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ハリー・ポッターと謎のプリンス [READING]

何日か前に読み終えた。

以下、内容に関するネタバレあり。
今まだ『ハリー・ポッターと謎のプリンス』を読んでいる途中の方、
またはこれから読もうと思っている方は
ご覧にならない方がよろしいでしょう。







第1巻が発売になった当初から全7巻で終わると公言されていて、
しかも物語のラストは、作者であるJ.K.ローリングの金庫に保管されているという
『ハリー・ポッター』シリーズの第6巻。
いよいよ物語は大団円、
ハリーとヴォルデモートの命を賭けた一騎打ち(?)へとに向かっていく・・・。

とは言っても、アタシ的に前巻の『不死鳥の騎士団』や
その前の『炎のゴブレット』が、それ以前の3巻に比べて
どうもいまひとつだったので、正直今回の『謎のプリンス』も
あまり期待はしていなかった。
4巻と5巻は、誰か殺せばいいってもんじゃ〜ないでしょー?
という感じがしたし、
ストーリーも前半は淡々と進行し、
ラストの数章で激しく盛り上がって終わるという
ある種パターン化されてしまった感が否めなかった。
(だから『炎のゴブレット』の映画も結局観ていない)。

そしてまた最新刊『謎のプリンス』でも死人が出るという。
・・・と、噂を訊いただけで既にそれが誰なのか
予測がついてしまったけどね(^^;。
更にラストの数章の激しい展開ぶりも相変わらず。

・・・と、ここまで読むと
梅屋千年堂的に『謎のプリンス』はやはりイマイチだったのか?
と、思いきや!!!
そんなことはなかったのである。

今回命を落とすのが誰なのかが判ってはいても、
その死に様が過去の2人とは比べようもないくらいに壮絶で
第26章から先は涙なくして読めない!のである。
本を読んでいてこんなに涙が出たことってあんまりないなぁ…(^^;。
それくらい物凄かったのだ。



『謎のプリンス』は、今までの5巻に比べると
ミステリー小説の色合いがかなり濃かったように思える。
読みながらあれこれ推理していくのは結構面白かった。
(ただ、最後の最後にいろんな謎が解き明かされる場面は
 やや説明的で、よくある推理小説にありがちな展開で
 ちょっと興醒めしなくもなかったが・・・)。

アタシはてっきり“半純血のプリンス”とは
ハリーのお母さんなんじゃないか?と思ってたんだけどねぇ・・・
(ハリーのお母さんはマグルってことになってたけど
 実はそうじゃなかった!とかね・・・)
これはちょっと予想外の展開でどんでん返しを食らった。

で、“プリンス”の正体は結局◯◯◯◯だったんだけど
こいつがまたかなりの曲者で(笑)。
裏切り者なのか?そうじゃないのか?。
◯◯◯◯を最後まで信じて死んでいった校長先生は
(あ、言っちゃった( ̄m ̄))
ハリーの言うように無駄死にだったのか?。
(いや、そんな筈は絶対ないんだけどね)
裏切り者じゃなかったとしても、
今回◯◯◯◯がしたことが許されていいのか?。

◯◯◯◯と一緒に逃げたマルフォイの運命は?。
R.A.Bとは一体どこの誰なのか??。

様々な謎を引きずったまま、第7巻へと続いていく。

唯一の師であるダンブルドアを失ったハリー。
2人の友人に支えられて、
だがしかし最終的にはたった一人で
ヴォルデモートとの戦いに挑む・・・。

なんかこの展開、『スター・ウォーズ』によく似てる(^o^;。
ハリー=ルーク
ダンブルドア=オビ・ワン
ロン=ハン・ソロ(←そんなにシブくも格好良くもないが…^^;)
レイア=ハーマイオニー
大きく異なるのは、ハリーには恋人(ジニー)がいるって点か。



ま、おそらく最後には善が勝ち悪が滅びるのだろう
・・・な〜んて思ってたら!
J.K.ローリング、こんな大胆発言を?!。
          ↓↓↓
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20060627it16.htm

