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ファインバーグ・コレクション展 [EXHIBITION]

昨日行ってきたもう一つの展覧会。

江戸東京博物館にて開催中の
『ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡』。

暑さで倒れそうになりながら、品川から両国へ移動。
時刻も13時と、最も陽射しが強烈な時間帯。
両国駅と江戸東京博物館は目と鼻の先なのだけど
もうその短い距離で「と…溶ける〜〜〜(~Q~;)」。
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とりあえず、お腹もペコペコでこれまた倒れそうだったので
博物館の7階にある《桜茶寮》という和食レストランへGO。
「ゲッ!( ̄口 ̄;)」と一瞬ひるむほどの行列が出来ていたが
時間的にはまだまだ余裕があるし、
「今日はここでお昼を食べるぞ!」と決めていたので初志貫徹。

それでも30分くらい待っただろうか。
「お一人様」なので、窓際のカウンター席に案内された。

窓から見える景色はこんな感じ。眼下には両国国技館。
ちょっとだけ残念なことに、角度的に東京スカイツリーは見えない。
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場所中でなければ、両国界隈をお相撲さんたちが歩いていたりして
そこらじゅうで鬢付け油の匂いがしているのかも知れないけど
今はみなさん名古屋に出払っちゃってるので、静かなものである。

特別展「ファインバーグ・コレクション展」限定メニューとして
定番メニューの他に、【江戸前寿司】2,000円と、
【鮪とろろ丼と蕎麦のセット】1,500円があったので
ここは【鮪とろろ丼と蕎麦のセット】で。
更に蕎麦とうどんが選べるというので、うどんに。
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うどんが茶色いのは、「玄米うどん」だから。
玄米うどんなんて初めて食べたけど、めちゃめちゃコシがあって食べ応え十分。
鮪とろろ丼の方は、鮪の切り身が3切れしか入っておらず
ちょ〜っとさみしかったけど(^^;、美味であった。
(美味であっただけに、もっとお刺身が食べたかった…)。



お腹も満足したところで、メインの展覧会へ。
いつものように音声ガイドを借りて中に入る。

ファインバーグ・コレクションというのは
アメリカの実業家であるロバート・ファインバーグ氏とその奥さんが
蒐集した、日本美術のコレクション。
『若冲がきてくれました』のプライス・コレクションの
ジョー・プライスさんもそうだけど、アメリカのお金持ちが
こんなにたくさんの江戸絵画の至宝を、個人で所有してるってのが凄い。
そして両氏とも、作者の有名無名を問わず自分の感性に従って、
自分の気に入ったものを集めていったら
結果的にどえらいコレクションになっていたという、その審美眼が凄い。

初めて名前を聞くような人の作品もあったけど
俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山、鈴木其一、酒井抱一、池大雅、与謝蕪村、
谷文晁、円山応挙、伊藤若冲、曽我蕭白、歌川豊国、葛飾北斎…
なんだかもう日本人として悔しいくらい、名だたる絵師の作品が勢揃い。
しかもどれもこれも状態が良い。
曽我蕭白の『宇治川合戦図屏風』なんて、あまりにも綺麗すぎるんで
これって本当にホンモノなのかなぁ(^^;なんて疑いたくなるほど。

印象に残った作品は

俵屋宗達『虎図』
酒井抱一『柿に目白図』『十二ヶ月花鳥図』
鈴木其一『群鶴図屏風』
谷文晁『富士真景図』『秋夜名月図』
円山応挙『孔雀牡丹図』『鯉亀図風炉先図屏風』
森狙仙『滝に松樹遊猿図』
岸岱『楓に鸚鵡図』
伊藤若冲『松図』
曽我蕭白『大黒天の餅つき図』
長沢蘆雪『拾得、一笑、布袋図』
葛飾北斎『源頼政の鵺退治図』

ざっと挙げるとこんなところ。
こうやって様々な江戸絵画を観ていると
自分は琳派、特に酒井抱一がやっぱり好きだなぁと改めて思う。
あとは若冲の『松図』がかなりツボにはまった。

正直言って、数年前まで日本画なんて殆ど興味がなかったんだけど
3年前に観た長谷川等伯の展覧会をきっかけに
なんだかビビッときちゃったんだよね〜(^^;ゞ。
こういうのを好きになるのって、やっぱり年を取った証拠かね(笑)。


