中村征夫写真展 海中2万7000時間の旅

前々から行こう行こうと思っていた
“中村征夫写真展・海中2万7000時間の旅”を
ようやく観に行ってきた。

中村征夫氏と言えば・・・
憶えている方も多いと思うが、今から10年以上前（だと思う）
幸ちゃんがTOKYO FMの“のるそる”というラジオ番組でDJを務めていた頃
何度か番組のゲストに訪れた水中写真家である。

番組内の企画で、
幸ちゃんが中村さんの事務所の社歌の編曲をしたなんてことも
確かあったように記憶している。
（どんな社歌だったかは、全然憶えていないけど
　確か事務所までの道案内みたいな歌だったような気がする…笑）。

番組に呼ばれた中村さんの話がものすごく面白くて
すっかりファンになってしまったアタシ。
写真集やエッセイも結構読み漁ったものだった。

そんな中村さんの写真展が、
恵比寿にある東京都写真美術館で開催中だというので
久々に中村さんの美しくも楽しい写真の数々を観に行くことにした。

展示は以下の5つのセクションで構成されている。

I.　「海中2万7000時間の旅」より
II.　「日本列島海中百景」より
III.　「全・東京湾」より
IV.　海の博物誌
V.　静謐なる海へ

南の海の鮮やかな魚や海中生物は当たり前のように美しい。
本当になんでこんな色やカタチである必要があるのかと思ってしまう。

けれど、そんな目に楽しい海の生き物たちよりも
もっと心を動かすものは“全・東京湾”の魚たちだ。
決して美しいとは言えない東京湾にも
たくさんの生き物がここで生きていくために頑張っている。
空き缶を巣にして暮らすハゼの仲間だったり
餌を奪い合うヒトデだったり、ロープや釣り糸に散乱するイカだったり。
そして頑張ったけどついに息絶えてしまった魚の姿の写真などもある。

そして、意外なことに一番《スゴイ！》と思ったのは
最後のセクション“静謐なる海へ”のモノクロ写真だった。

カラー写真だからこそ、その美しさが伝わってくるのだという気がするし
モノクロの海中写真ってどうなの？（何がなんだかわかるのだろうか？）と
思っていたが、いやはやなんのその！。
カラー写真で撮影されていたらおそらく気付かないであろうことが
モノクロ写真で見えてくる。
これにはちょっと新鮮な驚きを覚えた。

このモノクロ写真のセクションを
展示の最後に持ってきた意図がよく理解出来た。

ちなみにこのセクションには、
ザトウクジラの親子を撮影した写真が
そのクジラの実物大に引き延ばされて展示されているのだが
この巨大な写真がまた！物凄い迫力。
会場の広さの関係で、離れたところから観ることが出来ないが、
それゆえそのデカさを実感することが出来る。
海の中でこんなにデカい生物に遭遇したら・・・
そりゃもう感激モンに違いない。

実は、今日この美術館に中村征夫さんご本人が来場していたのだ。

美術館に入って、この写真展が開かれているフロアに着いたら
目の前に中村さんがいたのでビックリした（＠o＠）。
雰囲気からすると、他に仕事がない日などは
ここへ来て来場者とお話をしたりして下さっているのだろうか。

写真展のプログラムにサインを入れて頂くことも出来るようだったので
￥2,300のプログラムを購入し、サインと握手をしていただいた。
1945年生まれの中村さんだが、
とてもその年齢を感じさせない若々しさだ。
改めてファンになっちゃったよ〜（*^o^*）。

▼これがそのプログラムにいただいたサイン。

なかなか達筆な中村さんなのである。
真ん中のイラストは人によって違うものを描いてくださるのだが・・・
なんだろ、コレ・・・（^^;（^^;（^^;。

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『中村征夫写真展 海中2万7000時間の旅』
9/18 (月・祝）まで
東京都写真美術館にて開催中

中村征夫公式ページは↓コチラ
http://www.squall.co.jp/

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中村征夫 海中2万7000時間の旅

• 作者: 中村 征夫
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2006/08/09
• メディア: 大型本

梅屋千年堂的に、↓このへんの本もオススメ。

全・東京湾

• 作者: 中村 征夫
• 出版社/メーカー: 朝日新聞社
• 発売日: 1999/12
• メディア: 文庫

海中顔面博覧会

• 作者: 中村 征夫
• 出版社/メーカー: 情報センター出版局
• 発売日: 1987/09
• メディア: 大型本

海も天才である

• 作者: 中村 征夫
• 出版社/メーカー: 角川書店
• 発売日: 1992/07
• メディア: 文庫

コメント 7

なんだか久し振りかなぁ～

お仕事の帰りに行ってきたのですか？
もちろんお名前は存じ上げてますが、こちらで写真展は開催されては
いませんので・・・－－；

サインもワンカットの絵もその場でサラサラっと描かれてしまうのでしょう。
それも才能ですよね（＾＾）
達筆でいらっしゃいますね！
私も単行本に内○康○先生のサインを入れてもらいましたが（先月）
惚れ惚れするくらい上手いサインで感激しました！
サイン会があるから練習もされるのでしょうが、やっぱりこれくらいの
年代の方は字は大抵の方が大変お上手ですね！

