博物館に初もうで【2】 [EXHIBITION]
(前記事のつづき)
次はイノシシを題材にした作品を集めた展示。
でも、イノシシを題材にした作品…
他の干支と比べたら少ないんだろうな…という気がするが
あら!意外といろいろあるじゃないの!。
《猪形土製品》青森県つがる市木造亀ヶ岡出土
あまりにも素朴だ。でもちゃんとイノシシに見えるところがスゴイ。
《埴輪 猪》大阪府堺市出土
なんて愛嬌のある顔なんだい。
《埴輪 猪》群馬県伊勢崎市大字境上武士字天神山出土
解説には「猪にしては四脚が長い」
「実物を見ずに奇蹄類である馬と同じような脚をつけたと考えられる」とあった。
横顔もチャーミングである(笑ってるし)。
特別2室を出て、「浮世絵と衣装」の10室へ。
ここで凄かったのがこれ。
《二見浦曙の圖》歌川国貞(三代豊国)
二見浦の夫婦岩。
その向こうの水平線から昇ってくる太陽光線の表現がスゴイ(◎_◎)。
朝日がこんな風に見えることは絶対にないけど、
なんかこう、神々しさを表現しようとしたらこうなりました的な
イマジネーションが図抜けている。
衣装の方では、この簪。
江戸時代、19世紀の超絶技巧。
最後は「根付け 高円宮コレクション」の部屋(*^^*)。
《象陶製根付》銹絵名「乾山」
単体で写すとどれほど小さいのかが伝わらないけど、とにかく小さくて細かい。
《蝸牛据文根付》線刻銘「安親」
上の象もこの蝸牛も江戸時代・18世紀のもの。
《振々陶製根付》銹絵銘「観」
「振々」は「ぶりぶり」と読む。江戸時代のこどものおもちゃ。
《かちかち山》高木喜峰
こちらは現代の根付作家の作品。
《天使の涙、[緒締]チーズ》福山恒山
なんで「天使の涙」なんてタイトル?と思って調べてみたら
チーズの穴にたまる水滴のことを「天使の涙」と呼ぶんだそうだ。
《猪》山田洋治
ちゃんと今年の干支も。
《雛燕》宮澤良舟(二代)
ツバメの子供たちの声が聞こえてきそうである。
時計を見ると12時30分。
そろそろ東洋館に行くかと外に出ると、抜けるような青空。
本館の前では、和太鼓や獅子舞などのパフォーマンスが行われている。
ミュージアムシアターの正式名は「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」。
東京国立博物館と凸版印刷株式会社による共同運営。
様々な文化財のVR作品を4Kの大きなスクリーンに映し
その映像を見ながら、ナビゲーターがライブで解説してくれる。
これまでも興味深い演目をいろいろ上映していて
前々から気になっていたのだけど、なかなか観るチャンスがなかった。
現在上映中なのは『風神雷神図 −夏秋草図に秘めた想い−』。
尾形光琳が描いた『風神雷神図屏風』の裏側に『夏秋草図』を描いた酒井抱一。
そこにはどんな想いが込められているのか、に迫る35分の映像作品。
これがもう!ホントに美しくて綺麗で!。
現在は酸化して黒ずんでいる『夏秋草図屏風』の銀箔の背景を
出来たてホヤホヤの銀ピカ状態に再現して
描かれている草花が鮮やかに浮き上がって見えてくる映像なんて
あまりにも美しくてなんだかも思わずウルウルしてしまった(^o^;。
オモテの風神雷神図とウラの夏秋草図を重ね合わせてみた映像も。
この二つの絵が合体しても、構図の破綻もなくて違和感がない。
バックで流れている音楽も素敵だし
ナビゲーターの方の解説もわかりやすく、声も聴きやすくて
とっても良かった。
上映終了後には、オリジナルポチ袋と
1/4から6/30まで使える鑑賞チケット引換券を2枚もいただいたヽ(^。^)丿。
特別展『国宝 東寺 −空海と仏像曼荼羅』の期間中に上映する
『空海 祈りの形』も絶対に観にいこう。
なんだかとってもいい1日になった(*^^*)。
今年もいろんな展覧会を観に行こう。
とりあえずは…
●『扇の国、日本』@サントリー美術館(〜1/20)
●『特撮のDNA −「ゴジラ」から「シン・ゴジラ」まで』
@日本工学院専門学校 ギャラリー鴻(〜1/27)
