レンブラント VS 岩合さん

横浜そごうで観られる2つの展覧会。

一つは、6階のそごう美術館で開催中の《レンブラント リ・クリエイト展》。


オランダ生まれんのバロック絵画の巨匠、
レンブラント・ファン・レイン（1606-1669）。
そのレンブラント作品のデジタル複製画約200点を展示する展覧会。

レンブラントの名画を、原寸大で体験できたり
レンブラントの絵画技法を学ぶ上ではとても良い。
そういう点では夏休みの自由研究にももってこいの題材なので
中学生・高校生の姿も多いし、実際会場内に「自由研究室」みたいなコーナーが
設けられていたりもする。

世界中に散らばるレンブラントの作品（の複製画）を
まとめていっぺんに観られるのは嬉しい。
そして「本物」ではないので、写真撮影もOK。

作品数が多くて、真剣に観ているとかなり疲れる（^^;。

デジタル技術で再現された作品たちは
単にオリジナルの今の姿のコピーではなく
経年変化や修復によってオリジナルから失われてしまったものを取り戻すという
コンセプトの元に制作されている。

しかし、デジタル複製画はあくまでデジタル複製画。
絵の具を塗り重ねて制作したものではないので、
作品の近くに寄ると、やっぱりのっぺり＆ぺったりしていて
「あ、コピー（印刷）だね（^^;」という感覚は否めない。
従って、だんだん真剣に観ようという気がなくなってくる。

正直「な〜んか期待したほどではなかったなー」という感じだったのだけど
レンブラントの自画像、全41点の複製を、一つの部屋にまとめて
時系列で展示するという企画はすごく面白かった。

ほとんどが同じアングルで描かれているので
レンブラントの老け具合（笑）がわかりやすい。
そして、その自画像が描かれたときの精神状態や経済状態までもが
そこから伝わってくるような気がした。

でもなぁ〜…入場料￥1,500はちょっと高いよなぁ〜と思わないではない。
（実際自分が払ったのは￥1,300だけども←そごうミレニアムカード呈示で割引き）。
デジタル複製画の制作にはきっと膨大な時間と費用がかかっているのだろうとは思うけど
あくまでも複製画なので、もうちょっと安くてもいいよな〜（^^;と思った。

あ、そうだ。
それと、この展覧会の音声ガイドがまた残念で残念で…(T^T)。
iPod nano（第6世代）を音声ガイドに転用しているのは画期的だとは思うのだけど
再生ボタンを押すと、今観ている作品だけでなく、
次の作品も、その次の作品も、どんどん再生し続ける。
自分で一時停止の操作をしない限り、どんどん先に進んでしまう。
しかも画面がすぐにスリープ状態になってしまうので
その都度、横のちっこいボタンを押して画面をオンにしなければならず
操作が煩雑なこと極まりない。
極めつけは、小さい画面に小さい文字…。
スマホやタブレットに縁のない年配の方々にも使いこなせるのか、甚だギモン。





気を取り直して(^^;ゞ、
今度は8階催事場で行われている《岩合光昭写真展 ふるさとのねこ》へ。


動物写真家の岩合光昭さんが、津軽で出会ったねこ達の四季を綴った写真展。
こちらは入場料￥500（ミレニアムカード呈示で￥300）。
や…安い(T^T)。申し訳ないくらいに、安い。

かわいいだけではない、岩合さんのねこ愛溢れるねこ目線の写真。
さしてねこ好きではないアタシが観ても、心惹かれるものがある。
かなり大きく引き延ばした写真でも、
ねこの毛1本1本がくっきり写し出されているのも凄い。
少し前にBSプレミアムの『世界ねこ歩き』でも
津軽編がオンエアされていたけれど、
一瞬を切り取ったスチール写真には、動画にない良さがあるのだ。


こんな写真集が出ていて、かなり惹かれたけれども…

ふるさとのねこ

• 作者: 岩合光昭
• 出版社/メーカー: クレヴィス
• 発売日: 2015/04/24
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

自分土産は厳選したポストカード2枚。

ねぷた工房のねこの瞳には、ねぷたの模様が映り込んでいて
なんだかねこの好奇心が伝わってくる（*^^*）。


よく、フツーに文具店のポストカード売り場で
「あ、このねこ写真いいなぁ」と思って手に取ると
大抵岩合さんの作品だったりする。
それだけ、岩合さんのねこ写真には
人を惹きつける魅力があるんだろうなぁ（・o・）。

写真の撮り方という点でも、とても勉強になるし
今後も岩合さんの写真展が近所に来た時には
積極的に観に行きたいと思う。



そごうで観られる2つの展覧会。
個人的には、圧倒的に岩合さんの勝利！であった。

コメント 6

梅屋さん、こんばんは(^^)