あくまでも《明言》はしてないけど
いいのかね、こんなこと言っちゃって。
全世界のハリポタファンから
「ハリーを殺さないで!」って抗議運動が起きそうだね、こりゃ(^^;。

てかさ〜、著者自らネタバレすんなよーっ!(▼▼メ)。
ま、単なる販売戦略的思わせぶり発言とも思えなくもないけど…。


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コメント 4

ありんこ

読み終わりましたねー。
感想は載せないのかな?と思っていたけど、ふふふふ、載りましたね。
ごめんね、ネタバレしてしまって・・そこで見当がついていたとは。
私は妹から聞くまで、ロン辺りかと信じて疑わなかったのに(^^;
(5巻あたりはあのファミリーに死の影が濃くなかった??)
ちょっと興ざめしているのは、やはりどんどん死んでいくこと。
某漫画家もどの作品でも、どんどん人を殺していくので、イヤになってしまったことがあるのですが、この人もそうかなぁ・・と思って。
ハリーも生きてなさそう・・と思ったところに、今朝の朝刊でしょー?
笑ってしまったよ・・・。でも、これは作戦であって、最後の最後に気が変わって、生き残って欲しいですよね。
それにしても、許せない(?)混血の王子~!!
今度は、このことでハリーに貸しを作ったことになるのかなぁ??
それでも重いよー。ダンブルドアが亡くなってしまったのは・・。
前に貸しを作ったネズミ(笑)と二人で、最終決戦には、大いに活躍して欲しいものですね。
それにしても、本当に壮絶でショックな亡くなり方でした・・・(T_T)
by ありんこ (2006-06-28 21:33) 

梅屋千年堂

>ありんこさん
読後なかなか感想を載せる機会がなくてね〜(^^;。
なんだかさ〜、どんどんダークになって行くよね・・・。
せめて救いのある終わり方であって欲しいね。
ちなみに、
突然ですが最終巻で命を落とすと思われる登場人物大胆予想!
・スネイプ
・マルフォイおよびマルフォイ父
・ルーピン
・ロンのパパ(アーサー)
・もちろんヴォルデモート
・そして・・・ハリー?!。
って、これじゃ大勢殺しすぎ?(^^;。
狼人間に噛まれたロンの兄ちゃん(ビル)も危なさそうだけど
意外に半狼人間として大活躍しそうな気配?!。

しかし何だかんだ言って、
やっぱりハリーは死ななそうな気がするアタシです。
(そんなことになったらJ.K.ローリングのこと嫌いになってやる〜笑)。
by 梅屋千年堂 (2006-06-29 01:09) 

ありんこ

本当、最初の頃の、最後にすかっとするような終わり方でなくなって、どんどん不穏な空気で終わっていくのが落ち着かなくて、私はいや~(^^;
梅ちゃんがあげた人物、多いような少ないような??
小物はまだまだ、たくさんいるってことかな(^^;
ハグリッドや、ロン、ハーマイオニーに、ジニーはとりあえず無事な予想ですね!
ハリー、私は死んでしまうような気がしてならない・・・・。いきなり最終巻でハリーはじめ、何人もが死んでしまったら、ショックが大きいだろうからと、今までの巻で少しずつ味方を殺していったんじゃないだろうかー?なんてこれは変な勘ぐりかな??
ロン一家は双子たちも含めて、生き残って欲しいなぁ。
私はスネイプは生き残りそうかも・・・・・・と思ってます(^^;
by ありんこ (2006-06-30 10:44) 

梅屋千年堂

>ありんこさん
アホ臭いハッピーエンドは願い下げだけど、
読者のほとんどがハッピーエンドを期待してる筈だよね。
そんなハリーが死ぬなんて道徳的にいけません!。
それとも、自己犠牲の美学を全面に打ち出してしまうのかなぁ。
「自分の死後に他の作家が、物語を続けてしまわないために」
ハリーを殺してしまうのだとしたら、そりゃ作者のエゴもいいとこだよー。
・・・でもまぁ、今思いついたんだけど・・・
例えばヴォルデモートを倒した何十年後、
最終章あたりでハリーの老後を描いて、老衰で死ぬなら許せるかも(^^;。
by 梅屋千年堂 (2006-07-01 14:23) 

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