和ガラス浪漫

『坂崎幸之助コレクション 和ガラス浪漫
　黒猫奇譚＆熊谷の懐かしい絵葉書
　〜明治 大正 昭和の時代の日常を飾る生活雑器だった優しいガラスの数々〜』

＠熊谷 八木橋。

行こうかどうしようか、少し迷っていたのだけど
せっかくの関東開催なので「よし、行こう！」。

それにしても熊谷…どうやって行くんだ？。
ルート検索してみたら、
あら！湘南新宿ラインや上野東京ラインを使えば、
横浜から乗り換えなしで行かれるんだ（・o・）。

だがしかし、乗車時間は長い…。
普通車グリーンで確実に座席を確保するために
行きは戸塚から湘南新宿ラインに乗車。
9時32分に乗って、熊谷到着が11時17分。
そこから八木橋まで徒歩15分…。
これ、歩いたら絶対暑さでバテる〜と思い、
せっかくなので1駅だけど秩父鉄道に乗って上熊谷まで。

上熊谷から八木橋までは徒歩5分。

行きの電車の冷房が寒いくらいキンキンに効いていて
体が冷え切っていたせいもあるけど、
電車を降りて歩き始めても…あれ？思っていたほど暑くないじゃん。

おー、あったあった。


入口にはこんなものも。


でも、すぐには8階の展覧会会場へは行かず、
7階のレストランフロアでまずはランチ(^^;ゞ。
お腹がいっぱいになったところで、さ、8階へ。


入場料¥500を払って、中に入る。

和ガラスの展示は、
これまでの展覧会で観たことのあるものも多いが
これは多分初めて観るなぁというものも多数。
幸ちゃんのコレクションの奥深さに驚かされる。

最初の方の展示で「あ、これ好き〜」と思ったのは
・金魚唐草文金縁コンポート
・菊文花縁コンポート
・金魚と藻 青色灰皿
などなど…。

ガラス製の簪は、和紙を下に敷いた展示方法がステキだ。

醤油差しでは「ブルドッグ形把手付醤油差し」がキュート。
「もしかしたらフタと本体は元々別々のものだったかも？」ということだけど
「どちらもブルドッグの純正であることには違いない」とのこと。
…と、いったことが幸ちゃんの直筆キャプションで書かれていたりする。

そういえば幸ちゃんって、
ガラスペンはコレクションしてないのかな？と思いながら進んで行くと
あった！あった！かわいらしくてカラフルなガラスペン。

そしてその近くに展示されていたガラスの「石蹴り」。
これも素朴ながら不思議な輝きを放っていて面白かった。

中盤はコップやらリキュールガラスやら。

・乳白青ぼかし剣先コップ
・乳白色水玉氷コップ
・乳白色鱗文氷コップ
このあたりはとってもかわいらしい。

それに対して、箱付きの江戸時代のリキュールグラスの数々…
幸ちゃんのキャプションにも書いてあったけど
見るからにお高そう…（^^;。

後半はプレス皿。

個人的には青いお皿がとにかく綺麗でお気に入り。
・波に花文皿
・魚子（ななこ）八つ割文皿
このへんがかわいかった。

思わず笑ってしまったのが青色東郷平八郎文皿。
いや別にお皿が面白かったわけではなく、笑っちゃったのは
幸ちゃんの「高見沢のプレス皿、見てみたい」というキャプション。
王子のプレス皿がライブのグッズになってる図を想像したら
思わず「（￣ｍ￣）ぷっ」。

思わず笑ったといえば、「この名前はどうなんだ？」というガラス鉢。
お皿も鉢も「◯◯文皿」とか「※※文鉢」などと
その文様を表す漢字で名前が付いているのに
ひとつだけ「珍しい文ガラス鉢」なんてのが（^ｍ^）。
…「珍しい文」って（笑）。
確かに名前が付けられないくらい珍しい文様なのだろうけども。