●『かわいい浮世絵 おかしな浮世絵』@太田記念美術館(1/5〜1/27)
●『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED』@森アーツセンターギャラリー(1/17〜3/24)
●『ル・コルビュジエ 絵画から建築へ −ピュリスムの時代』
@国立西洋美術館(2/19〜5/19)
●『特別展 国宝 東寺 −空海と仏像曼荼羅』@東京国立博物館平成館(3/26〜6/2)
●『クリムト展 ウィーンと日本1900』@東京都美術館(4/23〜7/10)
●『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』@国立新美術館(4/24〜8/5)
…こんなとこか。楽しみ〜。
次はイノシシを題材にした作品を集めた展示。
でも、イノシシを題材にした作品…
他の干支と比べたら少ないんだろうな…という気がするが
あら!意外といろいろあるじゃないの!。
《猪形土製品》青森県つがる市木造亀ヶ岡出土
あまりにも素朴だ。でもちゃんとイノシシに見えるところがスゴイ。
《埴輪 猪》大阪府堺市出土
なんて愛嬌のある顔なんだい。
《埴輪 猪》群馬県伊勢崎市大字境上武士字天神山出土
解説には「猪にしては四脚が長い」
「実物を見ずに奇蹄類である馬と同じような脚をつけたと考えられる」とあった。
横顔もチャーミングである(笑ってるし)。
特別2室を出て、「浮世絵と衣装」の10室へ。
ここで凄かったのがこれ。
《二見浦曙の圖》歌川国貞(三代豊国)
二見浦の夫婦岩。
その向こうの水平線から昇ってくる太陽光線の表現がスゴイ(◎_◎)。
朝日がこんな風に見えることは絶対にないけど、
なんかこう、神々しさを表現しようとしたらこうなりました的な
イマジネーションが図抜けている。
衣装の方では、この簪。
江戸時代、19世紀の超絶技巧。
最後は「根付け 高円宮コレクション」の部屋(*^^*)。
《象陶製根付》銹絵名「乾山」
単体で写すとどれほど小さいのかが伝わらないけど、とにかく小さくて細かい。
《蝸牛据文根付》線刻銘「安親」
上の象もこの蝸牛も江戸時代・18世紀のもの。
《振々陶製根付》銹絵銘「観」
「振々」は「ぶりぶり」と読む。江戸時代のこどものおもちゃ。
《かちかち山》高木喜峰
こちらは現代の根付作家の作品。
《天使の涙、[緒締]チーズ》福山恒山
なんで「天使の涙」なんてタイトル?と思って調べてみたら
チーズの穴にたまる水滴のことを「天使の涙」と呼ぶんだそうだ。
《猪》山田洋治
ちゃんと今年の干支も。
《雛燕》宮澤良舟(二代)
ツバメの子供たちの声が聞こえてきそうである。
時計を見ると12時30分。
そろそろ東洋館に行くかと外に出ると、抜けるような青空。
本館の前では、和太鼓や獅子舞などのパフォーマンスが行われている。
ミュージアムシアターの正式名は「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」。
東京国立博物館と凸版印刷株式会社による共同運営。
様々な文化財のVR作品を4Kの大きなスクリーンに映し
その映像を見ながら、ナビゲーターがライブで解説してくれる。
これまでも興味深い演目をいろいろ上映していて
前々から気になっていたのだけど、なかなか観るチャンスがなかった。
現在上映中なのは『風神雷神図 −夏秋草図に秘めた想い−』。
尾形光琳が描いた『風神雷神図屏風』の裏側に『夏秋草図』を描いた酒井抱一。
そこにはどんな想いが込められているのか、に迫る35分の映像作品。
これがもう!ホントに美しくて綺麗で!。
現在は酸化して黒ずんでいる『夏秋草図屏風』の銀箔の背景を
出来たてホヤホヤの銀ピカ状態に再現して
描かれている草花が鮮やかに浮き上がって見えてくる映像なんて
あまりにも美しくてなんだかも思わずウルウルしてしまった(^o^;。
オモテの風神雷神図とウラの夏秋草図を重ね合わせてみた映像も。
この二つの絵が合体しても、構図の破綻もなくて違和感がない。
バックで流れている音楽も素敵だし
