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レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の挑戦 [EXHIBITION]

ボッティチェリに続き、今週はレオナルド・ダ・ヴィンチ。

場所は江戸東京博物館。
最寄り駅は両国だけれども、ルート検索していたら
都営浅草線の東日本橋駅からも歩いて行けるようなので
天気もいいことだし約20分ばかり、歩いてみた。
視界が広がる両国橋、歩いてて気分良かった(*^^*)。

で、到着。
davinci_1.jpg
この博物館はその名前が示すように、大体は江戸・東京・日本に関する
展示が殆どなのだけれども、時々2011年の《ヴェネツィア展》や
今回のように「なにゆえここで?」という展覧会を開催することがある。

まるで国立西洋美術館で浮世絵の展覧会を観るような違和感がないではないが
またまた日本にいながらにしてダ・ヴィンチの油絵が観られるというのだから
これほど有り難い話はない。

きっと混んでいるだろうと、予めオンラインチケットを購入。
先週のボッティチェリ展の前売り券もそうしたのだけど
最近のオンラインチケットはプリントアウトせずに
自分のスマートフォンにバーコードを表示させて
それと入口で読み取ってもらうことで入場することができる。
これだと手元に残る紙チケットがないのがちょっと寂しいが
展覧会によっては、入場の際に紙チケットをくれるところもある。
(ボッティチェリ展がそうだった)。


展覧会の目玉は3つ。
1.日本初公開『糸巻きの聖母』
2.ダ・ヴィンチ直筆『鳥の飛翔に関する手稿』(これも日本初公開)
3.7点のダ・ヴィンチの真筆素描(これも日本初公開)


まずは序章として《レオナルドの肖像 -天才像と神話化》と題して
後世の画家が描いた、生前のダ・ヴィンチの肖像や
その人となりを表すエピソードを描いた作品を紹介。
ダ・ヴィンチはそれなりに美男子で、服装や髪型にも気を遣っていたという。
(晩年の紙が禿げ上がったロン毛の肖像画のイメージが強いけれども…^^;)。


第1章《自然と人間 -直感と観察》では
ダ・ヴィンチ直筆の素描や、ダ・ヴィンチの素描を模写した後世の画家による素描を紹介。
ここに展示されている『花の研究』という素描があるのだけど
様々な種類の花のデッサンを1枚の紙の上に無造作に散らし描きしただけなのに、
素描なのにもかかわらず、既に作品として完成されていて、
そのまま壁紙として使えそうなほど美しい。


第2章《鳥の飛翔に関する手稿 -人間の限界を超えた飛翔、自然と神への挑戦》。
鳥は何故飛ぶことが出来るのかという研究に関する記述が
ページいっぱい細か〜く書かれた、ダ・ヴィンチの直筆ノート。
とはいえ、展示されている殆どの手稿はファクシミリ版。
最後に実際にダ・ヴィンチが書いたとされる手稿の実物が展示されている。

ラテン語だかイタリア語だかわからない言語で
しかも鏡文字で書かれているので、何が書いてあるのかはサッパリだが(^^;
これを500年以上も前に、かのレオナルド・ダ・ヴィンチが書いたのかと思うと
なんだか時空を超えたロマンを感じるなぁ〜。

ただし手稿の内容はごくごく一般的な研究に終始しており
例えばダ・ヴィンチが考えていた「人が空を飛ぶ方法」についての記述はないそうで
それも他人にアイデアを盗まれることを恐れていたためらしい。
大事な情報は絶対に盗まれる心配のない《自分の頭の中》だけに
記録していた、ということである。



第3章《糸巻きの聖母 -見えない世界を探る》
ここで大本命『糸巻きの聖母』登場。
48.3×36.8cmと、けっして大きな作品ではないが
薄暗い展示室で、薄ら明るい照明を浴びてぼんやりと浮かび上がる姿が神々しい。
作品の前は意外なほどに空いていて、かなりじっくりと時間をかけて観られる環境。
でも順番待ちのためのロープも準備されていたので
混んでいる時は「立ち止まらないで下さい」状態なのだろう。ラッキーだった。

ダ・ヴィンチは、目に見えない人間の心の動きを表すために
「手の動き」を入念に研究したという。
そのことを示す素描も展示されている。

…巧い。当たり前だがさすがに巧い。

ここと次の第4章ではダ・ヴィンチの作品以外に、
ダ・ヴィンチの弟子や、彼に影響を受けて描かれたと思われる作品が
何点も展示されているのだけど、それらがどれもイマイチなので(^^;
ダ・ヴィンチの巧さや技術の高さが際立っちゃって際立っちゃって(笑)。

聖母とキリストの肌の質感、やわらかな表情、目線、手の動き…
どれをとってもダ・ヴィンチの『糸巻きの聖母』に並ぶものがない。
気の毒だけど、どの作品もダ・ヴィンチの引き立て役にしか見えなかった。


ミュージアムショップでは、定番のポストカードやクリアファイルの他、
iPhoneカバー、トートバッグ、Tシャツなどがあり
『鳥の飛翔に関する手稿』をモチーフにしたグッズは、どれもなかなか洒落ている。
その他面白いところでは、瓦煎餅や手拭い、そばちょこなど
江戸博らしいグッズも販売されていた。

自分で買ったのはポストカードのみ。
davinci_2.jpg
実は財布に現金を補充していくのを忘れちゃって
いい大人が所持金1000円(^o^;(^o^;(^o^;。
しかもそのうち¥520は音声ガイドで使ってしまったので
ポストカードしか買えなかった…というワケ_| ̄|◯。



先週観てきた『ボッティチェリ展』そして今回の「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」
更に来月から始まる『カラヴァッジョ展』…
イタリアの巨匠の展覧会が続くなぁと思っていたら
いずれも「日伊国交樹立150周年記念」の展覧会だった。
他にも6月からパナソニック汐留ミュージアムで始まる
『ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝』や
7月から新国立美術館で開催される
『アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィアルネサンスの巨匠たち』
てのもその記念の展覧会だそうだ。




展覧会を観たあとは、かねてより訪れてみたかった
文具屋さん「カキモリ」へ行くべく、蔵前までてくてく散歩。
つい最近まで琴奨菊の初優勝で盛り上がっていた国技館の前を通り…
kokugikan.jpg


蔵前橋を通って隅田川を横断。
skytree.jpg

ここでも約20分ほど歩いて、「カキモリ」に到着。
続きの話はまた後日。
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