結構気に入った作品があったので、それらのポストカードを買うぞー!と
気合いを入れてミュージアムショップへ突入したが、
掛け軸とか襖など、長細い作品が多いので
ポストカードも定形外の長いのばっかり(-_-;。
これじゃ葉書ホルダーにに入れらんないヨ…ってことで
ポストカードは諦めて、バラ売りのポチ袋を何枚か。
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1枚¥120なのだけど、5枚買うと¥500になってちょっとお得。
あとは、今回の展覧会とは関係ない、広重の猫のポストカードと
中村芳冲の仔犬のシール。

本当は素敵な団扇があったら買って帰ろうと思っていたんだけど
常設のショップにも「これ!」というのがなくて…。
江戸東京博物館限定のオリジナル江戸団扇ってのがあって
これはなかなかに素敵だったけど、さささ…さんぜんえんじゃねぇ〜。
そんな高級な団扇、寝床で使えないじゃん。

そんなわけで、今日のところはそんなにいろいろ買わずに済んだけど
魅力的な和小物が取り揃うこの博物館のショップも
アタシにとってはかなりキケンと言えよう…。
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りく

おはようございます。

東京に主人の転勤で来た時は、都会がめずらしくて色々な場所に行っていましたが、今は会社が休みの日は、アルフィーのコンサート♪以外はあまり外出しないなぁと。
江戸博物館は私も大好きな所です(両国、初めてちゃんこ鍋も頂きました、
美味しかったです)
梅屋さんは、本当に素敵な趣味を持っていて、凄く羨ましいです。
それと、お母さん(姑)もですが、行動力があって、私も少し見習わなくちゃです。

☆☆☆☆☆
お母さんは無事帰りましたが、「りくちゃん少し痩せたら」と言われ、
ちょっぴり(いえかなり)ショック、だってアルフィーと食べ物が私の生きがいなんですから。それに、梅屋さんのブログ読んでいると、色々美味しいもの紹介してくれるし、絶対無理です。

by りく (2013-07-13 09:30) 

梅屋千年堂

>りくさん
江戸東京博物館は、過去にも何度か訪れているのですが
いつも企画展や特別展ばかり観ていて、常設展を観たことはなかったのです。
が…!たまたま昨日の深夜、『探検バクモン』の再放送を観ていたら
ちょうど江戸東京博物館の常設展示を紹介していて、これがスゴイのなんの!。
ミニチュア好きにはたまらないジオラマワールド。
今までここの常設に見向きもしなかったことに激しく後悔したのでした。

素敵な趣味…かどうかはわかりませんが
「館」とか「園」の付く場所にいるとなんだか落ち着くのです。
ライブが「動」の趣味なら、館巡りは「静」の趣味、というところでしょうか。

お姑さんのおつきあい、お疲れ様でした。
一連のやり取りを伺っていると、りくさんとお姑さんは本当の親子みたいに
仲良くやってらっしゃって素敵だなーと思いましたよ。
きっとりくさんのお人柄ゆえ、ですね。

by 梅屋千年堂 (2013-07-14 00:19) 

トッモトモ

こんばんは。

梅屋さん、あの〜記事とは関係ないけどいいですか?
9月位にサンボラがバンドに復活するみたいヨ!
本人が声明出したみたい(^ ^)
朗報でしょ?

あっ後、コメ欄上のnice!って何ですか?
教えて下さい。お願いします。
そう、そうなんです。パソコン初心者なんです\(//∇//)\
by トッモトモ (2013-07-14 22:43) 

梅屋千年堂

>トッモトモさん
おー、そうなんですね。それは朗報です。
でも…サンボラさんの言うことはあんまりアテにはしないでおきます(^^;。
あとは何をおいてもアルフィー秋ツアーのスケジュールがハッキリしないと!。

ちなみに「nice!」っていうのはSo-netブログのユーザ同士が
「これはナイス!」と思った記事に付ける足跡のようなもので
いわゆるfacebookの「いいね!」みたいなものでしょうか。
他のユーザのブログ記事に「nice!」を付けることによって
自分のブログを宣伝するという効果もあります。

by 梅屋千年堂 (2013-07-14 23:06) 

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