鎌倉散策【3】 [JOURNEY]
鎌倉散策【3】 葉祥明美術館の巻
ここも秋ツアーパンフのロケ地に使われていた場所。
(あいにく巻末のメイキングページのみの扱いですが・・・)。
円覚寺を後にして、横須賀線沿いに400mほど南下。
そこで線路を渡って左に折れると
“あじさい寺”として有名な明月院へ向かう道なのだが
この道沿いに葉祥明美術館が建っている。
美術館と言っても建物自体は小さな洋館で
ボーッと歩いていたら気付かずに通り過ぎてしまうかも知れない。
扉は閉ざされていて、なにやら注意書きみたいなものが見えたので
「まままさか、休館?!。年中無休って書いてあったのに?!」
と、イヤ〜な予感が走ったがそうではなかった。
館内にネコの独歩(ドッポ)くんがいるので
ネコが苦手な方やワンちゃんをお連れの方は
予めお知らせください、という注意書きだった。
そして扉が閉ざされていたのは、暖房維持のためだった。
実はここを訪れるのは初めてではないけれど
前に来た時はミュージアムショップだけ観て出てきてしまったのだ。
ちょっとドキドキしながら扉を押し開けると・・・
・・・いきなり“ネコの独歩くん”がいた(=^..^=)。
しかし独歩くん、まったく動じる気配もない(笑)。
入るとすぐにミュージアムショップがあって、
チケットカウンターもそこにあるんだけど・・・誰もいない。
「どうしよ(^^;」と、思ったら呼び鈴の音を聞きつけて
スタッフの方が出てきてくださった。
入館料は¥700。
「こちらの部屋から時計回りにご覧下さい」と
カーテンを開けて隣の部屋に通された。
なんだかこのカーテンが《葉祥明の世界》の入り口って感じでワクワクする。
ちょっとアミューズメントパークのアトラクションっぽい。
館内、アタシの他には誰もいないのか、シーンと静まりかえっている。
最初の部屋は《企画展示の部屋》で、
現在の展示はは「天水から〜有明海の眺め〜」展だ。
一回りして次の《油絵の部屋》へ。
と、ここの絨毯に目が留まる。・・・見覚えアリ。
ここって写真撮影どうなんだろ?と思いながら
あたりを見回すと
【作品保護のためフラッシュ撮影はご遠慮下さい】
とあった。
てことは、フラッシュ焚かなければ撮影オッケーか。
(エリアによっては撮影自体が禁止されているところもあった)。
そんなワケで絨毯撮影(笑)。
秋ツアーパンフ巻末のメイキングのページで
王子がドッポくんと戯れているのがこの部屋、というわけだ。
この部屋ではDVDも上映されている。
上映されていたのはこのDVDだった。
で、この部屋は《油絵の部屋》ってくらいだから
葉祥明の油絵作品が展示されているんだけど、
アタシ今まで葉作品に油彩があるとは思いもしなかった。
てっきりすべて水彩だとばかり思い込んでいた。
どの作品も殆ど初めて観るものばかりだけど、なんだか懐かしい感じ。
また、別記事で書こうと思っているんだけど
アタシは葉祥明の作品を観ると、中学時代の記憶が甦ってくるのだ。
《油絵の部屋》を出ると、そこには階段が。
ここも撮影に使われていたよね〜。
手摺りに寄りかかったり、ギター抱えて座ってたり。
階段を上がったところにソファが一脚。
アタシ以外に誰もいないと思っていたら、もう一人だけ女性のお客さんがいて
ソファに座ってそこにたくさん置いてある葉祥明の絵本に見入っていた。
階段上がって正面の部屋は《お父さんの書斎》と呼ばれていて
いわゆる葉祥明の作品とは一味違ったデッサンが展示されている。
いやーっ、葉祥明、おそるべきデッサン力!!!。
シンプルな葉作品を観て「誰にでも描けそう」なんて思う人もあるようだが
そのシンプルな作品は、
すべてこの凄いデッサン力に裏付けされたものだと思うと
絶対「誰にでも描ける」ようなシロモノではないと判る。
ピカソなんかにしてもそうだけど、
誰にでも描けそうだったり、まるで子供の落書きみたいな絵だったりしても
その基盤には実は物凄い観察力とデッサン力が秘められてたりするのである。
