北大路魯山人展

世田谷美術館のミュージアムコレクション展。

北大路魯山人と親交の厚かった塩田岩治氏のコレクション約150件を展示した展覧会。
場所は世田谷美術館。

自宅最寄り駅からは、横浜市営地下鉄ブルーラインあざみ野駅で
東急田園都市線に乗り換えて用賀駅下車。
乗換はたったの1回なのに、なんだかやたらと遠くに感じる世田谷区…。
（1月に行きたい三軒茶屋はもっと先だったりするんだけど^^;）。

コレクション展なので、観覧料は¥200（*^^*）。
チケットを買ったら…まず腹拵え（笑）。
ミュージアム併設の《SeTaBi Cafe（セタビカフェ）》で
スモークサーモン＆サワークリームのサンドイッチ、それとカフェオレを戴く。

いたってフツー。ものすごく、フツー。
寒い外から室内に入ってきたばかりだったので
熱いくらいのカフェオレを期待していたのだけど…微妙にぬるかった_|￣|◯。
（猫舌のアタシにはちょうど良かったのかも知れないけども）。



さて本題。

陶芸のみならず、書も書くし、絵も描くし、料理もする。
本阿弥光悦並にいろいろやっちゃう北大路魯山人。
展示のメインは「器」の類なのだけど、書画の他に
魯山人の器に、横山夫紀子さんという料理家が作ったお料理を盛りつけ
それを秋元茂さんというカメラマンが撮影した写真も展示されている。

料理を盛ることを考えて作られた器だけあって
そこに相応しいお料理が添えられると、器も料理も魅力倍増。
どれもシンプルなお料理なんだけど、実に美味しそう（￣▽￣）。

魯山人の器は、作風が様々で、渋いのもあれば華やかなものもあり、
遊び心が満載！といったものもある。
例えば魯山人が器に描く海老や蟹や小魚。なんだかマンガチックで楽しい。
特に5点一組の《蟹絵平鉢》に描かれた蟹は、見てると何故だか笑ってしまう。
あわびの形の大きめの器《色絵染付鮑形鉢》の海老や小魚も可愛かった〜。
《織部かすみ平鉢》の千鳥も、思わずフッと顔がほころんでしまう。

そうかと思うと、刷毛目茶碗や瀬戸黒茶碗などはめちゃめちゃ渋い。
華やかさでは《雲錦鉢》のシリーズや《椿文鉢》のシリーズ。
器の外側と内側とで、2つの景色が楽しめるようになっていて
どこから観ても美しい器。
華やかなんだけど、華美すぎないところがイイ。

絵画では《海老》、それと《不老椿図》が良かった。
（アタシ、魯山人が描く海老の絵が好きかも）。
《不老椿図》は、俵屋宗達が創案したと言われている
「たらしこみ」の技法が使われていて、琳派を彷彿とさせる。


ド平日、冬の真っ昼間、しかも企画展でなくコレクション展ということもあり
展示室内の人口はいたって少なめ。
自分だけしかいない！なんていう至福の瞬間もあったくらいで
相当じっっっくりと鑑賞することが出来て大満足の展覧会だった。

ちなみにメインの1階展示室では
《難波田史男の世界 イメージの冒険》という展覧会をやっていて
まったく興味がないわけではなかったんだけど
魯山人にあまりにも時間と集中力をかけすぎたので、こちらは観ずに帰ってきた。

お土産はとりあえず、アタシの大好きな《椿文鉢》と《雲錦鉢》のポストカードと
同じく《椿文鉢》のペーパーウェイト。

買わなかったけど、魯山人の器や書画をモチーフにした手拭いも素敵だったなぁ。



帰りは、砧公園内をぶらぶら。
冬の枯れ枝のこういう感じ、割と好き。






美術館の近くの、ちょっとした広場っぽくなってるところが
スゴイことになっていた(◎_◎)。



銀杏の葉がビッッッシリ。



ビッッッッッッシリ！！！！！。



ハイコントラスト白黒でも撮ってみる。

なんだかモノクロになると一気に寂しげで生命力のない感じ（^^;。


それとちょっと感動的だったのが、用賀プロムナードのいらか道。
夏に来た時にはまったく気付かなかったんだけど…

ここの街路樹（？）って、楓だったんだ？！。






思わぬところで、ちょっとした紅葉狩りが出来て嬉しくなってしまった。


いらか道の両脇は、普通に一般住宅が並んでいる。

お掃除は大変だろうけど、こんな素敵な通り沿いに住んでるなんて
ちょっと羨ましいと思った。