梅ちゃんの宝がまた一つ増えましたねぇ～(^_^)
心に休息時間だったのではありませんか？
by 絵夢 (2006-09-07 01:31) 

中村さん懐かしいな〜。
のるそるで東京湾のお話していたの憶えてるよ。
あと社歌もやってた、やってた！私も道案内だったと思う（笑）
美術館のHP見てきたんだけど、トゲトサカって珊瑚？？キレイだね〜。
でもほんと、なんでこんな色をしているのか不思議。

イラストは・・・もしかしてハリセンボン？？？
by ちえぞう (2006-09-07 21:28) 

＞絵夢さん
昨日は仕事は休みでした。
仕事が終わってからじゃとても間に合いませんワ（^^;。
ホントは今ひとつ体調不十分だったんですが
昨日行っておかないともう行くチャンスがないと思って出掛けたのです。
しかし、すっかり癒されましたよ・・・（でもやっぱり疲れた・・・笑）。

＞ちーちゃん
中村さん、61歳とは思えないほど男前だったよ〜（*^o^*）。
社歌は♪乃ぉ〜木坂ぁの〜・・・みたいな出だしで
最後は♪あぁ〜あぁ〜な〜かむらい〜くおの事〜務所〜だ〜よ〜・・・
ってな感じの終わり方じゃなかったっけ（^^;。
サイン貰う時にまさか「社歌歌ってください」とお願いするわけにもいかず
（第一もう中村さんの事務所は乃木坂ではない笑）
モヤモヤした気分が続いてます（^^;。

そっか！ハリセンボンか！。そういわれてみればソレっぽい！。
しかしね、中村さん、アタシの顔見るなり
パッと閃いたようにこのイラスト描き始めたんだよね〜・・・（笑）。
アタシって、もしかしてハリセンボンぽい？？？。
by 梅屋千年堂 (2006-09-07 22:55) 

そうでしょうねぇ・・・とても夕方からでは間に合わないと・・・
やはり体調は万全ではないのすね。。
夏の疲れも出てくる頃だと思います。
私も２～３日頭がふかっとしたりで朝はお目覚め悪く・・・
私も人のこと言えませんが、やっぱり睡眠は大事ですね！
梅ちゃんもくれぐれも気を付けてくださいね。
私は来週健康診断です！今年もオールA判定となりますか？？
なんだか視力も低下してるような気がするしーー；

今日は・・・・・初体験の『返金』がやって来ました！(>_<;；；
こんな気持ちになるんですねぇ。。。
でも、大体この会場は収容人数少なすぎですよ！
ALFEEさん、この規模でよく承諾されたなぁ～と思いながら振り込みました。
残念ですが諦めるしかないです。
でもでも・・ショックだ～ーー；；
by 絵夢 (2006-09-08 00:28) 

＞絵夢さん
夕方てーか、すっかり夜ですからねぇ〜仕事終わるの。
もう何処にも遊びに行けませんよ（泣）。
この日はね、前日遅くまで起きてたのに早起きして美容院へ行った上
その足で恵比寿まで行ったのでヘロヘロだったんだけど
基本的に元気なのでご心配なさらずに(^^ゞ。
翌日が休みだとついつい油断して夜更かししてしまうんですよ（アホや）。

返金ってもしや「なら100年」ですか？。
いや〜、なかなかの激戦だったみたいでよね。
初の返金はショック大だと思いますが、そのうち慣れます（爆）。
他できっといいことありますよ！。元気出してくださいね。
by 梅屋千年堂 (2006-09-08 00:44) 

素敵な写真ですね。
お疲れではあったけど、癒されてきたのかなー?
イラストの写真、私もみた瞬間「はりせんぼん?」って思いました。
でも、横の丸がよくわからなかったので(つい拡大できないかクリックしちゃったよ～(^^;)・・・もしやあれは胸びれなのかな?
梅ちゃんを見て描いてくれたんですね～。(似ているかなぁ???)
特大のクジラの写真、私も見てみたいです。
それにしても、早くも芸術の秋が到来ですね♪
by ありんこ (2006-09-08 13:03) 

＞ありんこさん
中村さんの海中写真はホントにいいですよ〜。
なんでも中村さんの撮り方はバシバシ撮りまくるというよりも
シャッターチャンスをひたすら待って狙い撃ちするのだそうです。
そのせいか、お魚たちがカメラ目線の写真が多いような気がします（笑）。

芸術の秋、ですよね〜。
9月12日からは国立西洋美術館でベルギー王立美術館展が始まるので
なんとか今月中に行かれればなぁと企んでおります。
by 梅屋千年堂 (2006-09-08 14:56)