私もこの展覧会行こうと思っていました。
横浜そごうで買い物したらレジの方が「8月に岩合さんの展覧会があるので、良ければいらしてください」と招待券を下さいました。嬉しくておもわず「岩合さんだぁ！」と声に出してしまい(^-^;
レンブラントの方は梅屋さん的にはイマイチだったのですね？
私はガキンチョ達の夏休みが終わった9月の平日にゆっくり観に行ってきます(^^)

ビルボードライブいよいよですね。
『主義ーIsm』ツアーに行けてなかったので今回は是非行きたかったのですがチケットが…(;_:)秋ツアー少し本数増やしました(^-^;

『主義ーIsm』の中で【Cherie】が好きなのですが、当時月間カドカワで高見沢さんの特集があり、アルバム全曲解説していて【Cherie】では「水着は赤だよね」と仰っていたんです。それを見て赤い水着買いました、私(^-^;
まだ二十歳だったのでそんなことも出来ました(^-^;
梅屋さん、楽しんできてください(^^)
素敵な夜になると良いですね(^_-)-☆
by ナッキー (2016-08-16 23:26) 

複製画、のっぺりなんですね。
その時代の色合いを見られるのはいいけど、やっぱり印刷と思っちゃうと気持ちがのらないのかも。
参考になりました。ありがごとうございます。

岩合さん、私も大好きです～。
家のカレンダー２種類＆職場の卓上カレンダー２つ（ダンナさんと私）。
ここ数年、すべて岩合さんのカレンダーです。
でも、猫じゃなくて、犬、しかも日本犬なんですけどね。
日本犬好きな私にとって、岩合さんのカレンダーは外せません！
犬の展覧会、どこかでやってくれないかなぁ。
by こたろう (2016-08-16 23:53) 

＞ナッキーさん
岩合さんの写真展、良かったですよ（*^^*）。
別段ねこ好きではないアタシでも、かなりほっこりしました。

レンブラントは…入場料が￥800くらいだったら納得の内容だったかも知れません（^^;。
これに￥1,500取る？！。
それとやっぱりテンション下がりまくりのiPod音声ガイド…（-_-;。
あまりの使いにくさに突っ返そうかと思ったくらいです。
（一応大人なので我慢しました笑）。

アタシも“Chrie”大好きですー。
「♪赤い水着に〜」という歌詞があるので
Night of Rouge（赤い夜）に歌ってくれないだろうか〜などと
思っているのですが…ないか（^^;。
参加するのは18日ですが、当日は身軽でいたいので
明日グッズだけ買いに行って、いろいろ偵察（笑）してこようと思ってます。
（どうせ休みでヒマなので^o^;）。

by 梅屋千年堂 (2016-08-16 23:59) 

＞こたろうさん
ハイ、のっぺりです（笑）。
よく出来ているけど、所詮デジタルコピーという感は否めません。
ゴッホなんかもそうですが、絵の具の質感だったり、
いわゆる筆触というものはやはり本物を観ないと分からないし
なにしろ感動が違います。

岩合さんの写真は、最近は圧倒的にねこが多いけど
他の動物写真もステキですよね。
アタシはこれまで岩合さんの展覧会を観た後、
いつもパンダの写真集を手に取って迷っては
買わずに帰る…ということを繰り返しております（^^;。

by 梅屋千年堂 (2016-08-17 00:17) 

吉田拓郎さんのブログをみていたら８/１５のところに「隣のスタジオで高見沢君がリハーサル中」とあり、梅屋さん！と（勝手に）思い、こちらに来ました。今夜でしたね♪
岩合さんの話題がありましたので小さな情報ですが､NHKのスタジオパークで「世界ネコ歩き」番組展やってます、ギャラリーなので展示数は少ないですが28日まで無料公開デーです、よかったら。
娘のところが横浜に近いので「ふるさとのねこ」行こうと思います。今まで世界ネコ歩き、ネコライオン、ねこ、見てきました。癒されますよね～。
by おかん (2016-08-18 22:34) 

＞おかんさん
お返事が大変遅くなりまして申し訳ありません。
正直に申し上げますと、見落としておりました。失礼をお許し下さい。

岩合さんの写真展はいいですよね〜。
入場料も良心的だし。
スタジオパークの番組展、明日までなんですねー。
もうちょっとやっててくれていたら、
次の休みにESPミュージアムに行くついでに行けたのにー。
でも情報ありがとうございます。
また何かあったら教えてくださいねー。

by 梅屋千年堂 (2016-08-27 13:26)