《お父さんの書斎》から、隣の《クロウドの部屋》へ。
ここには小さな水彩画が展示されている。
そして絵画の他に、葉祥明が自らコレクションした
外国製のテディベアやオモチャや絵本なども展示されていて
くま好きの梅屋千年堂、絵画よりも思わずこっちに見入ってしまった(^o^;。
そしてその隣が《リラの部屋》。
ここでも水彩画を展示。
10歳の女の子をイメージした部屋の内装になっており
ここもまさしく秋ツアーパンフの撮影に使われた部屋の一つである。
だって、ホラホラ!見てよ。
いるじゃない、王子がまたがってたヒツジさんが(笑)。
で、左のテディが王子に抱っこされてたヤツかな〜???としばし観察。
・・・なんか違う気がする(-"-?。
と、部屋の中に入り込み、見渡してみると・・・
いたっっっ!(*^^*)
ベッドの上に鎮座していた。
ブルーのリボン。コイツに間違いない。
と、ヒツジやテディベアに気を取られて
全然作品観てないだろ?と思われるかも知れないけど
ちゃんと観ているよ(^o^;(ホントだよ〜)。
可愛らしいドレッサーの上に
『ことばの花束』という詩画集が3冊置いてあったので
思わずドレッサーの椅子に座り込んで、
しばし読みふけってしまったよ。
さて、最後の部屋は《クロウドの部屋》の向かいにある《言葉の部屋》。
葉祥明の“詩人”としての作品が展示されている。
白い紙に直筆で、葉祥明による詩が書かれて展示されていた。
一通り見学して廊下に出てくると、
いつのまにやら先ほどのソファで独歩くんがお昼寝中。
まるで日光東照宮の眠り猫!!!(笑)。
アタシが隣に腰掛けて、絵本を読もうが写真を撮ろうが全く無反応(^o^;。
もぉ〜、知らない人に慣れきってるらしい。
ここにしばらく座って、来館者の感想ノートを読んでいたんだけど
その間もずーーーーっと寝息を立てて気持ちよさそうに眠っていた。
ちょっと動いた時に肉球が露わに・・・
肉球触りたい衝動にかられたけど
あんまりネコの扱いに慣れてないのでやめといた(笑)。
帰り際ちょっと突っついてみたけど、やはり無反応。
独歩くん、かなりの大物らしい(^o^;。
他に殆ど人がいなかったせいもあるんだろうけど
なんだかこの美術館、まるで自宅のように気持ち良くくつろげてしまったよ。
来てみてヨカッタ。
この後ミュージアム・ショップでいくつかお買い物したんだけど
それはまた別記事で。
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葉祥明美術館に関する情報は
葉祥明オフィシャルサイトをご覧下さい。
葉祥明美術館、私が思っていたより、ずっと素敵ですね!
これは行ってみたくなるなぁ。
個人の美術館で、こういうお屋敷みたいなのいいですよね。
小淵沢の「東君平」さんの童話館もこんな感じで、とても素敵でした。
ゆっくり中で作品を読めるのって、幸せな時間ですよね。
独歩くん?(ちゃん?)にも、ぜひ会いたいなぁ~。
by ありんこ (2007-01-26 12:16)
>ありんこさん
あ、ホント?想像と違ってた?。
確かに葉祥明美術館は、“美術館”というよりも
“ギャラリー”と読んだ方がしっくりくるかも知れないね。
本当に可愛らしい洋館で、のんびりくつろげますよ。
(多分ガラガラに空いていたせいもあると思うけど)。
独歩くんはかなりの大物ですよ〜(態度も体も笑)。
by 梅屋千年堂 (2007-01-26 13:17)
すごいくつろげそうな空間ですねぇ。
クマもいいけど、独歩くんもかわいい~♪
by しゃち (2007-02-01 00:00)
>しゃっちゃん
ホントに小さな洋館なので
混雑してると最悪だと思いますが(笑)
この日みたいに空いていたら、とても居心地のいいところですよ。
この独歩くんのリラックスぶりが
それを如実に物語っているような気がします。
by 梅屋千年堂 (2007-02-01 01:01)