和ガラス展示の最後の方は、
アクセサリーやガラス絵といった細々したもの。

アクセサリーはなかなか良く出来ていて、
赤っぽいものは一見珊瑚で出来てるように見えるし
緑っぽいものはちょっと翡翠っぽい雰囲気も醸し出している。

そうそう、この最後のコーナーには「なんだこれ？」ってものがあったっけ。
遠巻きに見るとまるで「しびん」なんだけど
その「しびん」に亀のような手足と尻尾が生えているのだ（^^;。
なにこのしびんーーーー（笑）と思いながら近づいて観てみたら
それは「しびん」ではなく「燗徳利」だった（^o^;（^o^;（^o^;。


ガラスの展示が終わると、
90年代に幸ちゃんが自分で手焼きしたアナログモノクロ写真の展示。
これがイイ！すごくイイ！。
デジカメにはない独特の雰囲気を持ち合わせた写真がいっぱい。
焼き上がるまでわからないドキドキ感も、なんだか伝わってきた。


「黒猫奇譚」は、黒猫の写真を集めた展示なのかと思っていたら
そうではなく、ちっちゃな黒猫グッズコレクション。
幸ちゃん、こんなものまで集めていたのか。

不思議、というか面白いと思ったのは
黒猫＋赤という組み合わせがやたらと多かったこと。
黒猫に赤はよく似合う…ということなのか。

そして、展覧会を締め括るのは熊谷の懐かしい絵葉書たち。
アタシが横浜の古い写真を観てなんだかワクワクするように
きっと熊谷に暮らす人がこの絵葉書を観たら
タイムスリップしたような気持ちになるのかも知れない。


いや〜…思っていた以上に見応えのある展覧会だった。
全部観終わるのに1時間弱かかっただろうか。
会期がたったの1週間なんて、ちょっと勿体ないなーと思った。


会場になっているカトレアホールを出ると
ちっちゃな屋上スペースが目に入ったので、外に出てみた。

あっつ！！！(~Q~;)。

ちょっとアートな雰囲気を漂わせている椅子と、その影。

でも、今この椅子に座ったら尻が焼けそう（^^;。

iPhoneのパノラマモードで撮ってみる。


さてそろそろ帰るべ〜と、本屋さんを通過してトイレにいく道すがら
『音叉』は置いてあるだろうか？とチェックしてみたところ…
おぉっ？！平積みコーナーに残1冊！。すごい！。
（バックヤードには在庫があるのかも知れないけど）。


帰りも秩父鉄道で熊谷に戻ろう…と思っていたのに、
タッチの差で…乗り遅れた_|￣|◯。
次の電車を待つよりも歩いた方が早いので、
熊谷駅に向かってダラダラと歩き始めたけれど…あっっっつい！！！。

よく直射日光が肌に当たった時にチリチリとした痛みを感じることがあるけれど、
日陰にいるのに空気が痛い！（>_<）。
いやー、これは相当暑いぞ？と、駅に到着した時に
MY温度計を取り出すと…38.5度(￣口￣；)。
そして数秒後には38.8度…Σ(￣口￣lll)。


たかだか15分歩いただけで、もう汗びっしょり。
どこかでクールダウンしてから帰ろうと、駅ビルの中の上島珈琲店へ。
前々から食べてみたくて仕方がなかった「ダブルアッフォガート グラニータ」。
（仕事帰りに近所の上島に寄ってもいつも完売しているのだ）。

う、うまい…(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)。
五臓六腑に染み渡った（笑）。


最後はお土産。
駅前になにやらお土産屋さんがあって、
梅林堂さんの生サブレ「やわらか」が美味しそうだったんで
みるく味といちご味のセットを職場と自宅に買って帰った。

ソフトクッキーよりも更に「やわらか」な食感で美味しかった〜（*^^*）。


帰りは14時36分熊谷発の上野東京ラインで16時26分横浜着。
（大相撲中継の幕内後半戦に間に合うように帰りたかったんで…^^;ゞ）。
ちょっと疲れたけど、楽しい《大人の遠足》の1日だった。

コメント 12

Kトラでも幸ちゃん嬉しそうでしたね、盛況のようですね。
25日に行く予定にしております。隣の県ですが熊谷初めて行きます。

相撲は･･全横綱球場ってどうなの･･とか思いながらもチラ見しています～。私も休日､買い物途中でも「4時前に帰宅できるように」と思って急ぎ足で帰ります！
by おかん (2018-07-21 03:15) 

