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博物館に初もうで【1】 [EXHIBITION]

今年一発目の展覧会は
東京国立博物館で毎年正月に開催されている『博物館に初もうで』。
(昨日行ってきた)。

とはいえ…これまで開催初日の1月2日になんか行ったことがない。
物凄く混んでいたらどうしよう…。
でも目的はただひとつ…いや、ふたつ。
1.長谷川等伯の《松林図屏風》
2.ミュージアムシアターで上映中の《風神雷神図のウラ −夏秋草図に秘めた想い−》
この2つさえクリア出来れば良いのだ。

トーハク到着は10時45分頃。
まずはミュージアムシアターのチケットを確保しようと
シアターがある東洋館の地下1階へ(実は今回初めて東洋館に入った^^;ゞ)。
初回11時はさすがにもういっぱいだろうから12時の回を…
と思っていたら12時の回も満席( ̄口 ̄;)。
というわけで13時の回のチケットを購入。
まぁ、総合文化展を観ていれば2時間なんてあっという間だろう。


『博物館に初もうで』が開催されている本館へ。
2階に上がり、1室の縄文・弥生・古墳・飛鳥・奈良はスッ飛ばして
《松林図屏風》が展示されている2室=国宝室へまっしぐら。

《松林図屏風》を最後に観たのは3年前。
なんとなく過去を遡って思い返してみると、
正月にこの屏風絵を観た年は、割と良いことが多い年だった気がする。
そんな験担ぎも含めて、この屏風絵に逢いに来た。

さすがに混んでいて、全体像を一度に見渡すことは出来ないので
あの松林の中に吸い込まれそうになる感覚は起きないが
あ〜、やっぱりいいなぁ格好いいなぁ好きだなぁと思う。
近くに寄って、一番脂ののっていた50代の等伯が
長男の久蔵に先立たれたあと、どんな想いでこれを描いていたんだろう…
なんてことに思いを馳せつつ、だいぶ長い間眺めた後、展示室を後にした。

一応撮影可なので横っちょから1枚、雰囲気だけ(^^;ゞ。
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最近は撮影可の展覧会が増えたけれど
バシャバシャと撮りまくっている人ほど撮ることだけに夢中で
実物をちゃんと観ていないにはちょっと残念なことだなぁと思う。


このあとの展示は、ゆったりとした気持ちで鑑賞。
世に言う名作とか名品とかは関係なく、
自分が「これ好き」と感じたものにだけ足を止める。

《白氏詩巻》伝 藤原基俊筆
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字というよりも、見返しっていうの?そこがあんまり綺麗だったんで(^^;ゞ。


《祥瑞茄子香合》中国・景徳鎮窯
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かわいい香合・その一。


《古染付台布袋香合》中国・景徳鎮窯
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かわいい香合・その二。


《志野草花文四方酒呑》美濃(左)と《色絵牡丹獅子文銚子》伊万里(右)
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渋い酒呑(ぐいのみ)と、華やかな銚子。


《紅白梅図屏風(右隻)》筆者不詳
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《紅白梅図屏風(左隻)》筆者不詳
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な、なんか展示室に入った瞬間「うわーっ!ooO(゚ペ/)/」って感じで凄かった。


《色絵葡萄栗鼠文瓢形水柱》伊万里(柿右衛門様式)
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カタチもデザインもかわいい。


《茄子に冨士三保の松原図水滴》(駿河名物)(手前)
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茄子のヘタを富士山に見立ててるってこと?。おもしろーい。


《銹絵染付芦白鷺文徳利》京焼・御菩薩池「御菩薩池」印
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画像だとわかりにくいけど、芦の間を飛んでいく白鷺が素敵。


《色絵孔雀香合》京焼
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かわいい香合・その三。
野々村仁清かな?と思ったけど違った(修行が足りん)。


《黒楽鶴亀文茶碗》仁阿弥道八作「道八」刻銘
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あ〜、これ好きだなーと思ったら道八だった。


《猩々舞図》鈴木其一筆
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遠巻きに「あれ其一じゃないかなー」と思って近づいたらやっぱり其一だった。
(こういうのってちょっと嬉しい^^;)。

この其一の軸の隣(だったかな?)に、
酒井抱一の《富士越龍図》という軸が展示されていて
これがめちゃめちゃ格好良かったんだけど、撮影不可。



続いて特別1室・特別2室の
『博物館に初もうで イノシシ 勢いのある年に』の展示へ。




《TO BE CONTINUED…長くなるので次記事につづく》
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