気分に浸れる。
赤い蔵が印象的な中庭。
おおよそ美術館らしからぬ外観だが、
棟方志功の版画などが展示されている。
中庭に映っていた、蔵の影。
なんだか影すらもアートに見えてくる???。
本館と分館の間にある、新渓園という日本庭園は撮影自由。
池の鯉も元気に泳いでいる。
(人影に気付くと、お約束のようにワラワラと集まってくる^^;)。。
それにしても天気が良すぎーーー!!!(笑)。
・・・焼けちゃう( ̄△ ̄;)。・・・けど、もったいないからまだ観光する(笑)。
《TO BE CONTINUED…続く》
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大原美術館
5月2日(日)。
倉敷に到着して、まず向かったのが大原美術館。
初めて倉敷に来たとき以来、10年ぶりの入館だ。
10年前はただただ人の多さに辟易。
今よりも絵画だの彫刻だのといった美術に関する知識もなかったので
「なんだか期待していたほどのものでもなかった…(-_-;」という印象だった。
ここ数年、結構熱心に美術館へ出掛けたり、
美術検定のためにちょっこし勉強したりしたので
もしかしたら、10年前とは違った視点で観ることが出来るかも知れない。
そんなことを思いつつ、訪れたのであった。
大原美術館のファサード。
なかなか大仰でよろしい(笑)。
そのファサードの前に、まるで番人のように立っている、
ロダン作《カレーの市民 ジャン=デール》。
入り口の上にあった、素敵なランプ。
館内に入る。・・・相変わらず混んでいる。
しかしまぁ、都内でよく開催されるナントカ展ほどのストレスはない。
大原美術館の面白いところは、ナントカ展のような一貫性がなく
バラエティに富んだ作品群を、
一つの美術館でコンパクトに鑑賞できることだ。
10年前にはおそらくまだ名前も知らなかったであろう画家たちの作品を
あぁ、この人の作品もここにあったのか〜なんて思いながら眺める。
絵画ではクールベとかコロー、彫刻ではジャコメッティとかがその類。
モネの睡蓮は、この美術館にもあったか…。
10年前はちっとも気付かなかったけど(^o^;。
一方、10年前に訪れた時に
一番のお目当てだったのがエル・グレコの《受胎告知》。
10年ぶりにこの名画と再会。
・・・あれ?、こんなに小さかったっけ?(^^;ゞ。
もっとダダーン!とでっかい絵だったような記憶があったが
サイズは108.5×79.5cm。
現在このエル・グレコの作品が日本に存在していることは
奇跡であるとさえ言われている。
絵の買い付けのためにフランスに渡っていた児島虎次郎が
パリの画廊でこの作品を見つけたが、法外な値段が付いていたため
出資者である大原孫三郎に「グレコ買いたし、ご検討のほどを」と
手紙を送ったところ、孫三郎は即!「グレコ買え、金送る」と返事して
速攻で送金したのだとか。さすが、金持ちは違うねぇ(笑)。
しかしまぁ、その孫三郎の太っ腹のお陰で
今こうして日本にいながらにして、エル・グレコの作品を
目の当たりにすることができるというわけである。
それと、すっかり忘れていたけど、その絵の前に立ったときに
10年前にも強烈な印象を抱かされたことを思い出したのが
ホドラーの《木を伐る人》。
そうそう!!!これ10年前にもあったあった!。
頭の中の奥の方にしまい込まれていた記憶が
一瞬にして掘り起こされた気がした。
理由はよくわからないけど、一度観たら脳裏に焼きついてしまう絵なのだ。
10年前に来たときは、分館とか工芸館は「なんかツマンナイ」という印象だったが
今回入ってみると、意外に面白かった。
工芸館には、一昨年京都の記念館に立ち寄った
河井寛次郎の作品もあったりして
なんだか頭の中の色んな記憶が点と線で繋がったような感じがした。
ついでに言うと、この工芸館の建物の造りがなんともステキ。
1階の床は、木製のレンガが敷き詰められていて
それぞれが接着されているわけではないので
歩く度に足の下でガクガクと動いて、なんだか楽しいのだ。
2階の床は朝鮮張りになっていて、こちらも歩く度にギイギイと音がして
どこぞの民家で作品を観ているような気分に浸れる。
赤い蔵が印象的な中庭。
おおよそ美術館らしからぬ外観だが、
棟方志功の版画などが展示されている。
中庭に映っていた、蔵の影。
なんだか影すらもアートに見えてくる???。
本館と分館の間にある、新渓園という日本庭園は撮影自由。
池の鯉も元気に泳いでいる。
(人影に気付くと、お約束のようにワラワラと集まってくる^^;)。。
それにしても天気が良すぎーーー!!!(笑)。
・・・焼けちゃう( ̄△ ̄;)。・・・けど、もったいないからまだ観光する(笑)。
《TO BE CONTINUED…続く》
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大原美術館
2010-05-10 23:49
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