八木橋百貨店行って来ました。
早い時間に行ってゆっくり見ようと思ったらやはり日曜日。
ドンドン人が来て落ち着かなかったですね。
そんな中展示されている物を見ながら思ったのが
坂崎さんって本当に多趣味なんだなぁ～って。
キャプションも直筆って事でいい味を出してましたね。
まるでIsland Galleryの書写真展のようでした。
最後にあった白黒写真に彩色した桜のは近くに宮地さんが
いらっしゃったので聞いてみて安斎さんの彩色画の原型か
などと感心しながら見ていました。
中々熱気のある展覧会でした。



by ポチヒコ (2018-07-22 19:30) 

＞おかんさん
今のところの予報では、25日の熊谷の最高気温は34度。
ちょっとだけラクかも知れませんね。
とはいえ、暑さ対策はしっかり立てて楽しんで来てくださいね。

今場所はなかなかテレビ中継も深夜のダイジェスト版も
観られなかったのですが、御嶽海、優勝しましたね。
いずれ大関、横綱になる器を持ち合わせている…そんな気がします。
怪我に気を付けて、今後も頑張って欲しいです。




＞ポチヒコさん
幸ちゃんもラジオでかなりプロモーションしてましたし
お祭りもありましたし、この週末は大盛況だったことでしょう。
見応えも十分だし、きっとファンではない方にも
楽しめる展示なのではないかな、と思います。

欲を言えば…幸ちゃんが撮った和ガラスの
ポストカードの販売があったらよかったな〜なんて思いました。
あと簡単なのでいいから展示品のリストも欲しかった…かな。

by 梅屋千年堂 (2018-07-22 22:41) 

こんばんは。

ここを拝読して やっぱり 熊谷へ行く決心し(少々オーバーですが・・・(^_^*))
昨日 熊谷まで出かけて来ましした。
今日の気温が 昨日でなくて ホッとしてます。(それでも ３５．４℃)

初めて 目にしたので とても楽しく 興味深く 鑑賞出来ました(*^o^*)
ありがとうございました。

私のお土産は 五家宝でした（＾∇＾）
by みかちん (2018-07-23 22:09) 

＞みかちんさん
>>熊谷へ行く決心
いりますね、決心（^^;。
アタシも「よし、行こう！」でしたから。

23日には熊谷で観測史上最高の41.1度を記録したとか(◎_◎)。
まさに「あついぞ！熊谷」…いや、あつすぎるぞ！熊谷。
そして幸ちゃんのコレクション展も、ガラスは涼しげですが
なかなか熱い盛り上がりを見せているようですね。
明日は最終日。なんだかあっという間でしたね。

by 梅屋千年堂 (2018-07-25 00:49) 

素敵なコレクションでしたね。
でも暑かった～！金曜日に行きましたが、とても街歩きを楽しむ事はできませんでした。
幸ちゃんは最高気温を記録した日に行かれてますが、TBSのビビットにさらっと映ってたのご存知ですか？
私はTwitterで知ったんですが、ビビットのスタジオの誰も気付いてないっぽいです(笑)
by YAYOI (2018-07-25 19:49) 

＞YAYOIさん
幸ちゃんのコレクション展、
回を追うごとにどんどんステキになってる気がします。
またどこかでやって欲しいですね。

>>TBSのビビットにさらっと映ってた
いえ、存じ上げませんでございました（笑）。
なにやらテレビに映ったらしい？ということだけは
風の噂に聴いておりました(^^;ゞ。

>>誰も気付いてないっぽい
ひょっとしたら忍者のように
気配を消していたのかも知れませんね（笑）。

by 梅屋千年堂 (2018-07-25 20:22) 

レポありがとうございました。
あぁ、会期がもうちょっとあれば行けたんだけど、梅屋さんのレポを読み、改めて後悔してます。

ガラス、すごいですねー。
これらをコレクションした坂崎さんはもっとすごい！
写真坂崎さんが手焼きしたものだそうですが、熊谷の風景もあったのでしょうか？
90年代近くにちょうど熊谷にいたので、見てみたかったです。
いつかまた行きたい懐かしの場所です。

