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マーティンD-28という伝説 [READING]

何日か前、何気なく小田(和正)さんの公式サイトで
小田さん関係の書籍のページを眺めていて
この『マーティンD-28という伝説』という本に
小田さんのインタビュー記事が掲載されていることを知った。

今まで小田さんが、自分の楽器について
詳しく話しているのってあんまり聞いたことなかったなぁ・・・と思い
一体この“マーティン D-28”について
どんなことを語っているのだろう?と興味津々。
ネットで即購入して読み始めた。

この本自体は、実はそんなに新しいものではなく
2003年にエイ文庫から出版されていたものだった。
エイ文庫と言えば『レスポール読本』を出した、あのエイ文庫だし
それを出してるエイ出版社と言えば、
あの『ヴィンテージ・ギター』シリーズのエイ出版社である。

本の中身は、主に

・マーティンD-28が刻む記憶と記録
・D-28フォト・ギャラリー
・歴史上もっとも有名なD-28物語
・D-28 名プレーヤーの肖像
・彼らがマーティンD-28を選ぶ理由(わけ)
・達人達、D-28を語る

という5つの章から成り立っている。

マーティンD-28の細かいスペックについて書かれている
いくつかの章は専門用語が多すぎて
正直言って何がなんだかさっぱりワカラナイ(^^;。
興味深く読めたのはやはり
・D-28 名プレーヤーの肖像
・彼らがマーティンD-28を選ぶ理由(わけ)
の2章である。

小田さんのインタビューが出ているのは
“彼らがマーティンD-28を選ぶ理由(わけ)”の部分だ。
ここではミスチルの桜井和寿、THE ALFEEの坂崎幸之助、
小田和正、マイク真木の三世代にわたる4人が
自身の所有するD-28についての個別のインタビューが掲載されている。

今、サラっと書いてしまったが・・・
そう・・・

THE ALFEEの坂崎幸之助も入っていたのだ!。

ええええ〜〜〜!!!
そんなの全然知らなかったヨ〜!!!(^^;(^^;(^^;。
なんで『レスポール読本』にはチェックを入れてるくせに
この『マーティンD-28という伝説』の存在を知らないんだ?!アタシっ。
わからんなぁ〜・・・
オフィシャルなどでの告知を見逃したか、
あるいはレスポールほどマーティンには強い興味がなかったか・・・
(確かにそうなんだけど^^;)。

とにかく、届いた本をペラペラっとめくった時点で
幸ちゃんの顔がチラッと見えたので「エッ?!」とビックリしたのだ(^o^;。

ここでも幸ちゃんは今年のDVDパンフ公式版張りに
マーティンと他のギターの使い分けについて熱く語っていた。
なんでも幸ちゃんが使っているこのD-28は
'86年頃、テキサスにいる友人から売りに出されることを教えてもらって
手に入れたものなのだそうだ。
それって、王子が'59年製のレスポール・スタンダードを入手した時にも
お世話になった“テキサスの友人”と同じ人物なのだろうか。
う〜ん、どんな人なのか実に気になるぞ、“テキサスの友人”(笑)。


一方小田さんの方は、相変わらずの小田節炸裂!(爆)。
「ガロなんてD-45を3本も並べてまるでラスベガスだったよ」
「D-45を持つのは、田舎者は平気だろうけど(笑)、
 都会の人間にとってはとっても気恥ずかしくて俺はD-41を選んだ。
 (本当は高くて買えないだけなんだけど笑)」
などなど・・・(笑)。

極めつけはインタビューのラスト。
「日本のギターだって、もうマーティンを追いかけるのはやめたほうがいい。
 ノーベル賞がひょんなきっかけから生まれるように
 楽器だって独自な研究をしていけば日本にもすごいものが
 生まれるんじゃない?」

それまでマーティンを初めて手にした時の喜びや
他のギターにはないマーティンの良さを散々語っておきながら
日本のギターはマーティンを追いかけるのはもうやめろ、と・・・(^^;。
まぁ確かにある意味ごもっともな意見なのかも知れないけど(笑)。

ちなみに、小田さんが初めて手に入れたマーティンは
D-41で、これはお母さんのへそくりで買ってもらったものなのだそうだ。
ところがこのD-41、後に盗難に遭ってしまい
随分探したけど出てこなかったのだそうだ。
・・・ガッカリしただろうねぇ。
お母さんに買ってもらった初めてのマーティンだったのに。

ところが!
その盗まれたD-41が、ナント!最近になって出てきたのだそうだ。
どういう経緯で戻ってきたのかはこの本には書かれていないけど
それってスゴイことだよね〜!。
なんだろう?、もしかして
楽器店とかオークションで売りに出されていて、
シリアルNoから小田さんのだ!って判明したのだろうか?。
いやぁ〜、そんなことってあるんだねぇ〜。
その楽器を持つべき人のところに戻った、ってことだね。
小田さんもさぞかし嬉しかったことだろう。


そんなワケで、部分的にはかなりマニアックな内容ではあるが
非常に面白い読み物であった。

マーティンD-28という伝説

マーティンD-28という伝説

  • 作者: ヴィンテージ・ギター編集部
  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 文庫




もちろんコチラもオススメ〜!

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《オマケ》
小田さんと言えば・・・
公式サイトによると、小田さんの曲の歌詞を英語に訳すために
何日かロスへ行っていたらしい・・・。
もしかして英詞のCDでも出す気なのか?!。
“Back Streets of Tokyo”みたいな・・・?。


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コメント 2

しゃち

マーチィンD-28という伝説買ったんですね。
私も持ってますよ~。確か発売と同時に買ったような。。。
うめちゃんの記事見たら、もう一回読んでみようかなと思ってしまった(笑)
目につくとこにあるし(^^)♪
by しゃち (2006-09-09 00:34) 

梅屋千年堂

>しゃっちゃん
しゃっちゃんは持ってたんだね〜。
アタシ全然知らなかったよ、この本の存在を(^^;。
そしてマーティンがこれほどまでにスゴイギターだということも
理解していませんでした・・・(^o^;。
やっぱマーティンなんだねぇ〜・・・(しみじみ)。
by 梅屋千年堂 (2006-09-09 23:46) 

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