謎解き「ゴッホと文化財」展【1】 [EXHIBITION]
癒やしが欲しい。アートに触れたい。
しかし、めちゃめちゃ暑いし緊急事態宣言中だし…(-_-;
ってことで、「近場!交通至便!多分そんなに混んでない!」の
三拍子揃ったそごう美術館で開催中の
『謎解き「ゴッホと文化財」展 つくる文化∞つなぐ文化』
という展覧会を観に行った。
この時期のそごう美術館は、いつも小中学生の夏休みの
自由研究の題材になりそうな展示を行っている。
なのでちょっと子供っぽい展示ではあるのだけど
その分、気軽にぶらっと観るにはちょうどいい。
この展覧会で展示されている作品は、すべて東京藝術大学が
高精度の文化財複製「クローン文化財」の技術を用いて制作されたもの。
な〜んだ複製か、と侮るなかれ。
これがもう、感動的にリアルなのだ。
例えばこのゴッホの自画像…。
寄ってみると…
画像ではどうしても伝わりにくいけど、
ゴッホ独特の筆致がちゃんと再現されている。
美術品などの文化財は、厳重に保管して門外不出にすれば
経年劣化を防ぎ、災害や事故の被害に遭う確率も低くなる。
けれどもそれでは人々の目に触れる機会も失われて
作品の持つ「こころ」を伝えていくことが出来ない。
こうした「保存」と「公開」のジレンマを埋めるひとつの方策として
東京藝術大学が取り組んだのがクローン文化財の技術開発。
実物でなくクローンであるがゆえに
作品と鑑賞者との間にガラスケースもなく、
触れることはできないまでも
ものすごーーーーく近寄って作品を観察することができるのだ。
まぁ「あ〜、この一筆一筆をゴッホが描いたんだね」という
時空を越えたロマンや感動は感じられないけれども
研究や学習という意味においてはとても意義のあることだなと思う。
こんな風に子供でも理解できる解説パネルがあって分かり易い。
ゴッホの『オーヴェルの教会』。
この作品について、「ゴッホが描いた教会」の立体模型があったり
実際の教会の写真があったりして
写真とゴッホの絵とでは何が違うのか?と問い掛けて
子供達の知的好奇心をくすぐる仕掛けになっている。
ゴッホのみならず、モネやセザンヌも。
この油絵のテカり感…リアルだ〜(◎_◎)。
一体どのようにして制作されたのだろうか。
きっと展示の後半にそれを説明するコーナーがあるに違いない(ワクワク)。
クローン文化財ならではの展示がこれ。
ゴッホの『医師ガシェの肖像』(部分)。
ここから一切の色を消し去って、作品表面の凹凸のみ(絵の具の盛り)にすると
こうなります、というのが上の白いカンバス。
当然のことながら、ゴッホの場合は凹凸が顕著。
白くても人の顔が描かれているのが判る。
これがマネの『笛を吹く少年』(部分)になると…
のぺっ(笑)。
そのマネの『笛を吹く少年』が絵から飛び出した!。
こういうの、好き(^m^)。
勝手に合成してみた。
まさにクローン(笑)。
でも立体の方がちょっと顔がかわいいかな。
絵から飛び出した3Dクローンを羨ましそうに見つめる2D笛吹少年…
そして目をそらして見ないフリをする3Dクローン(笑)。
あ、これ好きなヤツ。
ゴッホの『星月夜』。
これも絵の具の盛りの再現がスゴイ。
そして三原色の減色混合と加色混合の説明からの、この展示。
これも好きなヤツ。『ローヌ川の星月夜』。
暗い部屋に展示されているので星や川面の反射の黄色がとても際立つ。
ゴッホが広重の『大はしあたけの夕立』を模写したもの。
『亀戸梅屋敷』も。
いずれもゴッホにしては塗りが薄くて、それなりに浮世絵っぽさは出ている。
『亀戸梅屋敷』の両脇には、オリジナルの錦絵にはない
他の版画から拾ってきたらしい日本語が描かれている。
日本語も漢字も判らないだろうに、一生懸命描いた感が伝わるが…
ここくらいもう少し似せて書いてよ(^^;と思ったりなんかして(笑)。
《TO BE CONTINUED...長くなるのでつづく》