さ、今週末は夏イベ！
お天気が心配ですがたどり着いてしまえば、あとは数分の徒歩移動なので、まずは宿に着く事を目標に頑張ります。
梅屋さんもお気をつけて
by こたろう (2018-07-26 05:48) 

最終日行ってきました。25日付新聞が貼られていて幸ちゃんが来た時の写真が結構大きめに載っていました～。
幸ちゃんの和ガラス展初めてなのでめちゃくちゃ真剣に観て1時間以上ホール内にいたと思います。「高見沢のプレス皿観てみたい」とメンバー愛！秩父と書いてあるビンのところでも「桜井の実家（よろず屋）から出た？わけないが秩父の文字で買ってしまった」と。
亀の尿瓶？注ぎ口が大きくてお酒注ぐときいっぱい出ちゃいそうでしたね。
アクセサリーは「モダン」というかなんというか、ガラス製と思うとどんなお嬢様が付けたのかしら？ため息が出ちゃいますね～。手焼き写真や黒猫コレクションの展示が普通（･･すみません）で、逆にホッとします。熊谷の写真を真剣に1枚ずつ食い入るように観ているおじ様がいらっしゃいました。
店内BGMがとっても涼しげで素敵､いつまでも聴いていたい幸ちゃんのギター。最後の最後にギターも展示されていて流石､心遣いが素敵です。
秩父鉄道はsuicaで乗れない昔ながらの「列車」という感じで1駅ですが、秩父に繋がってると考えただけでテンションあがりました。行き大宮経由でしたが帰りの秩父鉄道は羽生行きに乗り、久喜JR乗り換えで帰ってきました、小旅行楽しかったです。
by おかん (2018-07-26 07:47) 

＞こたろうさん
本当にもう少しだけ会期が長ければーと思いますね。
1週間だけなんて勿体ない！って感じの素敵な展示でした。
でもきっとまたどこかでやってくれることを期待しましょう。

>>熊谷の風景もあったのでしょうか？
手焼き写真の中には熊谷の写真はなかった…と思います…多分（^^;。
でも「熊谷の懐かしい絵葉書」はたくさんありましたよ。
（懐かしいと言ってもこたろうさんが住んでいらした頃よりも
　ずっとずっとずっと昔の熊谷ですが…）。

台風、心配ですね。
今のところ、ちょうど開場時間あたりがピークみたいで…（-_-;。
みなさんが無事に横浜に辿り着けますように。
そして無事に夏イベが開催されますように。




＞おかんさん
手書きのキャプション、面白かったですね（^ｍ^）。
幸ちゃん、コレクション眺めながら桜井さんや王子のことを
ついつい思い出しちゃうんですね（笑）。

店内で流れているBGMは、告井延隆さんの演奏によるもののようです。
いわゆる「ひとりビートルズ」の。
場内で聴いていてCD欲しくなっちゃいました(^^;ゞ。

そうそう秩父鉄道！。交通系ICカード使えませんでしたね。
帰りの電車の切符を買ってる間に踏切の遮断機が下りてきて
向こう側に渡れず、乗る予定だった電車に乗れなかったアタシ…(T^T)
未使用の切符は払い戻しせずにお土産として持って帰りました（170円だし）。

by 梅屋千年堂 (2018-07-26 21:19) 

BGMてっきり幸ちゃんのギターと思い込んでいました･･教えて頂きありがとうございます。
切符の事で思い出したのですが、帰り170円買ってから、やっぱり往路とは違う羽生周りで帰ることにし､羽生駅に着いてから清算したのですが駅員さんが対応。清算機ではなく駅員さんの手作業っていつ以来だろう？！と感激した秩父鉄道でした。
by おかん (2018-07-30 05:31) 

＞おかんさん
アタシも最初は幸ちゃんのギターかな？と思いましたが
いやー忙しい中でBGMの録音までは出来ないだろーなー
でもこの音源なんだろう？と、耳を傾けていました。
告井さんの音源であることは、いつぞやのKトラで話していました。

秩父鉄道、次に乗車する時には
もうちょっと長い距離を乗ってみたいです…(^^;ゞ。

by 梅屋千年堂 (2018-08-04 21:37)