たしかなこと【1】 [READING]
『小田和正インタビュー たしかなこと』を読み終えた。
インタビュアーの小貫信昭氏の“はじめに”によれば
この本は、最近小田和正に興味を持った人向けにまとめたのだそうだ。
ということは、20年以上も昔っから、興味を超越した(笑)興味を持っている
アタシのようなファンには物足りないと言うことなんだろうか???
・・・そんな一抹の不安を抱えながら読み始めたのだが、
なんのなんの!
20年来のファンが読んでも十二分に楽しめる内容だった。
なにしろ小田和正という人、
店主が夢中になっていた頃('80年代)には
メディアというものには殆ど姿を現さず、
コンサートでのMCも、99%曲紹介、
その人となりを知るには、これまた全部が全部本当かどうかわからない
音楽雑誌等のインタビュー記事だけが頼り・・・
当時中学生だった店主にとって、
小田和正はか〜なりミステリアスな中年おやじ(笑)だった。
そんな、多くを語らなかった小田さん(急に“さん”付け…笑)が、
去年の秋にTBSでオンエアしていたテレビ番組『風のようにうたが流れていた』や
この『たしかなこと』では、実にいろんなことを語ってくれている。
子供の頃の話から、東北大学や、早稲田の大学院時代の話、
5人になったオフコースの話、ソロになってからの話、
声の話、曲作りの話、建築の話・・・。
いや〜・・・やっぱり小田さんってスゴイや。
小貫氏曰く
「ちっとも特別じゃない小田和正
-小田和正にあって、あなたにないものなんて、実はそれほど多くはない」
ということだけれども、否、やっぱり小田さんは特別な人である。
確かに本を読んでみると、小田さんは決して天才というわけでなく
他人がビックリするような努力を積み上げてここまで来た人である、というのは分かる。
でも、その「他人がビックリするような努力を、誰しもが出来るかどうか」
ってーと、絶対そうじゃない。
精一杯努力できるかどうかっていうのもある種の才能じゃないかと思う。
(だって、ど〜しても努力が続かない人って世の中に一杯いるじゃん?自分も含めて…^^;)。
そんな『努力の人』小田さんは、一生懸命やってないヤツを見ると
「どうしてもっと頑張らないんだろう?」とか「こいつダメだな」とか思ってしまうらしい。
自分にも他人にもすこぶるキビシイのだ!。
・・・小田さんが職場の上司だったら、ちょっとたまんないねぇ(^^;。
でも、こんな上司だったら、自分がどんどん伸びそうな気もするけどね。
基本的に小田さんはいわゆる『えぇかっこしぃ』なんだと思う。
しかしそれがうわべだけじゃないからめちゃくちゃカッコイイ!。
さっすが、店主が20年以上も惚れ続けただけのことはある(笑)
《TO BE CONTINUED・・・明日に続く》
初めまして!
関連記事から飛んできたのですが、
あまりに共感できてしまったので、思わずコメントします。
そうそう、その「努力できる才能」がみんなになくて、彼にあるものなんですよね。それが特別の才能だって本人が気づいていないところがミソですが。
最近の世の中の評価を見て、"私の見る目は確かだな。ふっ”と思ってしまうこと、ありませんか?(笑)私はそうです。ではでは!
by sumibozu (2005-06-27 12:58)
>sumibozuさん
ようこそおいで下さいました。
アタシの稚拙な感想文に共感してくださってありがとうございます。
“私の見る目は確かだな”はあります!!。
特にこの年齢になってきますとね(笑)。
小田さんしかり、アルフィーしかり。
ど〜だ!みたか!。
アタシの選んだアーティストは、20年以上経ってもバリバリの現役だ!と。
ファンであることを誇りに思えるのは、嬉しいことです。
by 梅屋千年堂 (2005-06-27 20:57)