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20世紀少年<最終章>ぼくらの旗 [Music,Movie&Musical]

レイトショーを観に行って、先程帰宅。
うーむ、邦画でこんなに興奮したのは初めてかも!。

以下、ストーリーの展開上重要な部分に関するネタバレはありませんが、
これから『20世紀少年<最終章>』を観に行く予定の方で
先入観なしでご覧になりたい方はご注意ください。

結論から言うと・・・いやー、実に面白かった!!!。

到底ありっこない荒唐無稽な場面ばかりで、
時々失笑してしまいそうななるのにもかかわらず、
映画の中にぐいぐい引き込まれてしまった。
次から次へと手に汗握る展開とはこのことか。
とはいえ、始終シリアスなワケではなく
時々思わずプッと吹いてしまいそうになる場面も盛り込まれていて
ホッとさせてくれるタイミングも絶妙。

《ともだち》の正体も、もうこれでもか!と言わんばかりにもったいぶる(^^;。
子供時代の《ともだち》のお面が外される場面、
そして大人になった《ともだち》の覆面が剥がされる場面が
何度も何度もあるのだが、もうちょっとのところで画面が切り替わる(笑)。

ここらへんは、なんだか安っぽいバラエティー番組、
(つまり、いいところでCMに入り、
 CM後にまたその前のシーンを繰り返す、みたいな^^;)
を観させられているようで、後半は正直何度もイラッとしてしまった。
(上映時間が長い映画だけに)。

で、ケンヂらと《ともだち》の戦いの末、
ついにその正体が暴かれるワケなんだけど、そこでもどーもスッキリしない。
まさかこのまま終わるのではないだろうな???
と思っているところに出てくるのが、エンドロール後のエピソード。
ここで、目からウロコが落ちるように、
今までずっとモヤモヤとしていた謎が明らかになる。

このエンドロール後のシーンで、
ケンヂは自分の過去に決着をつけて、めでたしめでたしなんだけども
現実を生きる我々は、けして過去には戻れないわけで
過去の過ちや後悔を心の片隅に残したまま生きていかなければならない。
あんな風に過去の過ちを訂正しに行くことが出来たらどんなにラクか。

それだからこそ、先になって「あの時ああしていれば・・・」と
後悔しないような生き方・・・というか
“人として正しい選択”をするべきであるというメッセージが
この映画のあのラストシーンに込められているのかな?などと感じた。


ちなみにエンドロール直前の野外ライブの場面は圧巻。
いくらケンヂが元ミュージシャン?だったからって、
いきなり何のリハもなしにあんなライブは有り得まい・・・と、思っていても、
そしてこの場面で観客を感動させようという作り手の魂胆も見え見えなのだが、
まんまと感動してしまった。
音楽で世界は変わらないかも知れないけど、人の心は動かすことができる。
まさにそんなシーンだった。

ステージでケンヂが使うギターが、
ビグスビー・アーム付きの黒いレスポール・カスタムで
(借り物なんだけど)これがまた格好いいんだよね〜(*^^*)。

この野外ライブの場面が、
なんだかTHE ALFEEの夏イベとオーバーラップしちゃったりしてね。
なんかこう、妙な既視感を感じるというかなんというか。

しかし・・・
このライブ会場を上空から俯瞰した場面に切り替わった瞬間


えっ?!


と息を呑んでしまった。

そりゃ既視感あるに決まってるよ(^^;。
そこはTHE ALFEEも夏イベで使ったことのある場所だったんだから(笑)。
(どこだとは敢えて書くまい)。
ハァー、ビックリした(笑)。



映画そのものにももちろん感動したけど、
日本でもこんなにスケールの大きな映画が作れるんだ!
ということにも感動した『20世紀少年』三部作であった。

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『20世紀少年<最終章>ぼくらの旗』の公式サイトはコチラ
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なおち

先々週の第1章TV放送、先週のもうひとつの第2章のTV放送で
またすっかりはまってます(^^;)明日辺り、第2章をレンタルしようかな
と思ってますが、出たばっかりだし、まだ無理かな(^^;)
『原作とは違う結末』のはずなので、それも楽しみです(^^)b
by なおち (2009-09-04 09:51) 

梅屋千年堂

>なおちさん
アタシも先週の「もうひとつの第2章」観ました。
本編にはなかったシーンが追加されていて
丁度良い最終章への予習になりました。
アタシは原作を読んでいないので、原作の結末が気になります。
最初から読んでみたいけどなにしろ20巻以上なので
自分で揃える気には到底なれず・・・図書館で借りる???と思っても
やはり予約数がかなりの数で、今予約を申し込んでも
自分にまわってくるのはいつのことやら(^^;。

by 梅屋千年堂 (2009-09-04 23:00) 

きゅう

「第1章」は行きそびれていたところで「第2章」の前の「直前上映会」で何とか観た私ですが、「第2章」に行きそびれていました。

「きっと今回も直前が…」の期待も虚しかったわけですが「もう一つの第2章」を観てから最終章に望みました(今回は早めの9月2日のレイトショーで)。

「ともだち」は○○だろうな…と思っていたのですが、当たっていたような、いないようなで頭の中が「???????」のまま例のライブシーンに。
最後になって話が頭の中でまとまった感がありますが、再度第1章から続けてみてみたい気もします。

私は考えの浅いタイプなのでラストシーンで梅屋さんのように考えることもなく「おぉ、そういうことか」で終わってしまいました。
梅屋さんの域にはまだまだ修行不足です。
by きゅう (2009-09-11 02:56) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
原作マンガでの《ともだち》の正体はなんとなく知っていたので
あの、ロボットを倒すシーンの最後で「あぁやっぱり!」と思いきや
あのケンヂの一言ですよ・・・「もうやめろ、◯◯◯◯のフリするの」。
えーっ?!でした。
だけど、今になって現実的に考えると
小学生にとって同級生の死なんて大事件だと思うのに
みんながみんな揃いも揃って死んじゃった同級生を勘違いしてた・・・
なんてことあるかー?!と、思いましたよ。
7〜8人いたらフツーは一人くらい思い出すだろーよ、
「フナの解剖の前日に死んじゃったのは◯◯◯◯だ」って!!!
・・・などと無粋なツッコミを入れてはいけませんね(^^;。

再度第一章から続けて観てみたい、はアタシも同感です。
3本セットのBOXセットが出たら買ってしまいそうでヤバイです。

by 梅屋千年堂 (2009-09-11 21:36) 

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