ナビゲーターの方の解説もわかりやすく、声も聴きやすくて
とっても良かった。
上映終了後には、オリジナルポチ袋と
1/4から6/30まで使える鑑賞チケット引換券を2枚もいただいたヽ(^。^)丿。
特別展『国宝 東寺 −空海と仏像曼荼羅』の期間中に上映する
『空海 祈りの形』も絶対に観にいこう。
なんだかとってもいい1日になった(*^^*)。
今年もいろんな展覧会を観に行こう。
とりあえずは…
●『扇の国、日本』@サントリー美術館(〜1/20)
●『特撮のDNA −「ゴジラ」から「シン・ゴジラ」まで』
@日本工学院専門学校 ギャラリー鴻(〜1/27)
●『かわいい浮世絵 おかしな浮世絵』@太田記念美術館(1/5〜1/27)
●『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED』@森アーツセンターギャラリー(1/17〜3/24)
●『ル・コルビュジエ 絵画から建築へ −ピュリスムの時代』
@国立西洋美術館(2/19〜5/19)
●『特別展 国宝 東寺 −空海と仏像曼荼羅』@東京国立博物館平成館(3/26〜6/2)
●『クリムト展 ウィーンと日本1900』@東京都美術館(4/23〜7/10)
●『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』@国立新美術館(4/24〜8/5)
…こんなとこか。楽しみ〜。
2019-01-03 19:49
コメント(6)
忘れてました!博物館に初もうで。
年女なので行かねばー。
でも、今さらルーベンス展とロマンティックロシアも行きたいので、次の連休に3連チャンしようかと計画してます。
今年は奈良国立博物館で藤田美術館展もあるので、それも行きたいと思ってます
こちらから弾丸ツアーで行けるかな(笑)
by こたろう (2019-01-06 13:00)
>こたろうさん
年女さん、おめでとうございますー。
トーハクにいろんなイノシシさんが集ってますので
ぜひぜひ会いに行ってみてくださいね。
奈良博では藤田美術館展ですかー。当然あの曜変天目も出ますよね。
またあの美しい茶碗に逢いたい気もしますが、
今年はなにかと物入りなので、美術館遠征は控えめに、
そして美術展グッズの衝動買いもほどほどにしたいと思います(^^;ゞ。
by 梅屋千年堂 (2019-01-07 01:16)
はっΣ(・□・;)
物入りのこと、すっかり忘れて目先のことしか考えてませんでした(笑)
でも夜行バスなら奈良に弾丸ツアーで行けるなぁ。と諦めの悪い私です
by こたろう (2019-01-07 12:48)
>こたろうさん
今朝ほど物入り第一弾、プレミアムメンバーズに申し込みしてきました。
明後日は物入り第二弾、春の乱チケット振込です。
そして今、悩んでいるのは使っているMacBookのOSを
Mojaveに上げるかどうか…です。
上げると多分動かないアプリが出てきて、アップグレードにまた物入り(-_-;。
でもやるなら(ボーナスがまだ若干残ってて)金銭的に余裕がある今しかない?!。
そして実を言うと、アタシも来月弾丸奈良ツアーを敢行予定です(^^;ゞ。
(全然「控えめ」じゃないじゃん笑)。
by 梅屋千年堂 (2019-01-08 00:26)
みほとけ展を見に行ったときに頂いてきた博物館ニュースを手に取り、私も今年こそ「初もうで」・・会期が残りわずか。双子が年女なのでどちらか休みの時にでも。
北斎展は珍しく無料券が手元にあるので近々、予定しております。
by おかん (2019-01-20 06:26)
>おかんさん
「博物館に初もうで」、残りあと1週間ですね。
縁起の良さそうな展示を観て、なんだか運気が上がりそうな気がする
そんな展覧会なので是非(*^^*)。
『新・北斎展』無料券、いいですね〜。
アタシは早割ペアチケットを買ったので展示替えの時期を見計らって
2回観に行く予定です(ペアチケットを一人で使うという…^^;)。
by 梅屋千年堂 (2019-01-20 21:41)