しかし、めちゃめちゃ暑いし緊急事態宣言中だし…(-_-;
ってことで、「近場!交通至便!多分そんなに混んでない!」の
三拍子揃ったそごう美術館で開催中の
『謎解き「ゴッホと文化財」展 つくる文化∞つなぐ文化』
という展覧会を観に行った。
この時期のそごう美術館は、いつも小中学生の夏休みの
自由研究の題材になりそうな展示を行っている。
なのでちょっと子供っぽい展示ではあるのだけど
その分、気軽にぶらっと観るにはちょうどいい。
この展覧会で展示されている作品は、すべて東京藝術大学が
高精度の文化財複製「クローン文化財」の技術を用いて制作されたもの。
な〜んだ複製か、と侮るなかれ。
これがもう、感動的にリアルなのだ。
例えばこのゴッホの自画像…。
寄ってみると…
画像ではどうしても伝わりにくいけど、
ゴッホ独特の筆致がちゃんと再現されている。
美術品などの文化財は、厳重に保管して門外不出にすれば
経年劣化を防ぎ、災害や事故の被害に遭う確率も低くなる。
けれどもそれでは人々の目に触れる機会も失われて
作品の持つ「こころ」を伝えていくことが出来ない。
こうした「保存」と「公開」のジレンマを埋めるひとつの方策として
東京藝術大学が取り組んだのがクローン文化財の技術開発。
実物でなくクローンであるがゆえに
作品と鑑賞者との間にガラスケースもなく、
触れることはできないまでも
ものすごーーーーく近寄って作品を観察することができるのだ。
まぁ「あ〜、この一筆一筆をゴッホが描いたんだね」という
時空を越えたロマンや感動は感じられないけれども
研究や学習という意味においてはとても意義のあることだなと思う。
こんな風に子供でも理解できる解説パネルがあって分かり易い。
ゴッホの『オーヴェルの教会』。
この作品について、「ゴッホが描いた教会」の立体模型があったり
実際の教会の写真があったりして
写真とゴッホの絵とでは何が違うのか?と問い掛けて
子供達の知的好奇心をくすぐる仕掛けになっている。
ゴッホのみならず、モネやセザンヌも。
この油絵のテカり感…リアルだ〜(◎_◎)。
一体どのようにして制作されたのだろうか。
きっと展示の後半にそれを説明するコーナーがあるに違いない(ワクワク)。
クローン文化財ならではの展示がこれ。
ゴッホの『医師ガシェの肖像』(部分)。
ここから一切の色を消し去って、作品表面の凹凸のみ(絵の具の盛り)にすると
こうなります、というのが上の白いカンバス。
当然のことながら、ゴッホの場合は凹凸が顕著。
白くても人の顔が描かれているのが判る。
これがマネの『笛を吹く少年』(部分)になると…
のぺっ(笑)。
そのマネの『笛を吹く少年』が絵から飛び出した!。
こういうの、好き(^m^)。
勝手に合成してみた。
まさにクローン(笑)。
でも立体の方がちょっと顔がかわいいかな。
絵から飛び出した3Dクローンを羨ましそうに見つめる2D笛吹少年…
そして目をそらして見ないフリをする3Dクローン(笑)。
あ、これ好きなヤツ。
ゴッホの『星月夜』。
これも絵の具の盛りの再現がスゴイ。
そして三原色の減色混合と加色混合の説明からの、この展示。
これも好きなヤツ。『ローヌ川の星月夜』。
暗い部屋に展示されているので星や川面の反射の黄色がとても際立つ。
ゴッホが広重の『大はしあたけの夕立』を模写したもの。
『亀戸梅屋敷』も。
いずれもゴッホにしては塗りが薄くて、それなりに浮世絵っぽさは出ている。
『亀戸梅屋敷』の両脇には、オリジナルの錦絵にはない
他の版画から拾ってきたらしい日本語が描かれている。
日本語も漢字も判らないだろうに、一生懸命描いた感が伝わるが…
ここくらいもう少し似せて書いてよ(^^;と思ったりなんかして(笑)。
《TO BE CONTINUED...長くなるのでつづく》
2021-08-11 23:55
コメント(0)
コメント 0